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フリック・コレクションの前は、雪が積もってました。『このニューヨークの大都会に、ひっそりと・・・』、存在していました。写真撮影できないので、一層必死で観て来ました。本で見るのと、実際に観たものが違うということをさらに痛感しました。実際に観ると、新しい発見が本当に沢山ありました。
フェルメール作品が、3つあるというのは、凄いことだと思います。ルーブルやナショナル・ギャラリー(ロンドン・ワシントン)でも2作品です。そして、フリック氏が最後に購入したのが、『女主人と召使い』というのも、この美術館の、一つの因縁かもしれません。
作 品 名 | 画像と赤○はポイント | コ メ ン ト |
兵士と笑う女 | 本で見ている時も魅力ある作品と思ってました。実際に観ると、その素晴らしさに息ができないほどでした。 1.左手は絶対に、何かを要求している、間違いないと確信した 2.この空間の描かれているものが、何回見てもわからなかった 3.笑顔は、ともかくステキ! 4.帽子は確かに大きいが、兵士はそれほど大きくない 5.地図はともかく丁寧に描かれている 6.この窓に描かれている、黄色のものは、何? 7.イスのライオンの飾りが、対照的、女性の方には光が、兵士の方は影が・・・、主役は女性だ! |
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中断されたレッスン | 好きな作品ですけど、生で観て一層、そう思いました。思ったより、横長ではありませんでした。 1.少女は怒っている感じではなく、驚いて、こちらを見てるようにみえました 2.ここに描かれている赤い物が何かわからなかった 3.模様の入ったデカンダが奇麗 4.淡いスカートの青が、とても美しい 5.先生は、優しそう 6.キューピットが、はっきりわかる 7.窓からの光の描写、影が見事! |
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女主人と召使い | この作品が、アメリカの旅で見た一番奇麗な作品だったと思います。まず、その大きさに圧倒されました。あとで、調べると、32作品中、全体で6番目とやっぱり大きな作品でした(⇒正確な大きさ)。 1.観ると手紙は、指しだされてるように思えます。ただ、ワシントンで観た『手紙を書く女性』は、ネックレスをはずしています。この女性は、しています。手紙を書き終えて、召使に渡したと、考えるべきと、結論を出しました。 2.ネックレスの真珠は、16個、左から2個目だけがシルバー 3.髪の編みこみが奇麗! 4.左耳の大粒イヤリングは、手に取って見てみたいくらい輝いていました 5.レモンイエローのコートが、奇麗で、皺の描写が見事です。微妙な光の反射が、凄い! 6.豹を思う斑点は、全部で58個でした 7.青の腰巻(エプロン)は、『牛乳を注ぐ女』のものと、同じもので、本当の輝くブルー 8.手紙を書く時の紙押さえは、正規のポジションにもどされ、それが、ソフトフォーカス! 9、書かれていたのがわかる、便箋 10.淡いブルーの布が、微妙な光の反射で、奇麗! |
写真が取れないというプレッシャの中で、目をこらして、生で必死で、観るのも、それはそれで良い結果が得られると思いました。ただ、感動がどのくらい、残り続けるかが、大きなポイントになります。これほど、一所懸命に観たのは、私の人生で、初めてだったと思います。