(3200) Phaethon ふたご座流星群の母天体

 

小惑星 ファエトン

ファエトンはギリシャ神話が由来の名前で原語はラテン語のために、「Phaethon」の発音は「ファエトン」がよいとされています(JANNET (Japan Astronomical Names Net) による)。

 この小惑星は、1983年10月に赤外線観測衛星IRASによって発見された小惑星で、移動が速い天体(高速移動天体)1983TBとして符号が与えられました。軌道が計算されると、1950年台初めにPrairie Network カメラで得られた20個のふたご座流星群の火球の軌道と一致することが、ホイップル博士によって指摘され、ふたご座流星群の母天体であることがわかりました(IAUC 3881)。

 現在では小惑星3200番Phaethonとして登録されています。周期1.6年で太陽の周りを回り、太陽に最も接近するときは地球の0.14倍の距離まで太陽に接近します。これだけ接近すると地球が太陽から受ける放射の50倍も強烈に太陽に照らされます。自転周期 4時間ほど。

 流星群の母天体はふつう彗星です。太陽に暖められて彗星の核からガスとダストが放出されます。ガスとダストは彗星本体のぼんやりとしたコマと優雅な尾になります。ダストは泥を固めて乾燥させたようなもので、大きさはミクロン単位のホコリのようなものからにぎりこぶしほどのものまでさまざまです。ファエトンは、もともと彗星であったが太陽に何度も接近して核からガスやダストが放出してしまった枯れた彗星だと考えられています。

 ふたご座流星群は1862年に、イギリスとアメリカで出現が始めて記録され、1920年にイギリス,1925年にアメリカで1時間あたり300の出現があったと記録されています。1980年以後の観測では、1時間あたり10〜80程度と、年によって増減があるようです。

 

2003年の観測 Archives整理完了

★★3200

IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxxf InT APERTURcamchip SFW C ## u.uu xx.x PIXELSIZE
3200 2003 10 29.40 aC 15.7 HV 35.0C 9a 60 9 ICQ XXxTSU02 1a 3S 0.38mST2aKAI SI3 5 8.5 1.0s 1.0
3200 2003 10 30.41 aC 15.4 HV 35.0C 9a 30 9 ICQ XXxTSU02 1a 3S 0.45mST2aKAI SI3 5 8.3 1.0s 1.0

2003年10月29日に35cmF9+ST2K(2x2)で60秒露光を撮影。画像はNo.1,2,7,8,12....の5枚を加算。測定はNo.1を使用、HIP88359(845HVG5,JohnsonB-V=0.907)と比較、吸収補正してm1=15.7等。

2003年10月30日に30秒露光で50枚撮影。画像は30枚を加算したりしたが、コマは認められなかった。測定はNo.1を使用、南23'のHIP89894(827HVF2,JohnsonB-V=0.324)と比較、吸収補正してm1=15.4等。ふたご座流星群の母天体ということで、今は休火山のようなものだが、一応もとは彗星だと思うので、光度測定してみた。

 


1983年の撮影

3904 1983TB 841128 230430 15 31cmF5.3 Tri-X   生石観測所