sstv
  私とSSTV
 
 私がSSTVを始めたのは、1976年(昭和51)7月、新発田ローカルには誰も
相手はいません(今でも?)でした。 また、その頃はF5の電波形式は
2級以上でないと許可されませんでした。スロースキャンTV(低速度走査TV)
は8秒で1画面を送る方式で(同期信号は1200Hz、黒1500Hz、白2300Hz、)
はじめの頃はレーダー用のP型残光性の丸型ブラウン管を使ってアスペクト
比1:1で部屋を暗くして見ていました。
1977年JASTA(日本SSTV協会)からSC-77というスキャンコンバータ基板の
頒布がされましたがなにしろ30x30cmの基板にICがビッシリ、制作には
多少のディジタル回路の知識とICピッチのハンダ付け技術が必要で誰でも
気軽にやれる状況ではありませんでした。 でも、受信画がメモリーされて
明るい部屋でみられるので夢中になって時間の過ぎるのも忘れSSTVの
QSOにのめり込んでいました。1976年に私が自作したSSTV用のキーボード
はユニバーサル基板10枚にTTL-IC約100個使い5Vだけでも3A以上必要で、
英数とカタカナだけしかでないKBが約10万円かかりました。
今では、秋葉でPC用のKBが1980円で売っている!
そんな白黒SSTVの時代は長く続きませんでした。
その後カラースキャンコンバータが出てカラーの時代になってきたのですが
やはり高価なためと技術的な面でそれほど多くの人が気軽に見られるモード
にはなれませんでした。(私は、その後ファクシミリにのめり込むことになる)
 しかし、ここ数年パソコンの急激な進化やソフトも開発されたことにより、
以前のような大仕掛けではなくパソコンのSOUNDボードとトランシーバを接続
受信機AF出力をLINE入力に入れソフトを立ち上げるだけで簡単な初期設定で
カラーSSTVが誰でも見られるようになりました。 最近は休日の7033、14.230、
21.350MHz付近でピーロピーロという信号の聞こえない日はないほどになりました。
 記 2001.08