無題3-04


私はクラスで嫌われてる。



特に男の子達は、私の事をまるで汚いもののように見る。



間違って私の机に触ったりしたら、友達に手をなすりつけてる。



”うわ!汚いだろお”



なんて言ってる。。。



私がこんなに嫌われるようになったわけもわかってる。



全部あの日から始まった。



私は肉が嫌いだった。



でも、残すと先生は食べるまで許してくれなくて



一人でずうっと教室に残された。



私はどうしても食べられなくて、



肉を机の中に入れた。



肉が出る度に机の中に入れた。



気持ち悪いから、教科書は机の中に入れなかった。



捨てたかったけど、見つかるのが怖くて捨てられなかった。



ずっと隠し続けるしかなかった。



でも、ついに見つかっちゃう時がきた。



先生が席替えをします。と言ったから。



”うわ!なんだこれ!!”



男の子が叫んだ。



とうとう見つかった。。。



私は家に走って帰りたかった。



もう。みんなの顔が見れない。



周りの男の子達も代わる代わる机の中を見てた。



”うわ!!きもちわりー。なんだこれ?肉か?”



”カビはえてるぞ。うわあ。はきそう”



”ここのいたの誰だっけ?・・あいつか!”



男の子達がみんな私の方をみた。



誰も私に何も言わなかった。



でも。それからだった。



私が汚いモノになったのは。



私はちょっとだけ好きな男の子がいた。



彼はじぶんから私の事を汚いっていじめる事はなかった。



他の男の子に私の机にさわった手をなすりつけられたら、



嫌がってにげてたりはしたけど。



みんなで花壇の世話をしてるときに



座ってる私の背中に何かが入れられた。



それはもぞもぞと動いてすごく気持ち悪かった。



彼が背中にみみずを入れたんだってわかった。



私はすごく気持ち悪くて泣き出した。



彼は私がみみずを取りもしないで泣き出したのにあわてたみたいだった。



私の背中に手を入れてみみずを取ってくれた。



”ごめんね”って彼はあやまった。



私はずうっと泣いてた。



ちょっとだけ好きだったのに・・・



でも、彼はみみず取ってくれたのよね。



机にすら誰もさわろうとしないのに



私の背中のみみずを。





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