日本の灯台50選 女 島 灯 台 |
女島灯台は、長崎県西部、福江市の男女群島女島にあ
ります。女島は男女群島中第2の島で、面積は1.34平方キロメートル。ひょうたん形にくびれて南北に分かれ、北部の頂が標高283メートルの最高峰で高崎山、別名、電探山といいます。これは戦時中、軍の電波探知基地があったためです。女島一帯はオオミズナギドリの繁殖地で、またクロダイの磯釣りのメッカとなっています。
灯台は女島の最南端、海抜108メートルの屏風ヶ浦の断崖上にあります。1925年(大正14年)に着工、1927年(昭和2年)7月8日に完成し、12月1日に点灯を開始しました。総工費は約15万円でした。近海は年間を通じて平穏な日が少なく、灯台の建設には大変な苦労がありました。 1927年(昭和2年)12月、国内初の灯台における公衆電報取扱い電信局が福江郵便局間に開かれ、公衆電報送受信用無線電信を開設しましたが、1970年(昭和45年)2月28日に廃止されました。1956年(昭和31年)6月1日、女島付近の気象・海象を一般船舶に知らせる船舶気象通報を加え、重要な灯台となっています。1945年(昭和20年)11月5日には連合国進駐軍により爆破され、1948年3月1日に復旧されるなど、波乱に富んだ歴史を持っています。 日本最後の職員滞在灯台として第七管区海上保安本部福江航路標識事務所から職員が交替勤務していましたが、2006(平成18)年11月12日、自動化により無人化されました。 |
2等フレネルレンズ |
所在地 | 長崎県福江市女島 |
位 置 | 北緯 31度59分20秒、 東経128度21分07秒 |
塗色構造 | 白色八角コンクリート造 |
等 級 | 2等 |
灯 質 | 群閃白光毎24秒を隔てて6秒間に3閃光 |
光 度 | 1,200,000カンデラ |
光達距離 | 27.0海里(50.0キロメートル) |
灯 高 | (水面上)119.4メートル
(基礎上)10.6メートル |
交 通 | 福江から渡船(約76キロ) |