糖尿病になると目が悪くなることは、皆さんご存知ですが、どの位の血糖値に保てば良いかは、割と知られてません。
先日の日本臨床眼科学会での話では、空腹時血糖値としては110mg/dl以下・HbA1cとして6.5%以下という値であれば、5年以上経過しても糖尿病性網膜症が発症したり、進行することがなかったということを言われてました。
HbA1cという言葉は、ご存知でしょうか?
これは、3ヶ月の期間本当に上手く血糖値をコントロールできているかを知る指標です。例えば、血糖値を下げるだけなら、測定前にすこし長い期間食事をしなければ(例えば朝測定するとした時に前日の昼から食べなければ)、測定時には良い値になります。しかし、その後沢山食べたらコントロールとしては、良くありません。そういうことがないように、測定直前より、長い期間本当に血糖コントロールが上手く行っていたかを見る指標が、HbA1cです。
糖尿病の人は、内科だけでなく、眼科も受診して、糖尿病性網膜症が発症していないかを診てもらい、血糖のコントロールに注意しましょう。
(平成13年10月18日作成)
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