第七節:札幌への帰還〜友人、兄弟との再会〜

8月28日(木)天気:曇りのち雨。
行程:旭川〜岩見沢〜北

 今日は4時過ぎに起きる。ちょっと眠りすぎたか??
でも、秘技「フライは昼に乾かす」を使用したおかげで、5時代に出発できた。さすがにコレは早いっ!!早すぎるおかげでセイコマが開いていないっ(24時間営業のセイコマは少ないので注意)!!結局諦めてセブンブンで朝食…悔しい(だって、全国どこにでもあるセブンブンなんて行く価値なし)。
今日は天気予報通り、曇っている。岩見沢では夜半から雨だというが、いつ雨が降ってもおかしくないような天気。こういう中走るのは非常に気が重い、雨なんか降ろうものならなおさらだ。ただ、日焼けには優しいのでそういう意味ではちょっと嬉しい(両腕の日焼けがちょっと痛む)。
旭川〜深川間の√12は、神居古潭を通る、交通量の多いまさに難所。ただ、しっかり探してみると、ちゃんと自転車道が用意されているのだ。しかも、石狩川の左右両岸にあったりする。でも、いわゆる右岸(√12のない方)のサイクリングロードは、その入り口を知らない…左岸の方は√12沿いに入り口があるので、そんなに見つけるのは難しくないはずだ。コレを通ると通らないとでは、多分天と地の差が出るであろう。
そのサイクリングロードを走り、神居古潭へ。前は人が結構居たから通りすぎたのだが、今回は朝早いこともあり、人も少ないのでゆっくり見る余裕もある。旧神居古潭駅舎なんかをゆっくり見た後(ここにもSLが展示してあった、しかし好きだねぇSL)、いよいよ深川に入る。
深川、前は駅の方(道道57号)からやってきたので、√12はほとんど通らなかったのだが、今回は距離などの関係もあって(道を考えるのが面倒とかいうわけではない)、ひたすら√12を通ることに。
しかし、この√12、さすが札幌と旭川を結ぶ道内の大動脈だけある。交通量は多く(朝7時でも)、大型の数などしゃれにならない。しかも、路肩の狭い箇所が多く、ゆるいUPDOWNもあったりする(滝川辺りまで)。
まぁ、要するに自転車で走る道じゃない、ということだ。北海道を自転車で旅する人は心に留めておいてほしい。特に、日本一長い直線道路(滝川〜三笠)の区間など、よっぽどの好き者じゃないと…って感じ。昔合宿でこの辺りを通る機会があったときは、団体走行ということであえて他の道を選んで通ったが、一人ならまだしも、団体走行でこの√12を通るのはやめた方が良いだろう。

そんな√12をひた走る輪駆。運の悪いことに今日も向かい風、それも輪駆を苦しめる(ただでさえ大型の運ぶ強烈な突風があるのに…)。滝川、奈井江、美唄駅、三笠で休憩をとりながら(美唄駅以外全て道の駅)走る。途中、奈井江で手打ち蕎麦屋(奈井江の道の駅にあった店の本店)で昼食(山かけそば大盛り¥930)。今日は夜に人と会うので、昼飯は少し安めに(でも、おいしかったねぇ〜手打ち蕎麦)。
天気が悪いこともあってか、なかなか良い絵がなかったりもする。撮った写真はカントリーサインがその大半。こういう日が続くと約600枚分撮れるメモリーも無駄になるのだが、昨日の時点で既に400枚分は撮っていたりするので我ながらよくやるよ…とおもったり(苦笑)。

 何だかんだいいながら、3時前には岩見沢駅到着(ずいぶんはしょった様に見えるが、本当に特筆すべきことがないのよ、今日は)。この時点で既に100km越えているが、岩見沢市内には、良いキャンプ場がない、三井グリーンランドの裏にあるキャンプ場位か??(雨が降るということで健康ランドも考えたが)。ということで、岩見沢の少し北にあるその名も「北」村のキャンプ場に行くことに。
余談だが、普通道路にある標識に、「〜」市や「〜」町などの市区町村の名称が付くことはまずない、が、この「北」村に限っては、それをしてしまうと「北」だけになって意味が分からなくなるのを防ぐためか、「北村」と書いてあるのだ。
岩見沢から北までは10kmもない、しかも、ようやくやってきた追い風にも乗って、あっという間に中心部到着。中心部にキャンプ場、温泉、コンビニ、スーパーなど全てそろっているので、ここは拠点にするにはかなり良い場所なのではなかろうか??
ただ、今日はあいにくの天気、テントを張っているといよいよ雨が降ってきた。雨の中のテントでの就寝は非常に気が重い。だが、明日はもう札幌。札幌は先輩の家で眠るのでテントが濡れていてもまぁ…(乾かしておく必要はもちろんあるが)。当然、宿泊料金を払う余裕などない、というのも一つ。

 小雨の降る中、テントを張る。できるだけ雨から避けられるように、大きな柳の木の下にテントを張る。フライシートも、できるだけ本体に水がかからないように、と工夫する。
テントを張ってしまえば、とりあえずこのキャンプ場にいる用事はないので(他の人も今のところ一人しか居ないし)、とっとと風呂に行くことに。この北村温泉、ホテルの日帰り入浴(¥400)と村の施設だと思われる日帰り専用入浴施設(¥500)の二つが並んで居座っている。輪駆は少し悩んだ挙句、村の施設のほうにゆく(そっちの方が綺麗だったから)。
温泉でひとっぷろ浴びて、上がった後はいつものごとく休憩室でコレを書いて過ごす。外は雨模様だし、今日はブラックシュガー氏(以下:BS氏)に会うという事もあり、じゃぁぎりぎりまでこの休憩室で待っていようか。ということに。時間があるせいか、一気にコレの進行具合を取り戻すことに成功する。
でも、いつまで経ってもBS氏からの連絡がない。4時頃に支笏湖と言っておったから、そこから2時間程度で札幌には着くと思うのだが…もう7時になるというのに何の連絡もない。事故ったかな、と思っていたらようやくメールが、ちょっと(私用で)遅くなりそうなんで先に寝ておいてくれて結構、と。
しょうがないので(もう眠いし)、休憩室を出て、夕食を購入して(作るのは面倒)キャンプ場に戻る。戻ると1台のキャンピングカーが…良く見るとおっさんが炊事場でなにかしてる。行ってみるとおっさんの足元には犬。
まぁ、おとなしい犬だったのだが、おかげで座って飯が食えない。結局立ったまま飯を食う羽目に…まったく、ペットをつれて旅行なんて…
おっさんと少し話すが、飯を食ったらとっとと眠る。食ってすぐだったので、ちょっとお腹が重かったがまぁ、しょうがない。結局8時過ぎには眠ったと思う。

 ふと目が覚める。もうすぐ12時になろうというところ。携帯を見ると、一通のメールが。BS氏からだ。「今から行きます」って、いつのメールだ。と時刻を見ると11時20分頃。「今起きたよ」とメールを返したら、「今着きました」とメールが…外には確かにエンジン音が響いている(BS氏は今年は自家用車で北海道を回っている)。
久々にBS氏と再会、しかもその場所がこともあろうに北海道とは…
で、そんな深夜から男二人のドライブ開始。とりあえず北村から月形方面に進み、浦臼町にある道の駅へ、そこから奈井江町へ向かい、道の駅へ。更に、上砂川経由で歌志内へ行き(懐かしいなぁ〜)道の駅へ。そこから芦別に向かい、道の駅へ。最後に√452を経由して三笠に行き、道の駅へ。
要するに特に行くところもないので(深夜だし)まぁ、くっちゃべりながら道の駅回りをして、スタンプ集めの(俺はしていないが)お手伝いをしたということか。
でも、車中での会話は楽しかった、なんてーか、お互い旅人だし(俺は北、BSは南という違いはあるが)旅話で盛り上がったわけだ。
北村に戻ってくると、コンビニでちょっと飯を食ってからお互い睡眠…(BS氏は車中泊)結局3時間くらいドライブしてたわけだが、やはり車だと楽だねぇ(乗っている分には)、俺もいずれは車でのんびり北海道を回るようになるのかな??

 雨がまた降りだしている。明日はいよいよ札幌に戻ってくる。長い旅にもこれで本当にいったんピリオドを打つことになるわけか…

今日の走行記録
走行時間6:33:04走行距離114.37km
最高速度43.7km/h平均速度17.4km/h


8月29日(金)天気:雨のち曇り。
行程:北〜札幌

 起きたのは7時過ぎ。当然だ、昨日寝たのは4時だもの。7時に起きただけでも偉い。
でも、雨の音がするのでここは落ち着いて二度寝。大体、目覚ましは8時にかけてあるのだから、8時まで寝ても問題はまったくないのだ。というわけで二度寝する。
で、再び起きたのは8時前、起きてちょっとしてから目覚ましが鳴った。毎日こんなタイミングで起きられれば寝坊とは無縁の生活が送れるのだろうが。
雨の音はもうしない、外に出てみると、一応雨は止んでいる。でも、小雨くらいならいつ降りだしてもおかしくない雲行きだ。とりあえず朝食の為に、顔だけ洗ってセイコマに歩いてゆく。そこでレトルトハヤシとゴボウサラダを購入。朝食の食購はこれで完璧だ。キャンプ場に戻ってとりあえず米を炊く。米を炊いている間に、サイドバッグなどを片付け、テントも屋根の下(炊事場)に持ってきておく、フライは当然びしょ濡れだが、本体は努力の甲斐あってほとんど濡れていない。でも、フライの防水加工はもう少ししておくべきかな…いくら使ってないといっても、もうかれこれ4年はこれといったお手入れをしていないのだからそりゃすぐ湿って、乾きにくいフライになるわけだ
米が炊け、ハヤシも温まりそうな頃に、BS氏を起こしてみる、が、もう少し眠るとのこと。そういや俺は8時〜12時は眠って過ごしているが、BS氏はそう言うわけでもない。眠くても当然なわけだ。しょうがないので一人で飯を食う。
飯を食って、テントを片付けて(今日は風があったのでフライも8割方乾いた)、食後のコーヒー&ミルクカステーラを買って帰ってきたらBS氏が起きていた。暑さで目が覚めたらしい。そういや今日は朝から非常に暖かい。天気さえ回復すれば良い一日になりそうだ。

 しばらくBS氏と話した後、このキャンプ場にある動物コーナーへゆく。公園の一角に飼育舎があって、ウサギやニワトリ、モルモットなどに加えて、七面鳥やクジャクなんてのもいる、ある意味不思議な空間だ(公園の池にはガチョウやらもいたりする)。
その鳥たちと遊ぶ。ちょうどミルクカステーラがあったので、それなんかをあげて遊ぶ。今年のツアーはやけに動物と触れ合っている気がするなぁ〜(鳥と羊だけ…あっ、キツネも!?)
そんなことをしているうちに、気がつけば太陽光がさんさんと輝く好天に…今日はまた日焼け日和になりそうだな…これは。とりあえず急いで走っても無駄なだけ(札幌でお世話になる先輩が夕方まで用事があるらしい)なのでBS氏と話ながら出発を遅らせる。

 結局出発したのは11時過ぎ。最後に二人で写真を撮って(多分輪駆が写っている写真はこれで3枚目)BS氏と別れる、彼はコレから卒論の題材集めに日高方面に行くらしい、馬で卒論か、昔そんな戦友がいたなぁ〜
出発して、今日は非常に快調。日差しは少し強いが、風が涼しいので、嫌気はほとんど感じない。まずは北村と石狩川をはさんで向かい側、新篠津村に向かう。こういう石狩平野の真中にある小さな村ってのは、気になるけど行きにくい箇所だから、この機会に是非行っておかないと…
まぁ、隣町なので、30分もあれば新篠津村に到着。ここから次は当別町を目指すんだったよな…とTMを取り出そうとする…が、いつも入れてあるはずの場所にTMが入っていない。
よくよく考えてみると、出発前にBS氏と話しているときにはTMを持っていた。でも、そこからTMをサイドバッグに入れた覚えがない。ひょっとしたらひょっとして、TMは北村のキャンプ場に置きっぱなし!?
さすがに慌てる。とりあえずまだ北村にいるかもしれないBS氏に電話。だが、繋がらない。しょうがないのでせっかく走ってきたのに非常にもったいないが、北村まで戻ることにする。幸い8km程度なので30分もあれば楽勝で戻れる。ここでTMをなくしてしまうと、もしも次のツアーをするときにあの(チャリダーには)使いにくいと評判の新版TMを購入しなければならない。それだけは避けたい。その一心で再び北村に舵を取る。
ただ一つ問題があるとすれば、BS氏が気づいて「ここに置いておくよりは…」とかいいながら持って帰ってしまう可能性がないわけではない。その場合、電話が繋がらなかったことが何よりも痛いし。北村に戻ること自体が無駄足になってしなう。でも、戻らないと絶対に後悔するので、北村に戻る。
すっ飛ばして約20分ちょっとで北村のキャンプ場にたどり着く。運の良いことにちゃんとTMは思った通りの場所に置いてあった。しかし、BS氏と話している間「TMを忘れないようにしなきゃいけないなぁ〜」と思っていたにもかかわらずこのざまだ。まったくもってモウロクしているとしかいいようがない。
TMを取り戻したら、再び新篠津村へ向かう。同じ道を3度も通るってのは何だか変な気分。まぁ、つい先日も風連でやらかしたところなんだけどね…新篠津村を越えて、次は当別町に向かう。√12を通って江別経由で札幌に向かうよりは、こちらの道から札幌に入る方が楽だろうという判断からだ(信号が多いとやっぱり疲れるのよね)。

 当別町を越えて、学園都市線沿いに石狩太美駅へ。ここからいよいよ石狩川を越えれば札幌市だ。約一週間振りの札幌。ちょっと空には暗雲がかかっているが、雨は降らないでほしいなぁ〜。
石狩川を越える、ここでも工事中。ホント夏の北海道は工事が多い。まぁ、冬場は工事どころじゃないだろうからしょうがないのだが…チャリダーはその都度現場の指示にしたがって動かなければならないので(歩道に上がれといわれるときもあれば、反対車線を通ってといわれたり…)ちょっと大変なのである。でもまぁ、現場の人はもっと大変だろうし(峠道での工事なんて周辺何もないわけだし)、この人たちの仕事のおかげでチャリダーは安心して走れるわけだし(時々舗装方法に疑問を感じるときはあるが)、通るときは素直に感謝の気持ち。そうすれば向こうも頑張れよ〜と言ってくれるし。
札幌市に入ると、さすがに車が多い。というか走っていて気分の良いものではない。一応豪華な歩道を走れるために、ストレスは少ないが、それでもやはり景色はよろしくないし…ねぇ。
札幌の中心部に入る。とりあえず苗穂に向かう。目的地はサッポロビール園、といっても走り終えの一杯というわけじゃなくって、このサッポロビール園地内に、来年から北海道日本ハムファイターズが利用することになる屋内練習場&合宿所の建設現場を見るためだ。
といっても、園内からはただ工事現場しか見ることができない。外に回ってJRの線路側からだと工事中です、の看板を見ることができる(車窓から見ることができます)ので、そっちに回る。

 ようやく札幌駅周辺。とりあえずは洗濯開始。札幌駅前でいつも使っているコインランドリーへ(北13条)、ここは、洗濯は少し高いが、無料の脱水機と、ガスの乾燥機が魅力。ガス乾燥だと20分位で完全に乾くのが嬉しい。
洗濯中に昼飯。もう3時だからかなり遅い昼飯ではあるが…今日はもう面倒なのでセイコマで済ます。
4時過ぎには洗濯も無事終了、だが、いつのまにか外は雨。といってもまだ小雨だから大丈夫ではあるが…先輩に電話してみると5時頃まで待ってくれとのこと。しょうがないので北大内でコレ書きながら時間をつぶす。
K氏に会った後は、しばらく家で時間をつぶして夕食に。今日はK氏オススメのスープカレー屋(K氏宅でお世話になる人は皆ここに連れて来られるらしい)。ツアー中は毎日カレーを食っていたが、それくらいでカレーに飽きるやわな輪駆じゃない。いやむしろ札幌在住中は三食スープカレーでも良いくらいの勢いだ。
北海道のスープカレー屋はここが2軒目。これがまた辛くて、野菜も肉も多くておいしい。食っているうちは体が熱くなるが、いざ食べ終わって外に出ると北海道の涼しい風が体を冷やしてくれる。これが蒸し暑い大阪とかだとなおさら不快感が増すだけ。やはりスープカレーは北海道で食べるに限る(もしくは、インドみたく本当に暑いところ)。
食後は、K氏宅に戻って、酒盛り(笑)でも、疲れているからか、ワイン一本空けた位でダウン。
そのまま明日まで寝ることになるんです…明日は札幌に兄上が来るもんで、それに会うことに。なんだか人と会ってばっかりだな(しかも、同じ関西に住んでいながら、そんなに会ってない人に)。

今日の走行記録
走行時間3:35:17走行距離68.36km
最高速度34.3km/h平均速度19.0km/h
8月30日(土)天気:晴れ。
行程:札幌滞在

 起きたのは7時。毎度ながらK氏は既に起きている。いったいいつ眠っているのか謎だ。
しばらく話した後、シャワーを浴びて、いざ朝食。
今日は当然自炊は無理なので、ちょっと歩いてドトールコーヒーでモーニング。この辺、非常に都会人らしい(笑)。さすが札幌だ。
その後からは別行動、K氏は北大になにかしに行く。輪駆は兄上からの連絡があるまで家で待機。わざわざK氏が合鍵を作成してくれた(4年住んでいて合鍵を作ってないという辺りが輪駆的には不思議だったのだが)ために、札幌にいる間は自由にK氏の家に出入りできる。
まぁ、時間をつぶしている間は、とりあえずコレを書いて過ごす。でも、途中からはK氏に録画してもらっておいた「onちゃん夢パワー大冒険」を観る。今日兄上に渡すので、今観ておかないと関西に戻るまで観られないってことに気づいたから。

 で、1時間後、輪駆号泣(爆)ってかはるかちゃん(妹)声はまりすぎ。ちくしょう、良い話だぜっ。onちゃん(声:篠原ともえ)も良かったが、やはりアツいのはブラックnoちゃん(声:竹中直人)か。アドリブかなり入ってたっぽくて良かったっス。まぁ、ぐち(声:鈴井貴之)やキャタゴン(声:大泉洋)は当然によかったとして、だ。
そんなこんなで2回目観ていると兄上からメールが。11時過ぎには札幌に着くとのこと。ちょうど良い時間ではないか。とりあえず2回目も全部観て、ちゃんと巻き戻ししてから札幌駅に出迎えに行く。
兄上に会うのは、実際は試験の日(8/17)以来なので、そんなに久しいってわけじゃない、ちなみに、何をしに兄上が北海道に来たかというと、鈴井貴之第2回監督作品「river」の試写会を観るため、そして、そのついでに「聖地巡礼」もしちゃおうということ。そう、兄上は「どうでしょう」の大ファンなんですよ。

 とりあえず昼飯をってことで、毎度おなじみ「一灯庵」へ。今回は歩きでのアプローチなので市電を使う。しかし、ファイターズペイントの市電になかなかお目にかかれない。西線6条で下車して一灯庵まで歩く。
およそ1年振りの一灯庵。今回は「おりじなるヴェジ」を注文。名前が示す通り、野菜がたくさん入ったスープカレーだ。さすがに肉が入ってないと少し物足りないかな、とも思ったが、やはりスープカレーは良い。当然普通のカレーも好きだが、この札幌でしか味わえない深みが…(以下略)
兄上もコレにはなかなか満足してくれたようで(この日、かなり天気が良かったので汗かいてたが)ひとまずはスープカレーの伝導に成功、というところか。

 その後、少し二人で考えた結果。大倉山に行くことにする。何せ兄上は大学時代競技スキー部所属。しかも専門はノルディック。大倉山のラージヒルなんてのはまさに第2の聖地というわけなのだ。とりあえずは円山公園のバスターミナルまで歩いて、そこからシャトルバスに乗る。小学生がいっぱいいる(土曜日は街中でスタンプラリーみたいなのがあるみたい)ので、ちょっと妙な気分。
大倉山ジャンプ競技場は、少し高台にある。当然、ジャンプの始点なんてのは、その下より遥か高くにあるのだが、その上まではリフトで登れるようになっている(片道¥250)。先にリフトで上まで登ってみることにする。高校生らしき数人がサマージャンプを練習していた、しかし、みればみるほどこの高さ、よく飛べるなぁ〜。
上に着く。上からは札幌市街が一望でき、かなり良い感じ(少し山で見えないところがあるが)。そして、上から見下ろすジャンプ台は、なんていうか崖。最大傾斜37%(100m水平に進むと37m垂直に上がる。P点辺り)っていうんだから崖にみえて当然だ。でも、リフトからみているとそこまでは崖にはみえないんだよなぁ〜
上からの景色を堪能した後は、下におりて「大倉山ウィンタースポーツミュージアム」に行く。ここは何と、あのスキージャンプが擬似体験できるという世界でもここだけの施設を有するのだ。土日ということもあって、その施設はなんと1時間待ち。とりあえず一番に整理券だけをゲットしておいて、先に他の展示をみて回ることに。
展示はおもに2つに別れ、冬季五輪(主に札幌五輪)を扱った展示とウィンタースポーツを扱った展示となっている。前者の方は、映像などもあり非常に分かりやすく、後者の方は、体験コーナーが充実している(ジャンプシュミレーターもその一つ)。他にも、ボブスレー、クロスカントリー、スピードスケート、バイアスロンなど、実にさまざまな体験ができて、コレは入場料¥600分の価値はある(グループで行くと面白い)。
そして、いよいよやってきたジャンプシュミレーター。やり方は事前に説明のビデオが流れているし、おねぇさんが優しく指導してくれるので、まぁ、分からないなんてことはない。でも、シュミレーターと侮ることなかれ。結構本格的(機械もでかい)、あの原田雅彦選手なんかも利用しているというから、原田を越えろ(大倉山のバッケンレコード141.1m)、なんて感じで挑むと面白い。
そして、兄上、輪駆の順でジャンプ。先の人がやっているときも、何かしらの歓声やアナウンスが聞こえてくるので面白い。
そしていよいよ自分の番。かなり緊張する。シュミレーターをセッティングしていざジャンプ。コツは飛び上がるタイミングと各動作の素早さらしいが…輪駆は足を開く(V字にする)のを一瞬忘れてしまった。これはいかん。
下りてみて自分の記録をみていると何とビックリ、ジャンプのタイミングが完璧だったこともあり、本日の最長飛距離の129.2mを記録。いやぁ俺って才能あるのかな??と思っていたら、もう一つあるジャンプの体験(こちらはタイミングのみの勝負)では、思いっきりタイミングを逃し、90mも越えなかった…さっきのは偶然かな??
で、他の体験コーナーなどで兄上と勝負。ジャンプシュミレーターでは当然輪駆の勝利。ただ、クロスカントリー体験ではやはり相手は本物のクロカン経験者。2度やって2度とも惜しくも敗北でした…
というわけで大倉山で遊びまくったおかげで、結局市街に下りるバスに乗ったのが4時過ぎ。兄上の試写会が6時開場なので、ちょっと時間的に忙しい。とりあえずポールタウン(地下街)にあるHTBショップに行くことに。その途中でさり気にずっと探していた「ファイターズ北海道移転まであと**日」のモニュメントを発見。当然、(写真を)一枚もらっておく。で、HTBショップ到着、10日振りか…。そこで、輪駆は再びonちゃんグッズ購入。ちょうどマウスパッドがへたってきていたんだよねぇ〜でも、個人的にはうす型パッドは使いにくい気が…

 6時になって兄上と一度別れてからは、K氏の家に戻る。ドアが開いていたので、いるのかな、と思って上がってみるとK氏爆睡中。しょうがないので少し時間をつぶしてから戻ってみると今度はちょうど起きたところでした。
で、9時頃までK氏と話をして(地理関係の話をすると面白い)、9時頃にようやく試写会終了。再び兄上と会って二人で飯を食いに行くことに。行き先はOfficeCUEが経営するベトナム料理屋。ちょっと探すのに手間取るが何とか発見(しかし、すすきののポン引き兄さんはしつこいねぇ〜)
北海道まで来てベトナム料理かよ、と思うかもしれないが、大阪にいるからってベトナム料理を食った覚えはほとんどない。だからどうせなら札幌に来たときにベトナム料理に舌鼓を打ったって全然問題ないはずだ。でも、ベトナム料理ってのはおいしいもんだねぇ〜(生春巻とかも初体験)ちょっとベトナムくらいなら旅行に行っても良いかな(グルメツアー)と思います(「どうでしょう」をみていたら結構海外にも色々と行きたくはなるのだが)。
食事後、すすきので兄上と別れK氏の家に。しかし、すすきの辺りはいまだ頭の悪そうな若者がたくさんいて見ていて面白い。でも、K氏いわく暴走行為の好きな頭の悪い若者なんかは、冬にはおとなしくしているそうな、まぁ、ただ頭が悪いだけじゃないんだな、という話。
ベトナム料理屋でベトナムビールなんてのを飲んでいたおかげで、この日もあっという間に就寝。しかも、K氏がまだ眠らないからって、ベッドを奪い取っての…だ。う〜ん、ほんと良い目見させてもらってます、感謝感謝。

 明日は…久々にちゃんと走る予定。さすがにK氏の家に3連泊ってのは無理なので…
とりあえず苫小牧に近づこうと思って寝ました。詳しいルートは当日考えればいいのだ。

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