オルソケラトロジー（１）

　オルソケラトロジーを、はじめることにしました。新しいものを取り入れる時は、それなりに勇気がいりますし、患者さんにとって、本当に有益なものかを模索します。ある程度の準備期間をもうけて、やっとホームページでも、発表できるようになりました。

　普通コンタクトレンズは、日中起きている時に入れます。それを、オルソケラトロジーでは、特殊な形状のハードコンタクトレンズを夜入れます。そのことによって、日中はコンタクトレンズや眼鏡をしなくても良くなります。ただし、近視の度数が強い方（私見ではー7.0以上）は、難しいです。また、乱視が強い人（C面のレンズが-1.50Dを超える人）も不向きです。効果がより確実なのは、-4.0Dより少ない近視の方です。-4.0D～-7.0Dの近視の人も、それなりに効果がありますが、全く眼鏡がいらなくなるかというと、それは個人差があります。

　この方法は、レーシックみたいに近視を治すものではありません。夜レンズを入れなくなったら、もとにもどってしまいます。シンデレラに近いですね＼(^o^)／。このことは長所でもあり、短所でもあります。例えば、-4.0Dより少ない近視の方の場合、普通夜７時間入れてもらって、３ヶ月程は、毎日入れてもらいますが、それ以降は２日に１回入れてもらっても良いくらいになるみたいです。特に、子供さんの場合は、持続（効果がある）時間が長いみたいです。

　さらに、これはコンタクトレンズ全体に言えることなのですが、近視の進行を抑制する力があります。そして、効果も、今までコンタクトレンズを装用したことがない方の方が効果があります。こういう風に説明して行きますと、小学校の生徒（学童）で、近視がドンドン進み始めた子供たちは、良い適応になると思います。前谷眼科でも、ワックをして効果が出る間は良いのですが、効果がでない子供さんや効果がなくなって来た子供さんを主に考えてます。

　ここで親御さんが一番心配される副作用（トラブルなど）ですが、日本では、ほとんど明らかになっていません。ところが、アメリカ合衆国では、すでに安全性が保障され、レーシックより、増えて来ていると言われてます。当然のことながら、コンタクトレンズを乗せるのは、角膜（正確には角膜上皮）の上です。角膜上皮は、５～６層からなる再生組織ですので、傷めてもとにもどるわけです。ですから、私はオルソケラトロジーをされている患者さんによく言います。『無理せす、調子悪いときは、休みましょう。』今のところ大きなトラブルなく順調です。前谷眼科では、最初の人が４ヶ月ほどしか経っていませんが、私が勉強させてもらっている施設では、最初の人が３年くらい経過して、100数十人のデーターがありますが、大きなトラブルなしです。

　値段のことですが、自由診療（厚生労働省の認可が下りていない・レーシックも同じ）なので、すごく高いところもありますし、安いところもあります。前谷眼科では両眼で12～１６万円です（2013年２月12日より改定）。これは、レンズ代と最初の６ヶ月間の検査料・ケア用品・目薬代を含みます。検査だけでも、開始当日と開始後１日目・７（１週間）日目・14（２週）日目・2１（３週）日目・28（４週）日目・42（６週）日目・56（８週）日目・84（12週）日目・112（16週）日目・140（20週）日目・・168（24週間）日目は、ルーチン（最低ライン）で診て行きます。値段の個人差があるのは、レンズ代が違う（レンズの度数で仕入れ代が異なる）ことと、薬代に差がでるためです。６ヶ月以降の検査代は2500円です。

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　次のページでは、今までされた方の経過についてお話します。

詳しいことをお聞きになりたい方は、メールや電話（0848-23-2814と0848-23-5826）でご連絡ください。
当医院では、必ず詳しい説明をして同意してもらい、体験してもらってから、治療を開始しています。
決して無理に勧めたりしていません。

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