獣害の拡大を懸念 台風・大雨で森林荒廃 君津市

 農作物に対するイノシシやシカなどの獣害に悩む君津市は、今秋の台風・大雨で多くの森林が被災したことで、餌を求める動物の行動域が広がり、被害が拡大しないか懸念を強めている。市農政課は「倒木でまだ立ち入れない場所もあるが、地元猟友会と連携し、捕獲を進めたい」としている。 (山田雄一郎)

 君津市山奥の利根地区。点在する民家の屋根は、台風で吹き飛ばされ、雨よけ用のブルーシートが張られたままだ。イノシシから田畑を守ろうと設置された金網柵には、竹木が覆いかぶさり、一部の支柱は根元から倒壊し、動物が進入できる状態になっている。

 地元農家の斎藤健吉さん(66)によると、金網柵は二〇一七年度に設置したもので、利根地区で管理。高さ一・二メートルで総延長三キロに及び、九月の台風15号以降、十カ所(計約百メートル)で損壊が確認された。「今まではイノシシを防げたが、こんな柵では役に立たない。土を掘り返す習性があるので、このまま放置できない」と斎藤さん。狩猟解禁となる今月十五日を前に柵を撤去し、新たな柵を設ける方針だ。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201911/CK2019110702000126.html
2019/11/7 東京新聞

2019年11月09日