MU ELECTONE CONCERT「ドビュッシー」1998.6.18 atヤマハ仙台店
<曲順>
(演奏:松本淳一)
1.ウィリアムテル序曲
2.亜麻色の髪の乙女
3.月の光
4.スペイン狂詩曲より”祭り”
5.「寄港地」より”バレンシア”
6.美しい日々
7.海−3つの交響曲的スケッチ−より 風と海の対話
(演奏:内海源太)
1.夢
2.2つのアラベスクより第1番
3.”子供の領分”よりゴリ・ウォークのケーク・ウォーク
4.TITANIC
5.「フィガロの結婚」序曲
6.「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
7.Symphony No.3−オルガン付−
アンコール(2人のデュオで)「月夜」
数年前、コンクールでお2人の演奏を何回か聴いたことがあり、その頃から
表現力が素晴らしいなあ、と感動していました。それで、この日のコンサート
も、大変楽しみに出かけました。
まずは松本淳一さんのステージ。軽快な「ウィリアムテル序曲」はトランペットの
音色が冴え渡っており、楽しくなる演奏でした。そのうちこの楽譜を出してほしいな
と思いました。そして、新刊曲集の「ドビュッシー」からの曲や、インターナショナル
エレクトーンコンクールでも演奏された「寄港地」より”バレンシア”のような大曲
まで、うっとりと聴きいってしまいました。
松本さんの演奏では、Stringsの表現がとても好きです。透明感があって、
胸に染み入るような音色で、思わずぼーっとなってしまいます。特にオリジナル曲の
「美しい日々」で、それを強く感じました。
内海源太さんのステージは、動的な魅力があると思いました。ダイナミックで、引き込まれる
ステージでした。曲集「ドビュッシー」の中からの曲では、ゴリ・ウォークのケーク・ウォークが斬新なアレンジで大変楽しく聴けました。一番印象に残ったのは、サン・サーンスの
「Symphony No.3−オルガン付−」。これは、オーケストラとパイプオルガンの共演の曲なので一人でどのように表現するのかな、と思っていたら、かなり凝った音色にアレンジで、目をつぶると、一人で弾いているとは思えないような迫力でした。数年前にコンクールかなんかで、内海さんのガーシュインのピアノコンチェルト(多分)を聴いて大感激したことを思い出しました。あの時も上鍵盤でピアノ、下鍵盤でオーケストラを弾くところがすごく指が動いていて、息を飲んで演奏に聴きいった記憶があります。
・・・というわけで、EL-900がどうこう、というより、エレクトーンでクラシックを弾く場合の表現について深く考えさせられ、刺激を受けたコンサートでした。