鬱病とは…




「鬱病(うつびょう)」という単語は誰しもよく耳にします。ただ、一体どれほどの人がそれが「病気」だと認識しているでしょうか。(現在病状が進行中の人も含めて)


「鬱病」に関しては、まずそこの理解の有無が問題になってきます。それによって鬱病に罹った患者が助かる/助からないがかかってきます。
 断っておきますが、それは「鬱病」という病因で死に至るわけではありません。鬱病特有の「自殺願望」が患者を死に追いやっていくのです。また、患者の「その願望」が達せられるまで誰も気が付かない事が少なくないのでは?と我が身に病魔が降り掛かった今にして思うと感じざるを得ないような気がします。

鬱病に罹っている人を「死に追いやる」のは、恐ろしい事に難しい事ではありません。鬱病について何も理解していなければ何かにつけ患者に責任や負担を感じさせれば、ほどなくそれ以外の道を見い出す事が出来なくなるでしょう。しかし、それはあなたにとってどうでもいい人なのでしょうか?


鬱病はとても奇妙な病です。
現在医学的には「ストレスなどにより、セロトニンやノルアドレナリンの働きが悪くなって起こる」と考えられています。この事は大抵の「うつ病関連サイト」にも載っていますし、専門医から渡されるパンフレットにも患者や家族に「鬱病は病気です」とわざわざ説明しなければならないために載っています。

 一番奇妙な点は「どうしてわざわざ『病気』だと説明しなければならないのか」という点です。

一番簡単な答えは「病気だという認識が薄い(叉は欠けている)」せいではないでしょうか。治療を受けるには本人や家族に「病気」だという自覚がなければ何も始まりません。


ただ、これだけは忘れないで下さい。
 「うつ病は、治療すれば直る病気です」


私はどのように鬱病に罹り、それと診断されるに至ったか紹介させていただきます。以下すべて私的体験になりますので必ずしも他の方に当てはまるとは限りませんもし御自身に心当たりがあるのでしたら、必ず専門医のカウンセリングを受ける事をお勧めします。




以前から一時的な目眩・睡眠障害(不眠etc.)・無気力、脱力感・耳鳴り・物忘れや頭痛などは体験した事はあります(前日気付いた点も翌日全く思い出せないのも茶飯事。物忘れや頭痛は脳神経外科の問診を一度受けました)。そんな事は何年も前から時々あって、ただそんなものは誰でも一緒で、それでもみんな何とかしてるんだと思って過ごしてきました。先の通り、頭痛が続いた時は脳神経外科の問診を受けた事がありましたが、どうやらいわゆる「片頭痛」とは違うらしく、他にも取り立てて異常は見当たらないようでした。いただいた薬も全く効果なかったし。 そして、またわざわざ医者に行くのもおっくうになり、そのまま過ごしていました。
 自分自身、この頃はまだ、「うつ病」も含めて病気ではなかったのではと思っています。
 (ちょっと自信ないけど)


2003 冬  休みとなると何もする気が起きず、寮から一歩も外へ出ない日も珍しくなかった。
仕事関係の事を寮で思いついた時は、会社宛のメールへ書き足して送る事にする。

2003.04
連休前まで
  • 平日/休日に関わらず寝起きが悪く、気分が優れない日が続く。
  • 2〜3度(だと思う)仕事上の話を「話があった事自体」忘れていた事に後から気付いた時があった。  「当日の作業内容」レベルの話だったので、事前には材料の確認などは済ましてあったので難を逃れたのですが…。
  • 2003.05
    連休明け
  • 「全く仕事に集中出来なくなる」
     休み明け入院ドック後に出勤し現場へ出た時、頭の中が真っ白で何をしたらいいのか分からない。   最初のうちは「単なる休みボケ」と思っていたが、
     いつになっても「目の前の事に集中する事がどうしても出来ない」状態が続く。
  • 休み中は「寝るだけ」の日が多くなってゆく。
      何をしてもすぐに飽きる(マンガすらまともに読み続けられない)。
  • 医者にかかるべきかどうか悩み始めるが、
      何科にかかればいいのか、そこで何を説明すればいいのか分からない。
  • 2003.06

  •  「いつもやっている仕事」にも関わらず
     動作が緩慢(な気がする)で作業が進んでいるように感じられない。
     更に作業を続けると頭痛がしてくる。
  • 自分のやっている事に、まるで自信が持てなくなる。
  • 「いつか取り返しのつかない失敗をするのでは?」と日々不安に感じるようになる
     車の運転すら恐ろしく、しなくて済むなら避けるようになる。
  • 人と会話するのを避けるようになる。
  • たまに会社を休むようになる。
  • 思い悩んで大病院の精神科へ行き、
     入口で「さんざん躊躇した後」受付で申し込んでみるが、
     「この科目は初診は受付けてないけど、一応精神科の窓口で話をしてみては」
     と言われたが、それだけで何もかも嫌になり病院を後にする。

    (何がきっかけでそう思ったのかがどうしても思い出せませんが、
      自分は「うつ病か何か」精神的な病気に罹っているんじゃないのかと
       思い始めたのがこの頃だったような気がします)
    じさつがんぼうは以前からしばしば。ただ、そんなこと誰にも相談出来る訳が無い
  • 2003.07
    〜08月半ば
  • 8月2週目くらいに一旦は南米(イースター島かフエゴ島あたり)行きの計画に取りかかり、旅行会社にメールで問い合わせたりもしたが、そこまでで取り止める。何よりも「旅行まであと2週間の我慢」に、もう耐えられそうもない。
  • 頭痛・集中力の欠如、一向に良くならない。
  • 朝何度も目を覚ますようになる(AM4時頃から1時間おきくらいに)。
  • 本格的に医者を捜しまわる。どこも予約制か初診お断り。
     どうすればいいのか分からない。
  • 盆開け、とうとう会社を2日間休む。休むと会社へ連絡を済ました途端頭痛がしなくなる
     3日目に躊躇した挙げ句、メンタルクリニックに電話し予約を取る

     「中度のうつ病」と診断される。

  • うつ病患者には、自分が「うつ病」だという自覚が無ければ、あるいは、周りに「うつ病」の理解がある環境がなければ誰にも相談出来ない事があります。

    「あいつはどうも元気が無いし、集中力が欠けているように思える」  「うつ病ではないか」と誰が思うでしょうか。
    本人も自分が「どうもおかしい」事には気付いても、知識が無ければ上記のようには考えないでしょう。病気特有の「ネガティブ思考」は渦巻いても…。
    また、病状が進んで「最悪の事態」が頭をもたげ、その考えに支配されそうになっていると、普通それを人に相談するでしょうか。

     ほかにも、
    仮にある人が「うつ病」だとしたら、皆さん、その方をどのように扱われますか?


     




    私にとって幸運だった事は、

  • 自分で「精神病」か何かの類いではないかと気付く機会があった事
     (脳神経外科方面では無さそうだとは感じていた〜脳神経外科の問診と入院ドック〜とはいえ、
      その機会が何だったのかが、今どうしても思い出せません。
      その「きっかけ」が思い出せれば、皆様のお役に少しは役にたてるのですが…。)
  • 比較的自分の裁量で有休が取れ、診察を受ける事が出来た事
  • 上司の病気に対する理解があった事

    などでした。


    うつ病は、

  • 医学的に「病気」として扱われています
  • 誰でも罹る可能性のある病気です
  • 治療を受ければ「直ります」(自力で直そうとか、「病気と戦う」のは危険です)
  • 症状に気が付いたら必ず医者にかかり、「カウンセリング」を
  • 休養が治療に際して最も必要です(そこが患者を悩ませる理由なんだけどねぇ)

  • 「入院」が最良の手段なのかどうか私には分かりません。人それぞれだと思われます。
     (御家族の方には「安心」かも知れませんが、私にとっては「失敗」だったような気がします。)


    「個人と社会の関係が多様化している」現在では、新たな対応が必要なのかも知れません


    また、
    医者にかかる前から「病名」(または「あなたは病気だ」とか)を決めつけないようにしましょう。他の病気の可能性も無いとは言えないでしょうし…。





     注 意

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    浅学なためこの体験記が必ずしも皆様の御希望にそえるとは限りません。
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