1998年6月16日和歌山県議会で南海貴志川線の和歌山市までの延長問題が質問されました。
和歌山県からの答弁は下記のようでした。
- 貴志川線は600VJRは1500Vの架線電圧である。
- JRと南海電鉄では信号、保安規格が異なる。
- 駅構内の配線替えが必要
以上を実施するには多額の費用が必要であるが公共施設利用の利便性を考え前向きに検討する
和歌山駅の配線は下のようになっています
1985年頃の写真、和歌山市から方面から進入中の列車は紀勢線乗り入れの南海電鉄きのくに号
左側の2本の左カーブしている複線の線路が阪和線(天王寺方面行き)
真ん中の単線が紀勢本線の紀和・和歌山市方面行き
右側の単線が和歌山線の粉河・五条方面行き
ここで問題は南海貴志川線のホームは右端にあり、行き止まりとなっています
行き止まりの所から撮影した南海電鉄貴志川線のホーム9番線
和歌山市方面への延長は敷地の問題から困難のようである
したがって南側に列車搬入用の引き込み線があるがJRのホームへの進入には配線替えが必要
和歌山市−紀和間、紀勢本線の南海電鉄所有部分を行く南海電鉄サザンの甲種回送
和歌山市−紀和駅間の線路敷、この部分が高架化される計画があります
JR(国鉄)と南海電鉄の渡り線を通過する南海電鉄きのくに号 1984年撮影
JR(国鉄)と南海の渡り線、1984年当時は電化されていたが現在架線は撤去されている
和歌山市駅2番線を使用すれば渡り線は不要だが回送等で使用するためやはり電化は必要
南海きのくにには南海とJR(国鉄)のATS、無線機を搭載していたがJR線内の運転はJRが行っていた。
和歌山市駅東方、JRから南海に進入待機するJR貨物のDD51、1992年南海1000系甲種回送
和歌山市駅の東方、左側の2線は難波向きの複線、右側はJR紀勢本線、陸橋の向こうに渡り線がある
現在貴志川線で使用中の高野線22000系改造2200系ワンマン車2271
貴志川線の2271系ワンマン車は600−1500V切り替え可能の複電源車
回送時、南海線内は自走し、JR線内はDLに牽引され、貴志川線内では600V切り替え使用された