86P/Wild 3

スイスのベルン大学の天文学研究所のPaul Wild は、Zimmerwaldの40cmシュミットカメラで1980年4月11-12日に撮影した写真から15.5等の彗星を発見した。Wildは、確認しようとしたが1ヶ月近くたっていたので、5月7日に撮影した写真でようやく同じ明るさの彗星を確認した。

Zimmerwald天文台は、1955-1956年にできた。はじめの3年間は口径25cm焦点距離104cmのシュミットカメラで観測が行われたが、1959年から40cmf=104cmシュミットカメラと60cm焦点距離13mのカセグレン望遠鏡が同じ赤道儀に載せられて観測が始まった。PaulWild教授は、1957年10月2日に1957f彗星を発見した。

■2008年の観測   4回挑戦したが、とうとう写せなかった。

IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxxf InT APERTURcamchip SFW C ## u.uu xx.x PIXELSIZE
 86        2008 05 15.77 aC[17.8:HV 35.0C14a840!                    ICQ XXxTSU02 1a  3S      STLaKA1 SI5 5          8.8  1.1s 1.1
 86        2008 06 12.58 aC[17.2:HV 35.0C14A200!                    ICQ XXxTSU02 1a  3S      STLaKA1 SI5 5          8.8  1.1s 1.1
 86        2008 07 21.50 aC[18.3:HV 35.0C14A920!                    ICQ XXxTSU02 1a  3S      STLaKA1 SI5 5          9.5  1.1s 1.1
 86        2008 07 22.52 aC[18.4:HV 35.0C14A680!                    ICQ XXxTSU02 1a  3S      STLaKA1 SI5 5          9.5  1.1s 1.1
2008年5月15日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を10枚撮影。ガイドブレしてない7枚をメトカーフ加算した。が、Guideで示された位置には
彗星らしいものは見当たらない。近くのこれより彗星は暗いと思われる恒星を測定すると17.8等であったので、彗星は17.8等より暗いとし
た。比較星は北東20'のHIP85247(877HVF2,JohnsonB-V=0.381)。

2008年6月12日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を50枚撮影。10枚をメトカーフ加算してGuideと重ねるとそれらしい小さなものがあったが、
次の10枚では確認できず、50枚加算画像でもそれは不明である。写らなかった。せっかくであるので彗星の上限値を決めるため、10枚加算でかなり
淡い像を測定してHIP83302(894HVF5,johnsonB-V=0.476)と比較すると17.24等だった。彗星は17.2等より暗い。

2008年7月10日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を30枚撮影。この日は透明度が良かったので期待したが、30枚をメトカーフ加算してみると、
運の悪いことに彗星があるべき場所は恒星にはさまれていて不明だった。アンタレスの左下の方で、天の川の中だ。

2008年7月21日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を39枚撮影。よいもの16枚をメトカーフ加算して調べたが、彗星があるべきはずの近
くに疑問天体が写っていた。
2008年7月22日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を33枚撮影。とりあえずガイドブレでない
No.1,3,5,7,8,10,12,14,15,16,17,19,21,23 の14枚を加算してみたら、
21日の疑問天体は恒星だった。22日画像の彗星があるべき位置にも何か小さな天体がある。それで14枚をきちんとメトカーフ加算したが、
すぐ南側に続く恒星とくっつき合っていて、限りなく疑問だ。彗星のモーションが遅くてメトカーフ加算してもあまり派手な動きはない。
この22日の疑問天体を確かめるべく、21日の画像のうちよいもの19枚を恒星にポイントして加算してみると、22日の疑問の天体は21日もそ
こにあって恒星であることがわかった。よって、2日間の撮影でも86Pは写ってないことが確認された。
not seen の報告のために、22日に撮影して14枚加算した画像から彗星でなかった疑問天体(恒星)を測定して、彗星はそれより暗いとした
。比較星はHIP81808(947HVF7,JohnsonB-V=0.524)で、22日の彗星らしき恒星は18.43等であったので22日の彗星は18.4等より暗いとした。ま
た21日の彗星らしき恒星は同様に18.28等であったので、21日の彗星は18.3等より暗い。

 

############ 2001 #######################################################
★86P/Wild3
2001年5月19日に2分露光を10枚撮って、彗星の移動を補正して合成したが、Real-Skyと比較して彗星はどれかわからなかった。佐治の103cmで17.7等という報告があるが我が家では写らなかった。同じ画像内の北西端に移動している明るい天体が写っていたが、小惑星1209番Pummaだった...AA188...2001年8月18日

############ 1994 #######################################################

P/Wild 3 = 1994b T=1994 July 21.21

★P/Wild 3 1994b が検出された。
 Scottiが90cmスペースウォッチテレスコープで2月10〜13日の観測で検出しました。明るさは20.7〜21.2等と報告されています(5933)。..... astro aids 128

 

iauc5933