226P/Pigott-LINEAR-Kowalski
1783年
イギリスのヨークのEdward Pigott は、1783年11月19日に観測をしていたが、午後11時を過ぎてくじら座に小さなぼんやりした天体をとらえた。彼の星図には何も記されて
なかったので、彗星を発見したと思った。視直径2〜3’でオペラグラスでは見えなかったそうだ。そして核は非常に淡く、望遠鏡の線が照明されるとほとんど見えなかった
らしい。彼は翌日に彗星が移動していることを確かめている。
11月中に、数名の天文学者は宵空にこの彗星を観測している。ピゴットによれば21日は変化がなかったが、26日には暗くなっていた。ジョングッドリック(イングランド)
は、24日と28日に彗星の位置を測定した。
パリのメシャンは、11月26.87日におひつじ座31番星の近くでこの彗星を独立発見した。彼によると、彗星は輪郭がはっきりしない星雲状で、中心が若干明るく、尾はなかっ
た。視直径は1.5'で、肉眼では見えなかった。メシエは、27日に最初に見て、肉眼では見えないが、屈折望遠鏡で4’ほどの非常に淡い星雲のように見え、強い中央集光があ
ると記録している。次の夜メシエの観測では彗星は暗くなっている。
William Herschel は、29日にコマは8’、核は3”と見た。メシエは同じ日に見て、前夜と明るさは変化がないとした。12月になると月明かりが妨害になり、ピゴット、メ
シエ、メシャンらは2日に見えないと報告している。12月10日まで月明かりで見えなかったようだ。10日に月が出るまでの間、星は8〜9等が見えていたが彗星は観測されな
かった。11日にメシャンは月の出の前に彗星を見て、2日とサイズは変わってないが、とても淡くなっていた。メシエは21.74日、メシャンは21.81日が最終観測となった。
1783年暮れにマルタの the Chevalier Jean Auguste
d'Angos
は放物線軌道ではないことを示唆していたが、メシャンとJean
Baptiste Gaspard Bochart de Saron は11月に
近日点という放物線軌道を計算した。1820年に J.
K. Burckhardt は周期 5.61年と10.03
年の楕円軌道を計算したし、1860年に C. H. F. Peters
は周期5.89年とした。
2003年1月5日にLINEARで彗星が発見されC/2003A1の符号が与えられた。B.G.Marsdenは周期彗星で、Pigott彗星の軌道に似ていると指摘した。しかし4月6日までの観測で
は220年前のPigott彗星であるか確実に確かめることはできず、約7年後の回帰を待たねばならなかった。
2009年9月10日にCatalinaスカイサーベイのRich
Kowalskiが70cm望遠鏡で撮影した画像から彗星を発見した。モスクワの天文家
Dimitry Chestnov は、すぐに計算して
2003A1であるとした。ドイツの Maik Meyer
と日本の中野主一は、惑星の摂動を考慮に入れて計算し、1783年の彗星であることを突き止めた。Marsdenは、独自にそれを確かめ
、9月11日にPigott-LINEAR-Kowalski彗星と発表した。
エドワード・ピゴット Edward Pigott (1753 - June
27, 1825) はイギリスの天文家。
ピゴットの父も有名な天文家で、エドワードは、木星の衛星やノルマンディーのCaenの近くで1769年6月3日の金星の太陽面通過を父と一緒に観測した。
1779年3月23日にかみのけ座に星雲を発見し、後にM64と呼ばれるようになったが、ボーデが見つける12日前、メシエが見つける1年ほど前であった。
エドワードの発見は報告が送れたので忘れ去られいたが、2002年4月にBryn
Jonesがエドワードが発見していたことを見つけたのだった。
1784年9月10日にエドワードはεAur.の変光に気づいた。その頃変光星は12個ぐらいしか知られていなかった。彼は近所のよき友達、John Goodrickeと協力して変光星を観測
した。Goodrickeは同年βLyr.δCep.の変光を発見したが、δCepを観測中に引いた風邪がもとで1786年に死んだ。
ピゴットは1795年にさらに2個の変光星、RCrBとRSctを発見した。
参照
...Kronkのホームページ
...http://www.examiner.com/x-8054-St-Louis-Astronomy-Examiner~y2009m9d13-Longlost-comet-found
...http://messier.obspm.fr/xtra/Bios/pigott.html
...http://www.delphes.net/messier/more/m064_pigott.html
2009年
★★226P/Pigott-LINEAR-Kowalski IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxxf InT APERTURcamchip SFW C ## u.uu xx.x PIXELSIZE 226 2009 09 24.81 aC 18.1 HV 35.0C14a960 0.3 2 ICQ XXxTSU02 1a 3S 0.47mSTLaKA1 SI5 5 9.4 1.1s 1.1 2009年9月24日に35cmF14+STL11000M(3x3)で120秒露光を多数撮影。途中で薄明始まる。測定はNo.1-8、8枚加算した画像を使い、 南西1度のHIP40352(935HVG0,JohnsonB-V=0.502)と比較、吸収補正してm1=18.1等。