CWとの出会い
  私とCWの出会い

 私は中学の時に、モールス符号をおぼえました。
SWLをしていて、電話のモードだけでなく、電信も聞いてみたいということで、
一応A〜Z、1〜0までの符号表をみてAは・−Bは−・・・と、とりあえず暗記
あとは7Mc(現在は7MHz)の電信バンドを聞いて「CQ」を出している局の
コールサインを聞き取る練習をしました。
当時(昭和37年)日本国内のアマチュア無線局のコールサインはすべて
JAから始まっていて 次にコールエリアの数字(1〜0)が付きますので符号を
憶えただけの私にも比較的簡単にコールサインぐらいは取れるようになり
ました。
「CQ」の次に「DE」(こちらはの意味)次に必ず「JA+数字」のプレフィックスが
きて、2から3文字のサフィックスがきますのでエリアの数字とサフィックス
に神経を集中していれば取れるわけです。しかも、CQの場合何度かコール
サインを繰り返しますので練習には好都合です。しかし、アマチュア無線局
から送り出される符号は素人ですから、符号はきれいなのもあればへたくそ
な符号もあり、そう簡単に取れないのもありました。私自身もこのSWL時代に
一人で憶えたため送信はメチャクチャ自己流でした。(後で、有線通信のプロ
からとりあえず聞くに耐えられる程度に直してもらうまでは・・(-_-;)・・)

 ほとんどコールサインが取れるようになった頃コールサインの後にわからな
い符号が、そして数字が、これはどういう意味だ?友人はその符号はおろか
トンツーのABCも区別がつかない人ばかりで聞いても無駄、その後、本屋で
得意の立ち読み。 ついに発見!(そんなに大袈裟なもんじゃない) なんと、
その符号は−・・−・斜線であることが判明。移動した局のコールサインでした
そこで初めてモールス符号にもいろいろな記号もあることを知ったのでした。

 次に、和文も憶えようとして見た本に合調音法という暗記方法が載っていて
(イ・−を<イトー>、ハ−・・・を<ハーモニカ>などと同じ調子の言葉に置き
換えて憶える方法)つい面白半分でこの合調音法で暗記してしまい、後々こ
れがネックになり受信のスピードがなかなか上がりませんでした。
とりあえず50字/分(アマチュア1級和文受信の試験レベル)は越えられます
が70字以上はかなり厳しいでしょう。そんなわけで合調音法はやらない方が
良いと思います。欧文も和文もそうですが実際のQSO(交信)ではコールサイン
やQTH(所在地)、名前など以外は一文字一文字を取っていません。 単語
(1ワード)を音で憶えていて聞き取るだけで必要な部分のみメモる、つまり、
通常の電話モードでのQSOと同じです。ですから、QTHが長野とか名古屋、
などで欧文の場合NAGANO、NAGOYA と最初の3文字「NAG」ここまでが耳
に入ってきますと(一文字ずつ取るんだと意識しないと)真っ先にNAMEが浮か
んできます。 NAMEは−・ ・− −− ・ でNAGは−・ ・− −−・最後の
MとEの間が開いてないGが来ても音で頭の中ではNAMEと反応してしまうの
です。次に残りのANOときたりすると一瞬アセッてしまうこともあります。
よく使われる略号単語はほとんどワード単位で音で記憶しているのです。
1分60字以上のスピードでQSOしている時に一文字ずつ取っていたらとても
QSOを楽しむどころではないでしょう。
モールス符号を知らない人でも、かなりの人が・・・−−−・・・がSOSだと理解
できるようです。これは、TVドラマや映画などにトンツーでSOSがでてきて音で
記憶しているのであってSOSはわかるが"O"一文字を問われてツーツーツーと
答えられる人は、ほとんどいないようです。

プロの世界では、モールス符号を使わなくなってしまいましたが必要最小限の
設備とパワーで通信ができるCWは、いざというときには役にたちます。
(役に立つときが来ない方がいいのですが)

アマチュア無線の世界ではいつまでも使われ、楽しまれていくことと思います。
でも実は私、ものすごく和文が苦手で困っています。(ーー;)