湯殿山参道 湯殿山は月山(1984m)の西側の中腹にある側火山で、月山、羽黒山と共に出羽三山と呼ばれている。山麓の仙人沢に湯殿山神社があるが、社殿は無い。 入り口で拝観料を払い、靴を脱いで中に入ると、ご神体とされる、温泉の湧き出る大きな岩(石英安山岩)がある。裸足で中に入り、参拝すると、もう感激ものであった。なお、ご神体付近は撮影禁止となっている。 |
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古来、口外禁止の地で、松尾芭蕉は月山より下り、この湯殿山神社で 「 語られぬ湯殿にぬらす袂かな 」 と詠んでいる。従って、私も詳細の説明は省くことにする。 羽黒派(羽黒山を本山とする修験道の一派)では、羽黒山の本地を「観世音菩薩」、月山を「阿弥陀如来」、湯殿山を「大日如来」として、羽黒山で現世安穏を祈り、後生極楽・往詣(おうけい)浄土を修め、月山で未来成仏の確証を得るとともに凡聖同居の関を超えて湯殿山の密厳(みつごん)浄土に至り、即身成仏の悟りを得ることが出来るとされ、湯殿山は総奥の院と位置づけられている。 |
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湯殿山本宮 山麓寺院には真言密教信仰の即身仏(ミイラ)が現存している。促進仏としては、本明寺の本明海上人(1683年)が最も古く、注連寺、大日坊にもそれぞれ1体の即身仏がある。酒田市の海向寺、鶴岡市の南岳寺にも現存している。 なお、即身仏とは、即身成仏した行者のことで、通常はその遺体がミイラ化して現存するものを言う。一般仏教の即身成仏は、真言宗も天台宗、日蓮宗、禅宗も観念上の即身成仏である。 |
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東北地方では、民間で今なお、出羽三山巡りは人気が有り、毎年活発に行われている。 今回は三山とも雨に見舞われて散々ではあったが、安直な方法(車)で出羽三山を順番に回ってみた。そして最後に山形の立石寺を参詣して帰路についた。 |
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ルート 山形自動車道 月山IC 〜月山湖〜六十里越道路 〜湯殿山温泉〜湯殿山道路 〜湯殿山参籠所 〜湯殿山神社(本宮) 歩行 1.5時間 |
休憩所・駐車場 駐車場 湯殿山参籠所 無料 トイレ・休憩所 あり |
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