好きなレパートリーのこと
エレクトーンを習い始めてから今まで弾いてきた曲の中で、大好きな
曲・思い出深い曲のことを綴ります。
<小学生のころ>
小学3年生からエレクトーンを習い始めました。
まずは「こどものエレクトーンメイトフォリオ1」から
始まり、CコードとG7コードを覚えるわけです。
そして両手とベースを合わせて弾くという、今では当たり前に
やっているエレクトーンの基礎を学ぶわけですが、初めて「ちょうちょ」で
両手とベースを合わせて弾けるようになったときの感激といったら!
例えて言うなら、初めてプールで浮いた!補助板無しで泳げた!そんな
嬉しい瞬間に似ていました。ほんと、初心忘れるべからずですね。
このころよく弾いていた曲は・・・
●町のいざかやにて
(イギリス曲)[こどものエレクトーンメイトフォリオ1]
オルターネイティング・ベースを習いたての頃の、軽快な曲。
こういう軽快な曲が好きなのは今も変わらないです。
●スケーターズ・ワルツ
(ワルトトイフェル作曲)[こどものエレクトーンメイトフォリオ2]
この当時は、知っている曲を演奏できる!ということが嬉しくてたまりませんでした。
TVで、学校の音楽の授業で、弾ける曲が流れると、「私、この曲弾けるもんね〜」と
なんだか誇らしい気持ちになったものです。
●チキチキバンバン
(シャーマン作曲)[こどものエレクトーンレパートリー9級]
おしゃれで明るくて軽快な曲を、やはりこういった曲を当時から好んでいたようです。
●80日間世界一周
(V.ヤング作曲)[エレクトーン9級レパートリーVol.1]
映画音楽をこのころから好きになりました。 今もサントラのCDを聴くのが好きですが、
この頃の影響で、古い曲の方が好きです。
●嘘は罪
(B.メイヒュー作曲/竹田一煕編曲)[エレクトーン9級レパートリーVol.2]
子供心に、オーギュメントコードがかっこいい、と思っていました。
●LET IT BE
(J.レノン、P.マッカートニー作曲)[こどものエレクトーンレパートリー8級]
友達と、教室のオルガンで連弾していたことを思い出します。
●地球は廻るよ
(東海林修作曲/岸田哲編曲)[エレクトーン8級レパートリーVol.1]
ピチカート・ファイヴが「HAPPY END OF THE WORLD」でカバーしている曲でもあります。
途中から♭が7つになるのが、なんか難しい曲を弾いてる感じがして嬉しかったです。
●テンダリー
(W.グロス作曲/菊地雅春編曲)[エレクトーン8級レパートリーVol.2]
このころから、JAZZを好きになり始めた気もします。
●青い影
(K.リード作曲)[こどものエレクトーンレパートリー7級]
オルガンの音色のかっこいい曲。発表会で弾きました。オルガンの音色がたまらなく
好きなのは、やはりこの頃から!
<中学生のころ>
この頃になると、弾けそうなレベルの曲のジャンルも多彩になってきて、ますます弾くのが楽しくて仕方なかったですね。部活では吹奏楽部に入り、ますます音楽漬けの生活に。それに、いろんな曲を聴くことも好きになり、エアチェックしまくっていました。
当時、まだCDはなかったので、FMステーションなどの雑誌を買って、
FM放送から好きな曲をカセットに録音していたのですよ。レコードもそんなに
買えなかったし・・・。カセットがすりきれるぐらい何度も聴いていました。
不便な時代ではあったけれど、その分自分でいろいろ工夫して過ごしていたような
気がします。
さて、この頃よく弾いていた曲は・・・
●遥かなる影
(B.バカラック作曲/井上晴夫編曲)[エレクトーン7級レパートリーVol.2]
メロディーメイカーとして今も大好きなバート・バカラックの曲。考えてみると
今よく聴いてる曲もこの頃から好きだったんだなあ、と思います。
お洒落なコード進行だなあ、と思いつつ何度も弾きました。
●デサフィナード
(A.C.ジョビン作曲/菊地雅春編曲)[エレクトーン6級レパートリーVol.1]
現在も大好きなジャンルBOSSA NOVAの名曲。お洒落で不思議なコード進行に
心ひかれていました。
●WAVE
(A.C.ジョビン作曲/三好明雄編曲)[5セレクションズ三好明雄]
中学2年の発表会で弾きました。確か、機種はE−70。
●モーニング・ダンス
(J.ベッケンシュタイン作曲/山口隆一編曲)[エレクトーン6級レパートリーVol.2]
スパイロジャイラの曲。フュージョンをこのころから好きになりました。
●ライズ
(A.アーマー、R.バタス作曲/三原善隆編曲)[FUN FUN FUN 14]
トランペットのハーブ・アルパートの曲。吹奏楽部で演奏して気に入ったので、楽譜を探した、という思い出があります。切ないメロディーがいいですね。
●ROCK'N ROLL BABY
(T.ベル、L.クリード作曲/佐々木昭雄編曲)[5セレクションズ佐々木昭雄]
中学3年の発表会で弾きました。ノリのいい曲ばかり好んでいたので、先生には
「もっとしっとりした曲も弾けるといいわよ」とアドバイスをいただいていました。
それでもしっとりと叙情的な曲の良さがまだ分からなかったとでもいうか、そういう
曲は1回お義理に弾いておしまい。またリズミックでノリのいい元気のいい曲ばかり
弾いていた、という時期でした。
●モア'80
(N.オリビエロ、R.オルトラーニ作曲/塚山エリコ編曲)[5セレクションズ塚山エリコ]
映画音楽の「モア」を80年代風にアレンジした、という曲。毎日のように弾いてました。
塚山エリコさんのアレンジ曲との出会いは私にとって大きかったです。
どんなに難しくても、心の底から「弾いてみたい!」と思わせてくれるかっこいい
アレンジなので、かなり練習しました。それまで、難しい曲をどうしても弾いてみたい!と思って練習することはあまり無かったのですが、塚山エリコさんのアレンジ譜は
私にとって本当に魅力的でした。この曲集に入っていた「コール・ミー」と
「トルコ行進曲」も随分練習しました。今にして思うと、こういう気持ちで練習
することが、テクニックの向上には必要なのかな、という気がします。
もちろん、テクニックだけではいい演奏は出来ないということは、今ならよく
分かります。でも、まだ指が譜面通りに動くこともままならなかった時期に
塚山さんのアレンジに出会えてことは幸せだったなあ、と思っています。
<高校生のころ>
このころは、ものすごくフュージョンにはまっていました。
特にカシオペアが大好きで、ライブにもよく行ってました。
フュージョンの曲は、テクニックが必要で難しい曲が多くて、四苦八苦
していましたね〜。
この頃よく弾いていた曲は・・・
●DOWN EAST
(渡辺貞夫作曲/三原善隆編曲)[エレクトーンで弾く渡辺貞夫]
高校1年の発表会で、E-70で弾きました。当時は、演奏する前にその場でレジストをささっと作らなきゃならなくて、それがまた緊張でした。フロッピーなんて便利なものも、その前のレジストレーションパックすら無かったのですよ!
●サリーのトマト
(H.マンシーニ作曲/飛田君夫編曲)[5セレクションズ飛田君夫]
高校2年の発表会で、FS-30で弾きました。すごくおしゃれなアレンジです。
オルガンサウンドがとても素敵。
●サニーサイド・フィーリン
(神保彰作曲/向谷実編曲)[エレクトーンで弾くカシオペア]
カシオペアの曲をエレクトーンで弾きたいっ!!と思っても、複雑なリズムに
高度なテクニシャン揃いのバンドの曲をエレクトーン1台で弾くなんて(しかも
まだFS-30の時期に・・・)よほどアレンジが上手か自分のテクニックが高度じゃ
ないと難しい!と痛感していました。それでちょこちょこっとさわりだけ弾いて
満足したり、自分のレベルに合わせてアレンジしたりしていた頃です。
しかしカシオペアのキーボーディスト向谷実さん(エレクトーンを弾いていた
方で、当時月刊エレクトーンにもたまに載っていました。)自らエレクトーン
用にアレンジ!というこの楽譜はカシオペアのエッセンスをエレクトーン用に
抽出!って感じで嬉しい企画でした。ただ、やはり自分には難しくて全部
通して弾けたのは、この「サニーサイド・フィーリン」ぐらい。
カシオペアの曲の中では、神保彰さん作曲のものがエレクトーンで弾きやすくて、
後に「フルーツサラダサンディ」(なんてかわいい名前!)も、エレクトーンで
いつも弾いてました。
●オーメンズ・オブ・ラブ
(和泉宏隆作曲/三原善隆編曲)[エレクトーンで弾くザ・スクェア]
カシオペアと並んで人気のあったザ・スクェア(後にT-SQUARE)の曲のほうが、
エレクトーン向けというか、弾きやすかったですね〜。爽やかで希望に
満ちた雰囲気を持つこの曲は、自分の気分を明るくしたいときなんかによく
弾いていました。
●オレンジ・サンシャイン
(塚山エリコ作曲/塚山エリコ編曲)[ポップスコア 塚山エリコ]
塚山エリコさんの「ポップスコア」、この曲集は大好きでした。
特に塚山さんご自身の作曲「オレンジ・サンシャイン」は、明るく
爽やかで、L.K.のバッキングの軽快さ、FS-30の機能をフルに生かした
アレンジで、かっこよいです。今でもHS-8用のチャートをEL-90用に
直して弾くことがあるほど大好きです。
あと、この曲集の中では、サンバ・アレンジが軽快な「ミスティー」も
大好きです。
●クッキー・ダンス
(松田昌作曲/松田昌編曲)[パーソナルアルバム松田昌/サイレント・ダイアローグ]
この曲集は私にとっていろいろな意味で「憧れの曲集」といえました。
発表会で「ニューヨーク・パッション・ストリート」を弾いた方がいて、
とてもうらやましかった。FS-30という新しい機種を買ってもらうことができたのに、
人間の欲はきりがないというか、2オクターブのベースをフルに使ったアレンジの
この曲を練習できる場がなかった私には、「手の届かない曲」、という印象でした。
それで、「ニューヨーク・パッション・ストリート」の楽譜を見ると、今でも
なんだか哀しい気持ちになります。
エレクトーンの学科がある専門学校に入りたかったのに、家の事情でそれが叶わず、
かなり落ち込んでいたのもこの頃。エレクトーンに打ち込みたかったのに、
自分の思うとおりにならない人生に、手の届かない「ニューヨーク・パッション・ストリート」を重ねていたような気がします。
当時はとにかくパッセージの速い曲ばかり弾いて(しかもかなり雑に)やり場のない気持ちをまぎらしていたように思います。
「クッキー・ダンス」は、その中でもたたみかけるように速いパッセージが沢山
出てくるので、かなり頻繁に弾いていました。
こんなんじゃ、本当に音楽を楽しんでいる、とは言えないですね。苦い思い出の曲です。
<大学生のころ>
エレクトーンについて、ちょっとの間ブランクが生じるのですが、
ふとしたきっかけでもう一度習いたいと思うようになり、再び個人レッスンを
受けるようになりました。
演奏4級を受験したり、ちょうど好きになっていたJAZZの曲を多く弾くように
なったり、私とエレクトーンの間柄も再び良好になっていったように思います。
将来エレクトーンの仕事に付かないとしても、ずっとエレクトーンとは
付き合っていきたいな、と思うようになっていました。
この頃よく弾いていた曲は・・・
●グリーン・ドルフィン・ストリート
(B.Kaper作曲/窪田宏編曲)[パーソナルアルバム・窪田宏/エレクトリック・フューチャー]
窪田さんのレコードを聴いて、絶対弾けるようになりたい!と思って、かなり練習した曲です。アレンジがほんとにかっこいいです。
●ステラ・バイ・スターライト
(V.ヤング作曲/塚山エリコ編曲)[JAZZ TIME 塚山エリコ/ステラ・バイ・スターライト]
JAZZ TIMEシリーズは、本当によく弾きました。中でも塚山エリコさんの
この曲集が一番のお気に入り。「A列車でいこう」も最高です!
●CALL ME
(T.ハッチ作曲/佐々木昭雄編曲)[JAZZ TIME 佐々木昭雄/フィール・ボサ]
あいかわらずボサノバ・サンバは大好きで、この曲集も弾きこんでいました。
この曲集ではこの「CALL ME」と「SONG OF JET」がお気に入り。
●I LOVE YOU
(C.ポーター作曲/柏木玲子・藤井英一編曲)[JAZZ TIME 柏木玲子・藤井英一/ラッシュ・ライフ]
メロディが切ない感じで、いいなあ、と思います。コール・ポーターの作るメロディに心惹かれます。この曲集では、ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」も素敵。
●バーニング
(松田昌作曲/松田昌編曲)[ポップスコア/松田昌]
発表会で、HX−1で弾きました。ピッチベンドに不慣れで、非常に緊張した記憶があります。さらに、最後の爆発音が上手く鳴らずマヌケに終わってしまったという苦い
思い出も・・・。
<社会人になってから>
EL-90を弾くようになってからのお気に入り曲をご紹介。
●ひき潮
(R.マックスウェル作曲/井上晴夫編曲)[サウンドイン/ボサノバ]
原曲はしっとりとした曲ですが、軽快なサンバのアレンジがかっこいいです。
●トランペット吹きの休日
(L.アンダーソン作曲/矢口理津子編曲)[サウンドイン/ルロイ・アンダーソン2]
運動会のかけっこでよく流れる曲。ELの音の良さを生かしたアレンジで、トランペットのフレーズが難しいものの、弾けるようになると実に気分いいです。
●ハウ・ハイ・ザ・ムーン
(M.ルイス作曲/小林淑子編曲)[サウンドイン/ビッグ・バンド・ジャズ2]
迫力あるビッグ・バンドのレジストに、弾く側も熱が入ります。
もう1冊ある「ビッグ・バンド・ジャズ」に収録の「ナイト・アンド・デイ」も
かっこいい!小林淑子さんのアレンジ大好きです。
●サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
(平沼由利編曲)[サウンドイン/ミュージカル]
EL型になってからは、オーケストラ・アレンジの曲を弾くのがすごく楽しく
なりました。 以前は敬遠気味だったクラシックにも挑戦するようになりました。
●ラブ・フォー・セール
C.ポーター作曲/塚山エリコ編曲)[TAKE THE EL/塚山エリコBEST]
EL型になって、ますますかっこいい塚山さんのアレンジ&レジスト!右手がすごく難しい・・・。
●公園通りで
(柏木玲子作曲/柏木玲子編曲)[ポップスコア/柏木玲子]
のんびり散歩してるような気分になれる爽やかな曲で大好きです。
●EYES OF MIND
(野呂一生作曲/矢口理津子編曲)[TAKE THE EL/カシオペア]
私が一番カシオペアにはまっていた中学・高校の頃にEL型があったなら、どんなにかカシオペアの曲を弾くべく、打ち込みまくったろうなぁ、と思います。最近は自分でアレンジしようと思いつつ、なかなか・・・。
●アルヴァマー序曲
(J.バーンズ作曲/渡辺睦樹編曲)[クラシックスコア/渡辺睦樹]
吹奏楽好きの私にとって、この楽譜が出た時は、もう感涙ものでした。弾けるようになりたくて私にしては、だいぶ練習した曲。そしてEL-90を購入するきっかけにもなった曲。