金魚すくい



この話しは、今でも思い出す度に情けなさで

胸が締め付けられるのです。



俺の住む街では、毎年かなり大きな夏祭りがあります。

俺には2つ違いの妹がいて、

俺が小3、妹が小1の夏でした。


夏場は仕事が忙しく、その年はいくらせがんでも

夏祭りに連れて行ってはもらえませんでした。


俺と妹はどうしても金魚すくいがやりたくて

しょうがありませんでした。


そこで、2人だけで金魚すくいをやりに行くことにしました。

俺も、妹もポケットに600円を持って。


当時、バス代は子供でも片道150円でした。

往復300円ですから、残る300円で金魚すくいを

やる事になります。


市役所前に着いて、俺たち兄妹は、

金魚すくいをやりました。


当時の金魚すくいはもなかの皮のようなものに

針金を刺したものでした。


一つ目

俺も、妹もあっさり、もなかがふやけてだめでした。



二つ目

妹はおわんに隠して針金を深く刺そうとしました。

(我妹ながら、考えたもんだ(^_^;))



”だめだめ。そんな事しちゃあ”


妹は取り上げられちゃいました。


(ToT)

俺は二つ目もチャレンジできましたけど、やっぱり。だめ。



三つ目

さすがにね。どうしようって思いましたよ。

これでだめなら、もう終わり。

ジュースでも飲んだ方がいいかな?って。


”いいよ。やろうよ”


どっちが言ったかは覚えていないけど、

とにかくやる事にしました。





((( T_T) トボトボ


やっぱりだめでした。

がっかりした2人は、祭りを見もせずに、

バスに乗って帰りました。



俺たち兄妹の夏祭りはたったの5分で終りました。



思い出す度にね、金魚が取れなかった事ももちろん

情けなかったんだけど、

自分は1回くらいにしておいて、

2人でジュース飲む分くらい

なんで残しておかなかったのかな


ほんと情けないっす。




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