広河原より甲斐駒ヶ岳 |
昨日の朝の広河原で見た、アサヨ峰(2799m)、栗沢山(2714m)、そして甲斐駒ヶ岳(2967m)である。見事な程稜線がくっきり見えた。昨日は北沢の河原にテントを張り、仙丈ヶ岳を登った。そして、そのままテント泊である。昼は殆ど感じなかった、北沢の水の流れの音が、夜は結構大きく感じられた。 今回のテントは、前回と違い装備は完璧であったので、下は砂利であるが、快適な夜を迎えることが出来た。前回の学習効果がでたテント泊であった。 |
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仙水峠 |
朝5時に起床し、湯を沸かし、雑炊と牛タンの缶詰の朝飯を済ますと、テントはそのままにして、北沢峠へ向かった。ここから、登山開始である。天候は曇り、今にも雨が降り出しそうな感じであった。 見通しの効かない原生林の中の急登である。殆ど、登っている人はいなかった。双児山(2649m)当たりから、小雨が降ってきた。ここまでくると登山者が何人か休憩していた。 狭い尾根は、突風で吹き飛ばされそうな感じがした。雨もひどくなってきたので、上下のレインコートを着た。 |
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大ガレ場 |
双児山を過ぎた頃、我々よりも早立ちした隣のテントの人が下山してきた。雨と風が強く、危険とのことで戻ってきたとの事である。 このまま戻るのも面白くないので、とりあえず駒津峰まで、激しい雨と、強風の中を登った。駒津峰(2752m)には、10数人の登山客が、休憩していた。当たりはガスで、視界10m位であった。 晴れていれば、すぐ目の前に駒ヶ岳の頂上が見えるはずであるが、それこそ真っ白で何も見えない。学生風の登山者が、見えない駒ヶ岳に向かって大声を掛けていた。しかし、エコーも帰ってこなかった。 |
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北沢長衛小屋前のテント場 |
雨と強風とで、立っていられないほどであった。我々も諦めて、下山することにした。下りは、仙水峠への急坂をおりた。雨の中、滑らないように、一歩一歩踏みしめるようにしての下山であった。仙水峠に着くと、流石にほっとした。相変わらず、強い雨である。 上の写真は雨の中撮影したものである。当然目の前に聳えいているはずの摩利支天峰は、ガスの中だ。何も見えない。仙水峠から北沢峠への道は、まず大ガレ場の通過から始まった。所々に記されている、ペンキの矢印がたよりの下山である。 |
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北沢峠 |
途中、遭難者の慰霊塔があった。仙水小屋を経由して、北沢沿いを、テント場に戻った。ここまで来ると、今までの強い雨風が嘘のように治まっていた。ガスを湧かし、早めの昼食を取った。そして、濡れたテントを乾かすと、そのままザックに詰め込み、北沢峠のバス停に向かった。 バスを待つ間、ビールで小宴会をしているパーティがいた。みな、駒ヶ岳に登れず残念そうであった。でも、山は無くならないから、また出直せば良いと、屈託が無かった。 |
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ルート 中央高速甲府昭和インター 44km 広河原〜バス 北沢峠 北沢長衛小屋〜双児山(2649m) 〜駒津峰(2752m)〜仙水峠(2264m) 〜長衛小屋〜北沢峠〜広河原 歩行 5時間 |
駐車場 広河原 100台 無料 休憩所、トイレ 北沢峠 |
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