紀州には古くから「なれずし」という酢を使わずに飯を発酵させたお寿司があります。
地域よって違いがありますが鯖、太刀魚、秋刀魚、鯵などの魚と飯を身近にある葉、アセ(暖竹) 、バショウ、笹の葉、バレン(葉欄)、シダなどで包み、漬け込み発酵させ食します。
くさりずしなので強烈な臭いがあり人によって好き嫌いが生じます。
そこで発酵させずに酢を使ったアセ(暖竹)巻きの鯖の一夜ずしを俗に「早なれ」と呼び 販売されていますが、バレン(葉欄)の葉で巻かれた物や葉の代用のポリエチレンで巻かれた物 等いろんなバリエーションが見られます。
魚の上に生姜を置いた物もありました。
アセ(暖竹)は和歌山県の海岸部に自生しており紀勢線の車窓からも見えます、海南市冷水浦で撮影
なれずしで有名な和歌山市本町にある「弥助寿司」の早なれ、バレンの葉に包まれています
お値段もはりますがご覧のように分厚い鯖を贅沢に使用した本格派です
海南市の御満免(おまめ食堂)のなれ寿司、甘口でなかなかの美味です
すしをアセの葉ごと3つに切りお皿に盛り合わせ食するのも美味しい食べ方です
海南駅前に直売店がオープンしています
海南市鳥居、山本寿しの早なれ寿し、「ダイエー和歌山店」で販売しています
和歌山市のスーパーUJITAで販売している金屋町「山喜」の笹すし、和歌山市「鳥羽山」のはや寿し
「山喜」笹すし[早なれ]は他の物より熟れており通好み、「鳥羽山」のはや寿しは甘口で食べやすい
まるなかの早なれ寿しは「中華そば屋」によく置かれています
スーパー「イズミヤ和歌山店」でも売っています
有田市宮崎町の「寿し定」の商品で1パック5個入りで550円
アセで巻かれた上を透明のポリで包んでいるため乾燥しにくくなっています
寿し定 紀州名産ささ寿し 和歌山市スーパー松源栄谷店で購入
最近は「アセ」が不足のためか残念ながらポリエチレンの代用品が使われています
和歌山市雑賀崎にある木野商店のアセ寿司です
1個120円、漁師町のお店だけあって、鯖が新鮮で脂ものっており大変お買い得です
なぜか早なれ寿しは中華そば(和歌山ラーメン)とベストマッチングです
インパク和歌山県のHPからリンクされました、参考のために各お店の連絡先等を書いておきます
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