琉璃の匣


硝子の箱に
あなたへの想いを 詰め込んで
その手に そっと手渡そう

壊さぬように なくさぬように
あなたの腕に 抱いてください

もしも あなたが一人で
遠くに行くなら
こなごなに 壊してしまって

その破片が痛みとなって
あなたの中に残るなら
そのまま 帰らなくても構わない