--第6話--<戦争ってなんだろう?>宮崎駿作品を見て・・

昨日の事、トトロのおまけDVDを子供たちと見ていて「ほたるの墓」の紹介があった。私は実のところ「ほたるの墓」にはとても弱い。一度見て号泣してから、もう見られないのだ・・

娘は予告映像を見て言った「なんであんな所に寝ているの?どうしたの?」と・・
それは主人公の兄や同じような十代の若者が何人も駅舎の地べたに直接ゴロゴロと転がっている映像だった。既に死亡している子、まだ息のある子、定かではないがどの子も死んだように転がっている。主人公の兄は死んでしまった様子だが、手にはしっかり「サクマドロップ」の缶が握り締められている。

娘に説明をしようと、物語の話をし始めたとたん涙が出てきた。私が1番辛かった映像が頭の中にもう一度よみがえり声にならないのだ。フィクションとはいえ、確実に何十年前の日本にあった話であり、この主人公たちのような子供たちが事実沢山いたのだ。こらえつつ、「ドロップ缶」に何が入っていたか?どうしてこの兄弟はこうなってしまったのか?娘に話すと、傍に寄ってきてピッタリと私にふっついてきた。この子の温かさが体に伝わってきて、なんだか無言でも気持ちが通じているような気がした。

今、世界のあちこちで戦争をしている。
人間は同じ過ちを犯すのだろうか?複雑な問題が絡み合い、話し合いで解決しないから戦争になってしまったのだろうか?しかし、それは一般庶民の本当の願いなんだろうか?権力を持った人達が勝手に決めた戦争ではないのだろうか?元をただせば、それはほんの一握りの権力団体同士の争いではないのか?勝ったからといって本当に平和はやってくるのだろうか?その間の数々の犠牲はどうなるのか?

私たちは暖かい部屋で美味しい物を日々食べることが出来、暖かい布団に包まってなんの心配も恐怖も無く眠ることができる。子供たちを見ていて、この生活を彼らから取上げては絶対いけない!なんの変哲も無い平凡な毎日だけれど、希望や夢を見つづける事ができる今の生活をなくしてはいけない。

戦争を望んでいる人なんているんだろうか?本当に基本的な疑問です・・。