無題(投稿)
投稿ありがとうございましたm(__)m
親がPCを買ってきた
それがこの話の始まりだった
13歳 11月
僕はすっかりPCにのめりこんでいた
毎日毎日飽きもせずPCをやっていた
そして11月頃、僕があるネットゲーをやっていた時
掲示板にあるURLが貼ってあった
あるゲームをやっている人達の間では
かなり有名なサイトらしかった
そのHPはチャットが盛んで、
いついっても人がいるようなところだった
僕はその頃チャットをした事がなかったから
入ろうかどうか迷っていた
どうしようかどうか2日ぐらい迷ってから入室した
その時のHNはあるゲームから名前をとって
「アシュトン(猫好き)」だった
安易な名前だったけど
まさに自分自身だったから気にならなかった
14歳 12月
僕はそのHPでは知らない人がいないぐらいの常連になっていた
毎日毎日長い時間いたせいだ
僕は友達は多い方だけど
女の子とは話すのが苦手だったから
女友達は少なかった
でもそのHPでは気軽に話せたから
女友達が何人も増えていた
それが何だか無性に嬉しかった
14歳 12月
僕は気になっていた女の子がいた
その子は小6だった
明るくて友達も多い女の子だった
僕は彼女(以下稲)とよく話をした
今日どういう事があったかとか、
休日には何時まで寝ていたかとか
そんな他愛もない話ばかり
それでもその時はその子を好きだと思っていたから
そんな話をしているだけで十分だった
でもその時にはもう気付いていた
彼女には好きな人がいる事を
14歳 12月
彼女には二人好きな人がいる事を僕は知っていた
一人はそのチャットの兄貴分だった人だった
高校生で料理好き
そのHPのチャットでも女の子から人気があった
(オフではどうだかは聞いていない)
女の子からだけでなく、
そのHPにいる人全員から人気があった
実際僕も好きだった
(もちろん恋愛感情ではない)
こっちは兄として好きという部分が大きかった
もちろん異性としても好きだった部分があるようだった
そしてもう一人・・・
こっちは彼女と同じ学校の生徒だった
詳しくは聞いていなかったので分からないが、
こっちの方に心惹かれていたようだった
だから僕はこの時既に諦めていた
友達に励まされてはいたが、
もうダメなのが分かっていたので諦めていたのだ
そして、この少し前にある女の子に会った
14歳 12月
その女の子(以下零珂)は明るく、絵が上手かった
チャットでは12月頃に初めて会ったのだが、
以前からオエビで絵を見ていた
僕はその絵に惹かれた
プロのように上手いのではない
すぐにアマチュアと分かるような絵だ
それでも何故か僕は零珂の描いた絵に惹かれた
何度も何度も過去ログから絵を探し出し、見とれた
僕はすぐに零珂と仲良くなった
聞くと、僕と同じ時期にこのHPに来ていたようだった
稲に惹かれる反面、
零珂にも既にその時から惹かれていたように思う
ただ、その時は稲が好きなんだと思っていた
だから零珂が僕を好きなんだという事を信じていなかった
零珂は何度もアプローチしてきた
弁当を作ってきたりわざわざ同じチャットに入ってきたり・・・
チャットだったからただ遊んでいるだけだろう、
同じチャットに来るのはたまたまだろう、と思っていた
本当はこの時気付いていた
零珂は僕の事が好きなんだろうと
でも僕には自信がなかった
それは今でもなのだが・・・
僕は顔がいいとは言えない
よくて中だろう
それに性格も暗い
(学校の)友達はクールというが
更にあがり性でもあり、
すぐに赤面してしまう事も多い
声も低く、ぼそぼそ喋りで相手に聞こえていない事も多い
こんなだから確信がもてず、
いつまでも気付かないふりをしていた
そのせいで零珂にいつも「鈍感」と怒られた
14歳 1月
そして・・・僕は零珂に告白された
物心ついてから初めて受けた告白だった
(つく前に一度されたがその時は正直に言うと迷っていた)
この時は零珂を好きという事に気付いていなかった
だけど何故か迷っていた。
14歳 1月
僕は悩みに悩んだが結局断った
友達に稲が好きと言っていたのに
零珂と付き合うのはおかしいと思ったから
それからすぐに稲に告白した
零珂の告白に何となく励まされた気がしたから
予想通りふられた
諦めていたとはいっても、
そんなにショックじゃなかった事に自分で少し驚いていた
それからは稲と今までどおり友達として接した
気遣いさせたくなかったからだ
でも零珂は普段どおり接せなかった
あっちは諦めきれず、
僕も何故かその時になって惹かれている事に気付いたが、
卑怯な気がして好きだと言えなかった
そんな関係にどうしていいか分からず、
ずるずると何日も何日も続いた
そんなある日、夜中に零珂と稲と僕の三人だけになった
ちょうど何人かで恋愛の話をし終わった時だった
零珂「やっぱりダメ・・・諦められないよ・・・」
僕「ごめん・・・」
零珂「私の事嫌いじゃないんでしょ・・・?」
僕「そうだけどさ・・・何か卑怯っぽいしさ・・・」
零珂「好きになっちゃったのはしょうがないでしょ?だからさ・・・」
僕「だけど・・・稲にだって失礼だしさ」
稲「私は構わないよ。好きになったのはしょうがないじゃない」
僕「でも・・・」
稲「いいじゃん。好きならさ」
僕「うん・・・」
零珂「・・・」
僕「ちょっと・・・考えてみるね」
そういって僕はひとまず落ちて考えながら寝た
14歳 1月
それから2日・・・
考えに考え、僕は零珂と付き合うことにした
やっぱり好きなものは好きだから・・・
メールでその事を告げると零珂はかなり嬉しそうだった
それから、僕は驚くほど零珂を好きになった
毎日毎日会わずにはいられないほどに・・・。
零珂も零珂で部活をサボってまで早く会いたがる
付き合いだした次の日から、
僕は今まで生きてきたなかで最良の日が続いた
話していると気付けば二人の世界に入っていたりする
いわばバカップルだ
他にも、土曜の夜中に二人だけしか入れないチャットで
将来の事を話したり、チャットで軽いSEXの気分を味わったり
休日の昼間に電話したりもした
モーニングコールもした
幸せでたまらなかった
付き合ってよかったと思った
こんなに人を好きになったのは生まれて初めてだった
14歳 3月
ある日突然連絡がとれなくなった
PCが壊れたようでチャットにこれなくなったようだった
連絡がとれなくなる数日前に電話してそれきりだった
しかも電波状態が悪く、
ろくに相手の声も聞こえないほどだったから、
ろくに会話も出来なかった
心配で心配で仕方なかった
ずっとずっとあのチャットに来るのを待った
チャット仲間に励まされながらずっとずっと待った
そしてある日、一人のチャット仲間から零珂からの伝言を受け取った
14歳 3月
チャット仲間からの伝言は
「ごめんね。あと少しで直るから待っててね」
という期待していたものではなかった
全く予想もしていなかったことだった
「別れて」
ただその一言だけだった
予想もしていなかったその言葉に反応できなかった
ただ呆然とした
はっとして返事を返した
ただ一言
「嫌だ」
と
自分でバカだと思った
こんなこと言っても無駄だと分かっているのにこう返すしかなかった
「嫌だって言っても無駄」
そんなことは分かってる
「それでも嫌だ!まだ好きで好きで仕方ないんだ・・・」
「私が嫌いだって言ってるんだからもう終わりよ」
最もだ
「何で・・・急に・・・」
そう聞いてみた
せめて納得のいく理由がほしかった
「あんたがいった『女友達にメールしなきゃ』って言った事が発端」
そういえば・・・僕は嫉妬してほしくて言った事がある
最初、彼女はもの凄く独占欲が強かった
女の子と話しただけで嫉妬されたものだ
でも3月の初め頃になるとそんな事もなくなった
僕が『嫉妬されても困る』と言ったからだろう
身勝手だが、それでも嫉妬されないと寂しいものだ
だから嫉妬してほしくて思わず言ってしまった
それが発端らしい
それから幾度も口論した
でも結局零珂とよりを戻すことはなかった
淋しかった
同時に悔しかった
たった一言で大切な人を失くした事が
自分がどうしようもなく憎かった
それから僕はそのHPを卒業した
同時に恋もやめた
馬鹿な自分がどうしようもなく嫌だったから
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