第三節:難攻不落の箱館陥落、遂に彼の姿が明らかに!!

<8月11日(金)天気:曇り>
旅程:函館(旧:椴法華)〜函館

 昨日の温泉、露天なのは嬉しいのだがシャワーとかがあるわけでもなく、当然海水入りだからちょっとだけ身体は塩っぽい(それでも時間が経つにつれ海水濃度はかなり少なくなるそうです、その分、熱くなる、という仕組)。
5時前に起きて、5時40分には出発、公園の邪魔しちゃいけませぬ。
まずは、旧:椴法華村を離れ、旧:恵山町へと向かう。ここが峠って言うほどでもない小さな山越えなのだが、この時結構この辺りが霧雨でして…濡れる濡れないとかそういう話よりも、雨がとにかくうっとおしいんだな、これが。でも、ホント小さな峠越えなので、あっという間に恵山町。
恵山町からは、今度は恵山岬の恵山側の先っぽまで行くことにする。途中の分岐で山の上のほうにもいけるみたい(ツツジが有名)なのだが、この小雨ぱらつく天気じゃねぇ…また、今度函館にきたときにでもだな。
先っぽには何もない(上写真参照)のだが、凄いのはここでもFOMAはエリア内。ってか、北海道は人のいるところだと大体殆どFOMA入ります。この時点で人の住むところで圏外だったのは『二股らぢうむ温泉』だけ(あそこは山奥の一軒屋だから仕方あるまい)、他はどのキャンプ場でも大体電波入るし、充電さえ出来るのなら…電源つけっぱでも問題ないんだけどなぁ、何せ充電できるような施設がない。キャンプ場には電源コードなんてほとんどないし、確か結局フェリーで充電してから函館のJINGさん家に泊まるまで充電しなかったような気がする…まぁ、この時期はまだメールもネットも殆どしてなかったからね。一応簡易充電器は持って行っていたけど、アレは気休めにしか過ぎないの。
ちなみに、恵山側の先っぽから少し戻ると『浜の湯』っていう半露天風呂が海沿いにあります、これは地元の人も使うようなお湯かな?朝だからまぁ、誰もいなかったけど、服脱ぐほどのことじゃないなと思ったので、足だけお湯に浸からせて、足湯気分で楽しみました、お湯はちょっと熱めだったかなー。

 恵山岬の帰り際に7時から開いている商店があった(漁民向けなんだろうな、きっと)ので、朝飯にとパンを二つ買う。でも、食べる場所が無いので、とりあえず道の駅まで走ることに(岬と√278の分岐から少し函館方面に走ったところにある)。道の駅は…まぁ、小雨降ってましたからね。
小雨の中、何とかパン食って、函館市街を目指す。事前に函館(湯の川温泉)に着く30分位前に連絡くださいね〜とは言ってたので、とりあえず旧:函館市に入る時に連絡しようと、ひた走る。
そこへ、左の写真の戸井未成線。これは…まぁ、まだ国鉄でもないような、軍用目的で北海道にどんどん鉄道が延びていった頃に、敵を見張るのには最適な恵山まで、物資を運ぶ目的で函館〜戸井間に鉄道を作ろうとしたんだけど、結局その途中で終戦を迎えちゃって、そのままになっちゃった…みたいなものだと思ってくださればいいんですけどね。
この橋脚以外にも、トンネル跡や、橋げたなんかは沢山残ってたりします。廃線とはまた違う、未成線っていうのもまた歴史を感じさせていいですよね〜(他に日本で有名な未成線として、奈良の五条市にある五新線跡〜過去はバス専用路線として利用されていた〜などがあります、詳しくはコチラ参照)。
戸井はでも意外と広いんだよ…ってか途中から国道通らずに旧国道(集落道)を走ってたから(国道はバイパス気味だから少し高いところとか通る=しんどいんですよ)とりあえず分からんなりに走ってたんだけど、再び国道に戻ってきた時が、丁度旧市町村界だったみたいでした。
って訳でJINGさんに連絡。自転車に乗りながらメールする器用さを駆使して(北海道の道だからできるんです、内地の道じゃ荷物積んでる愛車で片手メールは絶対無理!!)、彼に連絡を取り、合流場所を湯の川温泉、湯倉神社に決める。さぁ、もう出会うまで1時間切ったぞ!!
 9時半頃、湯倉神社に到着です、左の写真が湯倉神社です。函館市電の終着駅、湯の川駅のすぐ近くにあるこの神社が、感動のCOSバカ出会いの場。
ただ、ちょっと場所探すのに手間取って一個先の湯の川温泉駅まで行っちゃってて慌てて一駅戻ってきて、写真の場所に自転車を置く…見たところそれらしい人はいない(JINGさんの面は、COSバカ数あれど、誰一人として知らなかったので…)。しょうがないからとりあえず神社のご神体さんにココまで来たぞーとご報告。
ご報告の際に、背の高い兄ちゃんとすれ違うが、輪駆の明らかに輪駆であろう格好(Fightersのユニフォーム)に何の反応も示さないってことは人違いかな…!?
と思っていたら、「どこいるんすかー」って電話が。
ってことは…あれか?
慌てて階段を下りると、さっきの人が居た。やっぱりアレがJiNGさんだったのか!!
想像ではもうちょっと細身でガッチリしてるイメージだったけど…ちょっと違ってた(苦笑)
でも、これで当初の目的の一つ、JiNGさんに出会うというのは無事に達成できた!!呪いも無かったし、むしろ予定より一日早く着いたあたり良く頑張ったぜ、俺!!
しかし、ココで決して格好良くいかない辺りも俺らしい。ちょっと飛ばしすぎた&朝食パン二個だったツケがココで来て、ちょっと手足痺れてしんどい状態に…折角のご対面なのに「ごめん、ちょっと休ませて〜」とか言っちゃってるし(笑)そっからJiNGさん家に歩いていく時にも、持っていたジュースを信号待ちでこぼしちゃったりするし(荷物重くてふらついた)、いやはや初対面からやらかしまくっちゃってますよ。
 家に荷物(自転車)を置く際にお兄さんにもご挨拶。さて、荷物も無くなって身軽になったところで、函館観光と行きましょうかね、ってことで再び湯の川まで移動。と、その前に…これも「どうでしょう」で一躍有名になった(!?)函館のソフトクリーム屋「きくち」さんへ。そうそう、「対決列島」北海道の舞台になったあそこですよ。噂どおり美味しかったですよ〜ってか北海道のソフトクリームは美味い。そりゃそうだろうけど。
(写真左下の彼がJiNGさんです)
それから、湯の川から市電に乗って…とりあえず五稜郭でも見ましょうか、ってことで五稜郭へ。昔何度か来たことはあるけれど、それは旧タワーの頃。あの頃は「はりまや橋(高知)」、「時計台(札幌)」と並んで『日本三大ガッカリ名所』なんて言われたものだったが…
もうね、新しいタワーはその姿見るだけでも十分迫力ありですよ、「何か違うな…」と思わせるその風貌がね。だから、上にも登ってみることに。(市電)一日券を見せれば、入場料金が割引になるのは日本の常識(もしくはJAF会員証)。

 見てくださいよ、これだけ五稜郭がはっきり見えちゃうんですから、あらもう大変。
JINGさん曰く「ガッカリできなくなってガッカリですね。」と言わしめる位立派なものになりましたさ、やるねぇ函館。
って訳で五稜郭を満喫(基本的に高いトコ行くと物凄くウキウキする人)した後は、函館駅へ…あ、五稜郭で絵葉書買ったかな、函館の夜景シリーズが届いた人は五稜郭で購入したんですよ〜♪
で、函館駅へ。まぁ、正味ラッピ(ラッキーピエロ、函館市とその近辺にしかないハンバーガーチェーン、なまら美味い)に行きたかっただけなんですけど、五稜郭店人多すぎなんだよぉ!!ってんで、空いてそうな駅前店に行ったわけですさ。
そして、JiNGさんと合流したことを受けて、聖哉さんに連絡。何せ切符を買う(茨城合宿の分)のが輪駆の仕事ですからね、結構早くにメールが帰ってきてくれて助かりまする。するってーと、Fukkoちゃんの出演するLIVEがあるもんだから、1日に東京着に出来ないかなーって。
本人に確認したところ、問題ないみたいだったので、もう一度時間の確認をしつつ…いやいや、まずはラッピの味(前に来たときは昔の彼女とだったから…随分前になるなぁ…)を堪能。ううぅ、やっぱりうめぇ…これも立派な北海道の味ですよね。何を食べたかってーと、「酢豚バーガー」を。え、内地の君達にはあまりなじみが無いってか?
ま、切符買うのはそんなに急ぐことでもないだろうってことで、とりあえずは函館観光をしてみる…ったって目ぼしいところは大体昔に行ってるので、そんなに見るところもないんだけどねーとか言いながら、北島三郎記念館…え、違う??Art Style of GLAY?を、ちょっとだけ見る。だって、僕fanじゃないから恐くって長くは居られませんさ…
その後、赤レンガ倉庫群へ。何をするかってーと、茨城合宿へ向けてのお土産選び。
何せ生粋の道民ながら、その恩恵に与りきれてないJiNGさんと、生粋の四国民ながら、北海道のことに関しては下手な道民より詳しい輪駆のコンビであるからして、見事にお互いを補完しつつ、きっと最上級なお土産が見つかるに違いないと思う…のだが。
ま、実際はネタに走りたがる輪駆とそれに笑って同意するJiNGさんのコンビであって、まともなものじゃ面白くないからできるだけ変なものを、って結論になりましたとさ(笑)まぁ、それでも美味いものは十分に美味いんだけどね〜。
そんなわけで、色々と選ぶだけ選んで(購入は合宿の直前に)赤レンガを後に…あ、そうそう、ちこ姫が私のmixi500Hitをしたに当たっての北海道らしいものも一緒に選んでましたが、二人の心を捉えて離さなかったのが、いくらのマグネット…
いや、これがまたパッと見凄く出来がいいんだって、普通に炊きたてご飯の上に置いておいたら多分5人に1人は間違って箸立てるよ、って勢いの。そんなに高くないし。記念品はこれに決定。UPされないところを見ると、闇に葬られた可能性大だな…(笑)
その後、既にお昼過ぎの朝市(もう何回も行って、行く価値の無くなった場所)を通り過ぎて函館駅に〜と思ったら、店のおっさんが私の戦闘服(Fightersユニ)に気付いて声かけてくる。「前にセギノールうち来たよ!!」(多分7/29の函館戦の頃の話かな?)っていってたけど…いやセギ様じゃ微妙だろ、幸雄様とかなら行ったかもしんないけど、朝市には興味が無いのでスルー。
函館駅で、切符を購入、ちゃんと1日の15時頃に上野にたどり着く指定席券も含めて。
その切符を再びラッピに行き、コーヒー飲みながら一から説明。自分が乗らない切符ながら、乗る人よりはるかに詳しいってのはさすがっちゃさすがなんだけど、俺も新幹線乗りたい…なんたって教える方がフェリーなんだからなぁ(笑)
説明ついでに、聖哉さんに切符買ったよ報告もしておく、それと同時に(いや、もっと前だったかな?)今日ココでこのメールを送ったことは御内密に…とも伝えておく。何せ自分でも驚くくらい早く着いたので、まだ誰もがまさか輪駆さんがもう函館に着いたとは思っていないはず…
ならば、ここは一つ皆を驚かしてやろうじゃないか(常にそんなことばっかり考えてる)と言う案が浮かんだわけなんですよ。聖哉さんもいとも簡単に汲んでくれました、いやはや、この世の中何を信じたら良いかわかんないですね、フフフ。
そうこうしているうちに、日も随分暮れてきたので、飯食うところを探す。JiNGさん友人に聞いて見るも、帰ってくるのは全国どこにでもありそうなチェーン店ばかり…それじゃぁなぁ。ま、まだそんなに腹も減ってないので、とりあえず充電しよう、とドコモショップを探すことに。すると、五稜郭に向かう市電の宣伝で場所が分かりましたさ。とりあえずショップに携帯を預けて、近くにある丸井今井へ。
丸井今井といえば、民事再生法…もだけど、だけどっ、道内で手広くFighters&コンサグッズ、そしてHTBグッズを売っている事で有名なお店なの。ってわけで、ちょっと旅の道連れが欲しくなったので、HTBグッズを物色。丁度いい感じにonちゃんピンバッジがありましたので、今回は帽子かぶって走ってるっていうこともありますし、帽子に付けようピンバッジってことになりました。
その後、携帯を引き取って(30分充電じゃ気休め程度だけどさ)、夕飯探しへ。丁度ビールの割引券か何か配ってたので、折角だしとその店へ。いか刺しを勧められたので、じゃぁ食べようかって話になる。(いか刺しはちゃんとおろし生姜で消毒しないと結構当たるみたいですよ、ってのは地元民JiNGさん談、そうだったのか…)ま、ツアー中は飲酒量も格段に減るので、ちょこちょこっとだけ食べてたいさーん。おかげさまで全然安上がりな夕食でしたさ。
そして、どこでだったかは忘れたけど、今日関西のほうで関東から大学見学に関西に来ているマキイチを中心に関西組が集まるというので、JiNGさんにひっそりエサを蒔いてもらう(連絡しておけば必ず『祭り』をするだろう、というその反応の良さを逆手に取った罠)。まぁ、問題としては俺や彼が風呂に入っている間に連絡があると厄介だなーと思っていたが、その辺は何故かタイミングよく避けてくれるんだよね(笑)
そして、JiNG家まで戻って、お風呂を頂いて、携帯の充電なんかしながら、ボーっとしていると…
きましたよ、電話。
ってことで、俺がJiNGさんになりきって果たしてどこまで気付かないか、という大技に打って出ることに。まぁ、まだ着いてないと思ってるんだから、そう簡単には気付かないだろうとは思っていたが…
一人目:マキイチ少年。
何のこと無い、見事に騙される、全然気付いてないじゃないのさ、一番最近に話したはずやのに…
二人目:ポリマー兄貴。
ま、このへんは軽いでしょ。何せ最後に(本当のJiNGさんと)喋ったのもG.W位じゃなかったかな?あっさり。
三人目:生徒会役員さん。
この辺気付くかな、と思ったけど思ったより気付かないものだな、さすがにちょっと寂しくなる(笑)
四人目:たねちゃん。
二つのミスがあったね、まずはJiNGさんの声を聞いたことがないという失態。そしてもちろん元彼女であった(要は一番COSバカ内で俺の声聴いてる人間)ということ…まぁ、見抜かれたというよりは、聴いた声が明らかに輪駆のそれだったから疑問に思った、ってだけなんだろうけどね。でも、最初の一言でバレるとは思わなかったなー
ただ、後で電話した時(途中で電波途切れて向こうからかけなおしてくれた)に、JiNGさんに「本物のJiNGさんですよね」って聴いてたってことは…本人の声を事前に知っておけば気付かれなかったかな?なんにせよ輪駆さん三人抜きってことで!!あとでちゃんとみなさんJiNGさんとも話しましたけどね、いやーでも、酔ってる人間ってのはこんなもんなんだろうね。俺も気をつけなきゃなー(笑)
って訳で、オレオレ詐欺師祭りも一段落して…なんか色々喋ってるうちに寝ちゃったのかな?
人に会うってのが、一人旅してるとそのありがたさがホントに良く分かります。
JiNGさん、一晩の宿を頂いてありがとうございました。
(もちろんご家族の方々にも感謝ー)

今日の走行記録(赤色は今ツアーの最高記録)
走行時間3:40:50走行距離65.52km
最高速度42.8km/h平均速度17.7km/h


<8月12日(土)天気:曇り、時々晴れ>
旅程:函館〜松前

 6時過ぎに目が覚める。予定では5時頃に起きるはずだったが…ま、昨日も結構遅くまで起きていたからな。
準備して7時前に出発、家の前でJiNGさんと記念撮影し、なんと餞別におにぎりまで頂く。いやいやそんなお気遣いまでしていただいてホントありがとうございました。
ただ、おにぎりだけだと少し寂しいので…ってか函館には何度も来ているのに一度も食べたことがない「やきとり弁当」(ハセガワストア)を食べておかないと…っていうことで、とりあえず五稜郭へ。ってか、五稜郭の展望台から近くにハセストがあることをチェックしていたんです。伊達に高いところに登るのが好きなだけじゃないんですよ、周辺のチェックも怠りませんぜ。
って訳で五稜郭まで、そんなに時間はかからない。そういえばJiNGさんの家でてすぐにあったポストに暁乃さん宛に『他人任せ〜旅日記』を送ったんだけど…未だに届いてないのは何故でしょう?やっぱり郵便事故ですか?
五稜郭近くのハセストでやきとり弁当(重ね重ね言っておきますが、“やきとり”っていうのは、北海道の数地域では、ブタ串のことを指します。じゃぁ焼鳥は?と思うはず。その時は『やきとりのトリ』といえば通じるそうですよ、ふ〜ん…)を購入、注文入ってから焼いてくれるので、常にできたて熱々ですよ♪初めてって言うことで『タレ』で!!
それを五稜郭まで持っていって、五稜郭公園のベンチで食べる。おにぎりも一つ貰う(具が鳥だったことに驚く輪駆)。あと2つは後に食べようっと。

 それからは松前に向けて走る。函館から√228に乗り、北斗市へ。カントリーサインも新しくなって、北海道新幹線が入ってる辺りがちょっとニクい。ただ、特に見所(修道院か何かあったが見学が予約制ってことで却下)もないので、どんどん走って木古内町へ。
木古内は「北の大地の玄関口」と銘打つだけあって、青函トンネルをくぐった列車は、その殆どがこの駅に停車する。まぁ、また後で通る予定ですので…簡単に見ておくだけ。更に走って今度は知内町。
知内はなんてったって大御所・北島三郎氏の出身地。しかも、8/13に夏祭りがあって、そこに北島ファミリー(山本譲二や小金沢昇司など)と凱旋公演があるって…明日じゃん!!あぁぁ、日付が合ったらちょっと見たかったかも…そして、知内でサイクルメーターの総・走行距離が1,000kmに達する(北海道出る際のメーターの数値が540kmだったので…結構走ったねぇ。)。記念にそれも一枚パチリ。
知内の道の駅で、青函トンネルを目指して走る列車を見ながら、貰ったおにぎりを食べる。いやいやちょうどいい食事補給できましたぜ。でもまさか目の前を『ドラえもん海底列車』が通ってゆくとは…あまりに不意だったから写真残せなかったー(もう運行なくなっちゃったからねぇ)。

 そして福島町。先ずは青函トンネル記念館を見学、すぐ近くにある横綱記念館と一緒に入場券を買うとお得みたいなので、それを買う(ここも単館入場券ならJAF割効きます)。青函トンネル記念館は、そのトンネルの工法やトンネル完成までの苦労などが展示の核でした。面白いんだけど、その影で廃線になってしまった松前線のことも少しは触れて欲しかったかなぁ…
入場しようとしたらバスの運ちゃんに声かけられて、ちょっと長い間話す。奈良出身(今は道内在住)ってことで、奈良トークなども弾む…けどちょっと話しすぎたな(苦笑)その後横綱記念館へ。福島は千代の海、千代の富士と2人もの横綱を輩出したまさに横綱の里(カントリーサインにも反映されてます)。中は、相撲のことを分かりやすく説明してくれていたり、両横綱の数多くの受賞品や、過去の名勝負がビデオで見られる(これは必見!!)と、コチラもかなり満足なつくり。
結局この2館で2時間近く居たんじゃないかな?予想以上に楽しめたから良かったー。
けど、道の駅(横綱記念館のすぐそば)ででも昼飯を…と思っていたのだが、見事にそういう店がなくって、結局近くのセイコマでお昼にしてしまった(今回結構そういうのが多い)。まぁ、道南は見所食い所が少ないとはいえ…う〜む。でも、折角だからと漁港の入り口辺りの堤防に座って、海見ながらご飯食べる、それだけでも味が数段美味くなった気がしませんか?
そして北海道最南端の白神岬を目指す。写真のような長ーい覆道(これ作るだけでも凄い労力だよな、黄金道路といい北海道開発局恐るべし…ま、使ってるのは国民の血税なんだけど、そういう意味では北海道旅行は税金の償還!?)を走り抜けると、白神岬である。珍しく家族連れにシャッターとか頼まれちゃったりして(格好が格好なので、滅多に頼まれない・笑)。でも、本州もうっすらとだけど見えましたよ。やっぱりこの距離、地下に鉄道が走ってるってのは凄いなぁ…
松前町。天気も良いので、海岸線は時々泳いでいる人とかもいる…廃線跡の橋脚なんかも残ってたりしてちょっと嬉しい(え)。ホント俺も泳ぎたいところだけど、松前は今回の目的の一つでもあったし、今日はゆっくり観光かな、あした江差ででも泳ごうっと。
市街地に(ってもすごく小さい)入り、郷土資料館があるそうなのでいってみると…建物がアスベスト発覚のため休館中だって(おいおい…)仕方ないので松前城周辺を探索することに。駐車場に自転車を置いて(ここで、掃除のオバチャンに話しかけられて、この駐車場なら勝手に寝ちゃっても大丈夫だよーっていういい情報を頂く)。松前城へ。
といっても、松前城は今、資料館みたいになってるそうで、ちょっと展望は望めそうになかったので、とりあえず城下探索と旧松前駅を探すぞーと、意気込んで歩く。
 松前は桜が有名な街、お城の周りにも桜が沢山植わっているし、これは桜の時期(大体G.W前後)に来るとホントにいい場所だろうなぁ…と思いながら城下町(何度も言うけどちっちゃいですよ、町は)を歩く。そして、少し中心から外れたところ、高台の気持良さげな場所に来た時にありましたよ。旧国鉄松前駅跡。
昔はこんな小さな田舎町まで列車が走ってて、北海道開拓に一役買ったっていうと、なんだか感慨深いですよね。しかも、写真の碑の近くには、確実に昔は町内案内図が載っていたのであろう大きな石製の看板と、今では消防団の資材庫となっているが、その前面には、観光案内所の文字がはっきりと残っている小さな建物…そして、道道〜停車場線という道路名称(過去に駅があったことを思い起こさせる資料ですね)など、昔の面影を残すものもちらりほらり。
ちょっと、それこそ戦後〜北海道開発の時代の、この町の賑わいを思い起こして…海なんか見ちゃったりしてね、駅から出たら海が見えて…いい感じぢゃないですか(まぁ、列車内からさんざん海見られるんだけどさ…)。
と、ひとしきり浸った後は、またお城周辺を歩く、藩屋敷ってのがあったので、入ってはみたがなんとも微妙な感じだったなぁ…でも、桜見本林は凄かったかな。生えてる木がすべて桜(ソメイヨシノだけじゃなくって、ね)で、しかもかなり密集してる…もしもこれがすべて花開いた時のことを想像しただけで…ちょっと息詰まりそうになりましたね。大阪の造幣局の桜の通り抜けなんかも確かに凄いんですが、それから一ヵ月後には、ココで多種多様の桜が花開いて、北国に春を告げる…
冬の北海道もいいけど、春の北海道もまたゆっくり回ってみたいなぁ、と改めて心に誓う。

 今日は、前述の駐車場で寝ようと思っていたので、とりあえずそれまでは時間を潰さないとな、と、先ずはすぐ近くのホテルの日帰り温泉で一休み。ここで「桜アイス」なるものを食べるけど…う〜む、特筆するほどじゃないか。もちろん葉書も書きますよ(マキイチ宛だったか)。その後、蕎麦屋で鰊そばを食べる(やはりこの辺は鰊でしょ?)。そして後は駐車場の目立たないベンチでシュラフに包まって眠る…のだが、
うん、俺には無理だ。
やはり、壁(たとえテントでも)がない屋外では寝れない…
しかもなんか虫多いんだ、これがもうタエラレナイ。
しかもシュラフに蛾の卵産まれるし(笑)、これはいかんいかん…と思ってたら23時頃に駐車場の照明が落ちた、これ幸いと慌ててテント張る。そしてもう速攻潜り込んで就寝。これで何とか眠れたんだけど…松前も街は好きだったけど、宿泊はかなりやられちゃったなぁ…

今日の走行記録
走行時間4:34:17走行距離98.26km
最高速度54.2km/h平均速度21.4km/h


<8月13日(日)天気:晴れ>
旅程:松前〜江差→(輪行)→函館

 5時過ぎに目が覚める。あんまり寝てないからちょっと眠いけど、STBだから長くも寝てられないし…6時に出発して、すぐそばにあるセイコマで朝食。今日は松前を離れるとしばらくはろくな店なさそうだから、しっかり食っておかないと、ってことで朝から牛丼(このツアー内でも結構あった)。胃は強靭ですよ、肝臓は弱ってく一方だけどさ。
松前から上ノ国までは、人家も少ない、断崖の海岸線の上を走ってゆく…要するにUPDOWNが少なからずある、ということで(今年初だな、海岸線のこういう道)ちょっと辛い。でも、人家があるところならこんなところでもFOMAは入る。そういや前日に看板に書いてあったが、松前町はmovaよりFOMAの方が入りいいらしい。すげぇ。
そんなこんなでUPDOWNにヒーヒーいいながら上ノ国町入り、ってもまだ中心部までは随分あるんだけどさ…(上ノ国市街〜江差市街が7,8kmしかない)。そしてこの辺りは人も少ない&天気も良いってことで、結構上半身裸で走る機会も増える。何せ9月の茨城合宿で皆で泳ぐってんだから、腕と足だけ真っ黒で上半身真っ白(←いわゆる『チャリダー焼け』)じゃ明らかに恥ずかしいっしょ。ってのとやっぱり道南は服着てたら暑いんだよ(特に登り)!!っていうことで昨日辺りから脱ぎ始め、これは結構最後の方まで隙を見てはやってたなぁ〜
北上が、東行きに変わる頃、上ノ国の道の駅が近づく頃に…この辺がまた風が強くって泣きそうになる。何せ昨日は5,6時間しか寝てないんだから(場合によっては10時間位寝てたりする)さすがにしんどい。
って訳で道の駅で休憩〜とか思ってたら中の図書スペースみたいなところで結局30分ほど仮眠してた(笑)しかし、今日も天気はいいんだけど、奥尻島は…どれか分からんなぁ。大成町(合併して違う名前だっけ??)とかそっちの方は見えてるんだけどねぇ…
そして、上ノ国の中心部のセイコマでサンドイッチ食べる、やっぱり腹が減るのです、10時位になると。で、あと海岸線をひょこひょこ走って11時頃江差着。とりあえずは駅で時刻表調べ…ると、次の列車が13:13発の函館行き。
さぁて、ここでどうしようかな?と悩む。
とりあえず、一番の欲望は『泳ぎたい』である。
次は、どうせなら『早めに函館戻ってJiNGさんと飯でも食いてぇ、』ときて、
その後に『ちょっと江差で美味いもの食うか?』となる。
ま、時間的に全部は無理…ってことで、食はあえて捨てた。
って訳で江差といえば…のかもめ島(地図上でちょこっと突き出してる島ね)へ急ぐ、駅から自転車では10分位か。ただ、行きは下り坂、帰りは上り坂であることも考慮に入れよう。
そしてかもめ島着。丁度陸繋島の島と陸が繋がっている部分(正式名称分かるかな学生諸君!?・答えはこの日の一番下に♪)が海水浴場になっているので、そこで泳ぐぜ、ってことで自転車止めて、荷物出して…着替えも砂浜で(え)。
で、泳ぐ。僅か30分位だけど、もっしゃもしゃ泳ぐ。海で泳ぐのって、能登半島一周ツアー('01)以来かなぁ…楽しいけど、ここはちょっと海草多かったな(笑)海も綺麗…とは言い切れない場所(内湾みたいなとこだから)だし。
そして12時過ぎに水泳終了。少し食事を買うところを探して走る。同じコンビニでも、セイコマか否かでは、食事の気持ちが大きく変わってくるんですよ(これは行ってみないと分からない感覚だと思う)。だからセイコマを見事発見した時は「よしっ!!」って心の中で小さく叫ぶわけです。逆にセイコマに執着するあまりに、結局コンビニが見つけられずに(いや、他社があったけどスルーしたりするし)途方にくれるケースなんてのもままあります。おかしな人ですねぇ。
で、12時半頃江差駅着。これならフルバージョン(キャリアも外す、ってか外さないとハンドルが納まらない)で輪行しても(所要時間15分)十分時間ある。
テキパキと輪行して、切符購入。木古内から特急に乗り換えると1時間位早く着くようなので、それならと(どうせ普通乗車券で乗るし)木古内からの特急券も購入。これで準備は完璧。そうそう、この日はライダーハウスに泊まる予定でいたから、あそこは雑魚寝で席数とかある程度決まっている分、早めにチェックインすることも重要だからって特急を選んだのもあるんですよ。
で、JiNGさんに電話。これから函館向かうんで飯でも食いましょ&迎えに着てね〜って。
列車の写真とか撮ってると、北海道完乗って書いた紙持ったオニーサンにシャッター頼まれたから、ついでにコチラも写真撮ってもらう。自分のカメラに自分がいることって結構少ないんですけどね、たまにはいいものです。

*江差〜函館までの乗り換え時刻表*

13:13 江差発
↓(普通電車)
14:19 木古内着
14:36 木古内発
↓(特急スーパー白鳥9号)
15:12 函館着

列車はコトコトと進んでゆく。
江差〜木古内間は本当にローカル線の色濃い、っていうか北海道新幹線が完成してしまったらこの路線が果たして残るのかどうか非常に不安なんですけど…って訳もあって、『乗って残そう江差線』を一人やってました。もちろん楽したいってのもあったけどね。
木古内で乗り換える…が、今がお盆だってことをすっかり忘れてた。指定席はもちろん、自由席も満席で、もう自転車持ちの輪駆はデッキにいることを余儀なくされる…まぁ、救いは次の停車駅が終点の函館ということか。
函館着。ターミナルは新しくなってるけど、ホーム自体はそんなに昔と変わってないかな。昔っからバリアフリーな駅ですからね。いわゆる…櫛みたいな形でホームがあるの、終着駅だし。って通じないなぁ…地元民は別として(笑)
で、改札を抜けるとJiNGさんが待っている…と思ったらいなかった(笑)しょうがないのでしばらく待っていると電話がきて、どこにいますか?って。程なく合流して、輪行解除を見てもらう(手伝ってもらうのは嫌い)。15分で再び愛車復活して、とりあえずライダーハウスを探しに行くぞーってことで、函館を歩く。
ライダーハウス「来夢来人」は、函館駅から歩いても20分位かな?ちょっと見つけるのに手間取ったけど、古い民家を利用した、せまっくるしい施設。チェックインした時はまだ半分程度だったけど、最終的には満席で来客お断り状態になったみたいで…こういうのは早い者勝ちですからさ。ふふん。
で、洗濯をしたかったので、コインランドリーの場所を聴こうとするも、ハウス内の洗濯機を使いなさいとのこと、干して乾きますかね、との言葉にも乾くよきっとと微妙なこといわれるが、教えてくれそうになかったのでしゃーなしハウスのを使うちなみに¥200も取りやがる。掃除もしてなさげなぼろなのに…。
で、洗濯してる間少し町をぷらついて、洗濯終わる頃にまた戻ってきて、干すだけ干してまた出かける。またお土産を検証したりして、いい時間になったので飯食いに。大門横丁だっけ?なんか色々な店が出てるちっちゃな観光横丁みたいなとこ。天ぷらの定食食べたけど美味かったっす。安いし。
その後、ラッピでひたすら喋る。結局3時間位喋ってたような気がする。
JiNGさんが凄く茨城を楽しみにしているみたいで、その姿を見ている俺も茨城が楽しみで…
ホントなんかそんな話ばかりしてました。あ、あとJiNGさんの様々な伝説も沢山聞かせていただきました。伝説はもう笑い話になってるものですからね、全てが実体験に基づくものだ、っていうのはなんとも凄い話だけど、人間って心一つで弱くも強くもなれるんだなぁ、と改めて思わされましたよ。しかも6つも歳が違うのにね。
そういや大学の友人からその時に衝撃的なメールが来たなぁ…(笑)
すっかりいい時間になったので、一度宿に戻って着替えを取って風呂へ。
予想通り微妙に湿っている着替えを持って、ホテル(の日帰り入浴)へいったんですけど、ホテルの前まで彼とずーっと一緒に歩きながら喋ってましたよ。ホテル前でまた茨城で無事に会いましょうと別れて風呂へ。風呂から上がって葉書書いて(この日は役員さんに)さぁて宿に戻るか、ってときにメールが。一人、娘が祭りを期待していたらしい…そういや今日が誕生日だったからメールとかしたんだっけな。話に夢中ですっかり忘れてたよ、ゴメンゴメン。
宿に戻って後は寝るだけーだったんだけど…
いびきと蚊の大合唱でこれまた全然眠れず。やっぱりライダーハウスは嫌いだ…

ちなみに答えは「トンボロ」でした。

今日の走行記録
走行時間4:18:36走行距離71.29km
最高速度45.9km/h平均速度16.5km/h
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