雪 花 片


空から舞い降りる雪
掌で受け止めた
空から舞い降りる想い
掌にそっと乗せた

一つも同じものがないんだね
雪でできた小さな花
朝の日射しにきらきらと輝く
眩しくて目をそらした

雪の降る街で逢いたかった
あなたと二人 そっと
雪の降る街を歩きたかった
どこまでも二人 ずっと
叶わない夢と わかってた けれど

空から舞い落ちる雪
掌を握ったら
あっけなく砕け散って
悲しい涙みたいに 一滴 そっと解けた

誰かと同じものなんていらなかった
胸にできた小さな恋
夜の風にさらさらと乗せた
寂しくて 瞳閉じた

雪の降る街を見せたかった
あなたにいつか きっと
手をつないで歩きたかった
どこまでも二人 ずっと

雪の降る街で逢いたかった
あなたと二人 そっと
雪の降る街を歩きたかった
どこまでも二人 ずっと
叶わない夢と わかってた けれど

空から舞い落ちる雪
掌にそっと乗せた
空から舞い落ちた恋
掌を握りしめた

空から舞い落ちた恋
あっけなく砕け散って
悲しい涙みたいに 一滴 そっと解けた
掌で いつか 消えた



2003.1.28