仙台記念カンパニーin仙台 コンサートレポート 2003.2.7 at イズミティ21


1993年のエレクトーンコンクール全日本大会出場者たちが意気投合、 それぞれ離れた場所に住んで、仕事もそれぞれだけれど、年に1回 集まってコンサートをしている、という素敵な話を、その メンバーの1人であるエレクトーンプレイヤーの倉沢大樹さんの コンサートのトークで知りました。
今回はそのコンサートの10回目を、メンバーが出会った仙台で 行うということで、楽しみに出かけました。

イズミティ21の会場は満席。仙台にもこんなに沢山のエレクトーン ファンがいるというのに、最近は仙台でのコンサートの数がますます 減っているような気がします。エレクトーンの良さを知ってもらうためにも もっと頻繁にコンサートがあるとよいのですが・・・。

さてさて、このコンサートのお話です。
オリジナル曲、クラシック、JAZZなどジャンルが多彩で飽きる ことがありませんでした。
それに、舞台後方のスクリーンには、曲のイメージに合った 映像が流れたり、演奏者の弾いている姿がアップで映ったりして 演出も本格的。
ソロだけではなくアンサンブル曲も多く、遠方に住む同志が時間を 合わせての練習はさぞ大変だったことと思われますが、そこはさすが 全国大会出場という高いレベルの方々だけあって、そんなハンデを 感じさせないゴージャスなステージでした。

冒頭の朗読の後に始まる「電子オルガンの為の交響的トリオ『羅生門』」 (森松慶子さん作曲)の迫力は凄まじいものがあり、鳥肌がたってしまいました。
効果音のおどろおどろしさといったら、もう・・・。朗読で「羅生門」とは どういうものかイメージしてからの演奏だったので、よりいっそう イメージが拡がり、なんだかゾクゾクしました。
ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調2・3楽章」は大好きな曲なので、 嬉しく聴きました。ピアノと、内海源太さんによるエレクトーンの オケパートの競演。エレクトーン1台であんなにも再現できるすごさを 目の当たりにして、しばらくぼ〜っとしてしまいました。
「Matrix」ではうって変わってポピュラーな華やかな曲。効果音が 会場を今までと違った雰囲気に変えた、という感じです。
続く「Shake It Loose」はサックスがメインのFunkyな曲で、白い エレクトーンにショッキングピンクの照明がとても映えていたのが 印象的でした。
「South Rampart Street Parade」これはマーチングの曲なので しょうか。初めて聴いたのですが、とっても楽しくて軽快でゴキゲンな曲! 転調も多くかなり難しいでしょうが、このコンサートで知った曲の 中で一番「弾いてみたいな!」と思いました。
中村秀紀さんのオリジナル「Contrast〜暗闇と光り輝く世界にあるもの〜」 は、水(多分)の効果音が印象的で癒されるような美しい曲。
祇園勝巳さんのオリジナル「TOMORROW IS MORE WONDERFUL!」は、 タイトル通りのとってもハッピーな曲。Big Band JAZZの楽しい 雰囲気で気分はぱーっと明るくなりました。

第二部は、倉沢大樹さんの「THIS HERE」で始まりました。
倉沢さんといえば、やはりアップテンポのJAZZを聴きたくなります。 期待を裏切らないゴージャスなJAZZにみんな酔いしれてました。 そして内海源太さんの「Always」は荘厳なイメージの演奏で、じっくり 聴き入りました。
ここからはエレクトーンのアンサンブルが続きます。
「Mr.Neglect」はファンキーな雰囲気のJAZZで、倉沢さんと 豊田留美子さんのデュオが、リラックスしたいいムードを醸し出して いました。気の合う同士でデュオというのもいいですね。たまには ソロではなくデュオでの演奏もしてみたいなあ〜。
続く「Sylph」では、倉沢さんがピアニカのソロを披露!熱演で 素敵でした!
「FUNK!!!」では、3人の女性が並んでエレクトーンを弾く姿が 華やかでこれも素敵。曲もとってもノリがよくて。
最後は、これまた倉沢さんがピアニカを演奏し、さきほどの 3人の女性によるアンサンブル(聴いたことのある曲でしたが タイトルは分からず・・・)でコンサートは幕を閉じました。

コンクールでの出会いから10年もこのようなコンサート開催が 続いているなんて素敵です。なんだかあったかい気持ちになったり いろいろなジャンルのエレクトーンの魅力を味わって嬉しい気持ちに なったりして過ごせた2時間。大満足で帰路につきました。
また仙台でのコンサートを期待しています!


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