クマ捕殺最多、5000頭超 餌不足・暖冬が影響か

2019年4~12月に市街地に迫るなどして、捕殺されたツキノワグマとヒグマの数が環境省の集計で5667頭(速報値)となり、年度内でありながら過去最多を更新中だ。全国的にクマの分布域が拡大しているうえ、餌となる木の実が凶作で人里への出没が相次いだためとみられる。

冬眠期の12月に入っても200頭超を捕殺しており、専門家は「暖冬の影響で冬眠が遅れ、餌を探し回るクマが多かったのではないか」と指摘している。

集計によると、クマの捕殺数は06年度の4679頭が最多。07年度以降は千~3千頭台で推移していたが、19年度は既に18年度1年間の3446頭を大幅に上回っている。出没が目立った東北や北陸では、冬眠に必要な栄養が足りず、餌を求めてクマが行動圏を広げたとみられる。

その結果、クマによる事故も増加した。19年度の被害人数は昨年12月末までで155人(速報値)に上り、富山県では、犬の散歩をしていた70代男性がクマに襲われて重傷を負うなど20人がけがをした。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55779350Y0A210C2CR8000/
2020/2/18 日本経済新聞

2020年02月21日