イブ生まれの人
(3)
(まじ話です。ノンフィクションですが、登場人物は全て仮名です。)



2月22日

なつみに電話をした。

もう、だめなのかな?俺たち。

”もう冷めた”彼女は言った。

話す気も無くなって、黙っていたら、
2日連続の徹夜バイトの疲れで40分程眠ってしまった。
起きたら、なつみも眠いというので、切った。



2月23日

なつみにあげるつもりの指輪を買った。約束だったから。
これを渡したら、それで終わりのつもりで。

クリスマスイブ生まれの彼女の誕生日がもう1度来るまで、
付き合っていられるとは思えない。

なつみに電話をした。
明るい声で彼女は話していた。
話しすぎると、話がまたおかしくなるからと言って、
1時間くらいで切った。



2月24日

なつみに電話をした。

”明日、家に誰もいないから来ない?”

俺は行く事にした。

前に田村の家へ行って、一時は泊まる気になって、
母親に呼び戻されたと聞いた。

”怒ってる?”


”今だから怒らない”


ほんとはかなりショックだったけど、ほんとに泊まってたら
立ち直れなかっただろうな。



2月25日

なつみの家に行った。

”暇だよお。暇だよお”

しきりに言う彼女を連れて、空港でしばらく飛行機を見ていた。

海へ行った。

何かされると思っているらしい彼女に、

”何もしないから腕枕させろ”


しばらくそのままでいる俺に

”今日どうしたの?おかしいよ?”

しきりに彼女は言い始めた。

なつみは徐々にこちらに向きを変え、
しまいには横向きにこっちを見ていた。

”何もしないって言ったけどキスしてもいいか?”

”ずっとそれ考えてたの?(笑)”

それじゃあただのバカだろうよ?おい(^_^;)





”キス長かったね”




2月27日

なつみは大阪の試験は受けないと言っていた。

俺が東京ならなんとかなるけど、大阪は無理だと言ったせいかな?

責任を感じてしまう。

”一緒に暮らそうか?”

半分は本気で言っていた。

”あたしの青春を終らせる気?(笑)”

それくらいで終るもんかな?青春って。



3月2日

なつみとドライブに行った。

かなり離れたところにある半島まで。

距離はありすぎたせいかな。なつみはかなり退屈していた。

いつもの海へ行った。

ヘッドライトに何度もタイミングを外されて

苦労しながらも、パターン化しつつある

いつものキス。



3月4日

午前2時ごろに、バイト先のコンビニから、なつみへ電話をした。

なつみは、昨日の17時頃から21時頃まで

ずっと、俺に電話をしていたらしい。

ずっと話し中だったとか。受話器が外れていたんだろう。

なつみはかなり落ち込んでいた。

”ほんとはね。一緒に海行って、その後コンビニにずっといたかった”

俺は今、そばにいてやれなかった事を

ずっと悔やむのだろうと思った。

バイトが終って、なつみに会った。

落ち込んだわけはとうとう話してはくれなかったが、

少しは元気になったようだった。

夜、なつみに電話をした。試験がんばれと言いたくて。

9日になつみの飼っていた犬の墓参りに行く約束をした。

”誕生日プレゼントあげるね。でも期待はしないで”

”くれるなら、それだけで充分だよ”


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