広河原バス停 | 横浜を朝の4時半に出発して、広河原に着いたのがほぼ予定通りの朝の8時であった。ここから北沢峠行きの芦安村営のリムジンバスが走っている。南アルプス林道は、広河原より先は一般車通行禁止となっている。 中央高速、甲府昭和インターより44kmの道のりである。途中の夜叉神トンネル等の長い単線(交互走行)の道は恐ろしかった。入口で対向車が来ないかどうか確認してからトンネルに入るのであるが、慣れないため、対向車がきたらどうしょうかと考えてしまうほどの長く狭いトンネルの連続であった。 |
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野呂川 |
広河原駐車場より、吊り橋を渡り、写真左手に向かうと北岳登山道になる。最初は白根御池小屋で、テントを張り、北岳を目指そうとしたが、この冬の雪崩で損壊して使用不能と聞いたので予定変更し仙丈ヶ岳にした。 広河原の駐車場は広大で無料であるが、朝の8時に到着しても、2−3台の駐車スペースしかなかった。甲府よりの南アルプス林道入口付近には、土日は満車で駐車出来ない旨の看板があちこちに立っていた。それほど大混雑する人気の場所である。 |
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甲斐駒ヶ岳 |
広河原より明日登山予定の甲斐駒ヶ岳が、くっきり見えた。アサヨ峰(2799m)から栗沢ノ頭(2714m)、甲斐駒への稜線(早川尾根)が良く見える場所である。明日の登山が、楽しみとなった。左の山裾は子太郎山(2725m)である。この辺は、広河原自身の標高が1520mもあるので、感覚が少し狂ってしまう。 朝9時のリムジンバスで南アルプス林道を、野呂川沿いに北沢峠に行く。バスはマイクロバスで、混み具合により何台も増発する。 |
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北沢長衛小屋前のテント場 |
広河原よりバスで30分、北沢峠に着く。峠の反対側の伊那北方面からも長谷村営のバスの便がある。 北沢峠より、今来た道を戻るようにして、北沢の河原のテント場へ向かう。ここで、重いテントをおろし、設営した。このテント場は、約80張のテントが設営できる。河原であるので、大きな石をどかし、下をならしてからの設営で少し時間がかかった。下が石や砂利のため、杭が使えず、ロープを石に固定するしか無かった。 一休みしたあと、明日の甲斐駒が、今回の目的の為、軽く足慣らしのつもりで仙丈ヶ岳に向かう。 |
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仙丈ヶ岳四合目 二合目で、北沢峠からの登山道と合流した。ここから小仙丈尾根であるが、樹林帯の中の、急坂をジグザグ登っていく道であるので、見晴らしは全然得られない。時折、樹間から、甲斐駒の勇姿や、北岳が望めた。 途中の四合目付近の様子が左の写真である。こんな道が、下の写真の大滝ノ頭まで続いている。流石に荒れた道であった。 |
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仙丈ヶ岳大滝ノ頭 |
大滝の頭(2600m)で、道は二つに分かれ、右に行くと、山腹をたどり薮沢小屋、馬ノ背ヒュッテである。我々は、このまま小仙丈尾根を小仙ヶ丈岳(2864m)に向かった。少し登ると、森林限界を過ぎ見晴らしが急に良くなる。小仙丈ヶ岳までは北沢峠から、約3時間のコースである。 大滝ノ頭で、浜松の山岳部のリーダーと一緒になった。今回は単独で黒戸尾根から甲斐駒を経て、テントを背負っての南アルプス縦走の途中との事であった。 |
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小仙丈尾根より鋸岳 |
北アルプスは、山小屋が沢山出来、ポピュラーになってしまったが、この南アルプスはまだ大自然が残っている。そして、何よりも、登山客が少ないのが良いとの事であった。 朝、あれほど天気が良かったのが、雲がかかってきた。冷たい風も吹いてきたので、明日の登山に備え、早々に下山し、テントで夕飯の支度をした。隣のテントは、中年の夫婦が二組で来ていた。やはり、明日は早起きして甲斐駒に登るとの事であったが、天気が心配とのこと。空はすっかり雲で覆われていた。 |
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ルート 中央高速甲府昭和インター 44km 広河原〜バス 北沢峠 〜北沢長衛小屋〜小仙丈尾根2合目 〜同四合目〜大滝ノ頭〜小仙丈岳 歩行 5時間20分 |
駐車場 広河原 100台 無料 休憩所、トイレ 北沢峠 |
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