バイアスロンはクロスカントリースキーでコースを走りながら、途中に設けられた射場でライフル射撃を行う。ライフル射撃でミスをして標的を外すと、ペナルティループという場所を余分に走らなければならない。ペナルティは1発外すごとに150メートルだ。平和の祭典であるオリンピックに銃を使う競技があることは奇妙にも思える。だがそこには歴史的な背景がある。
バイアスロンはスカンジナビアの国々で何世紀にもわたって用いられているハンティングの技術がもとになっている。冬、ハンターたちはスキーを履き、ライフルを背中に担いで獲物を探す。そして、その技術はスウェーデンやノルウェーの軍で使われるようになった。実際、記録に残る最初のバイアスロンは、18世紀にスウェーデン軍とノルウェー軍の間で競われた。
想像してみてほしい。スキーで長い距離を走ったあと、ライフルをしっかり、ぶれないように構えることはとても難しい。北欧の国々でハンティングと軍の両方で重視され、スポーツ競技として親しまれるようになった。
バイアスロンは1960年にオリンピック競技として採用された。だがそれ以前、1924年のオリンピックで「ミリタリー・スキー・パトロール(military
ski patrol)という名称の似たような団体競技が行われた。… 以降リンク先へ …
https://www.businessinsider.jp/post-161962
2018/2/14 BUSINESS INSIDER JAPAN
バイアスロン、視覚障害は「音」聞き分け射撃 速さと正確性が勝負の鍵
バイアスロンはスキー距離と射撃を組み合わせた競技。速く滑るだけでなく、呼吸が乱れた中でいかに正確な射撃ができるかが勝負の鍵を握る。カテゴリーは立位、座位、視覚障害に分かれ、それぞれ距離が違う3種目を実施する。
射撃はうつぶせの状態で撃つ伏射で行われ、立位と座位はエアライフル、視覚障害は音で標的の位置が分かるビームライフルを使用する。
種目により回数は違うが、1度につき5発の射撃を行う。男子7.5キロ、12.5キロと女子6キロ、10キロは標的を外した回数に応じて「ペナルティーループ」と呼ばれるコースを回る罰走を科される。男子15キロ、女子12.5キロは1発外すごとにタイムが1分加算される。射撃は風の影響を受けるため、天候もレースを左右する。
視覚障害の選手は射撃の際にヘッドホンを装着し、ビームライフルを動かしながら音が高く変化するポイントを聞き分けて引き金を引く。「ピー」という高音になる位置はごくわずかで、繊細な動きが求められる。距離の部分ではガイドランナーがついてコースを先導する。…
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2762666002032018000000/
2018/3/4 日本経済新聞