倉沢大樹コンサート 1999.6.18 at ヤマハ仙台店


<曲目>
MY FAVORITE THINGS
いつか王子様が
黒いオルフェ
朝日のようにさわやかに
MY ONE AND ONLY LOVE
WELL YOU NEEDN'T
THOUSAND(長野オリンピック表彰式で演奏した曲)
星に願いを
DOWN THE RIVERSIDE
GO THE DISTANCE
(曲名聞き取れず・・・フュージョンの曲)
アンコール:オルフェのサンバ


「情熱的」、「パッション」という言葉が浮かんでくる、あっという間の1時間半でした。
倉沢さんの生演奏を聴くのはこれで3度目。1回目は、確か93年の エレクトーンコンクール首都圏大会で「WELL YOU NEEDN'T」を演奏されたとき。 2度目は、96年の9月に横浜・伊勢佐木町「ハマ楽器」での渡部薫さんとのジャズ・コンサート。 いずれの時も感激したことを覚えていますが、今回はますますパワーアップ!!って感じで、 ほんとに興奮さめやらぬ気持ちで帰途につきました。
ピアノがすごくお好き、とのことで、ピアノの音色の曲がけっこう多かったのですが、 EL-900ならではの面としては、ウッドベースのソロをU.K.で、ホリゾンタルを駆使しながら 奏でていたのがリアルですっごくかっこよかったです。それに、VA音源のサックス、ギター等を 演奏する際に、ホリゾンタル・ピッチベンドとセカンド・エクスプレッション・ペダルを 併用していたことが印象的でした。
最近、EL-900を弾く際に、セカンド・エクスプレッション ・ペダルを使わなくなってきていたので、こういう風に、音色の特性に合わせて併用する、 という演奏方法もあるんだな~・・・と思いました。
曲としては、どれもはっきり印象に残ってはいるのですが、「パーソナル・アルバム」 からの曲では、なんと言ってもインターナショナルでのグランプリ曲「WELL YOU NEEDN'T」 がすごかったです。この曲を演奏する前に、仙台での全日本大会の本番直前に、なんと 左足をひどくつってしまって、なかなか治らず、断念しようとまで思ったところ、 その日エントリーしていた仲間の方々がコールドスプレーで冷やしてくれたり励まして くれたりして、なんとか演奏、そして見事グランプリを取ることができた!という、 感動的なエピソードを披露してくださいました。そんな話を聞いたせいか、余計 この曲に対する倉沢さんの熱い想いが伝わってきて、すごくジーンときてしまいました。 しかも、つった足で弾くにはあまりにテンポの速いウォーキングベース満載の曲。 私など、なんともないときに弾いても、弾いてる途中で足がつってしまいそうです。 (それ以前に、難しすぎるか~・・・)
それから、アンコールの「オルフェのサンバ」にも大感激しました!! 倉沢さんも以前からお好きな曲だそうですが、私も中学生ぐらいから大好きで、 何度も何度も弾いていた曲。この曲を、実に実に華やかでサイコウにかっこいい アレンジで聴くことができて、ほんとにもう聴いてるこっちまでスカッとしました。
(ああ、なんてありきたりな表現。どんな文章でレポートしても、その感激は聴かなきゃ 本物じゃないんですもんね~・・・。でも、少しでも伝えたくて、こうやってパソコンを 打っているわけで・・・。)
そう、話は戻ってその「オルフェのサンバ」、打ち込みのリズムも華やかでかっこよかった のですが、途中で倉沢さんが、コンガをアサインした鍵盤を、まるで本物のコンガを 叩くかのように、ソロ演奏したのです。これは白熱しててすごかった! コンガ・ソロが終わってから息切れでつらそうでした。で、このソロで曲が終わりなのかな? と思ってみんなが拍手したら、再びテーマが始まって、バーッと盛り上がって終わる、 という素晴らしい構成でした。
大好きな「オルフェのサンバ」ですが、今までで一番気に入った演奏・アレンジでした。
元気がもらえたコンサート。ほんとにありがとう、と言いたい気持ちでいっぱいです。

back