廃止の危機に瀕している和歌山県海南市の野上電気鉄道のニュ―スが入りましたので
お知らせします。
10月6日に開かれた野上電鉄対策協議会で野上電鉄の廃止に伴う
輸送確保の代替案が示されました。 この日報告されたのは次の3案です
1.現状維持
この席上事務局は鉄道を廃止し路線バスを運行するのが望ましいとする中間報告をしました。
協議会としての案は次回の協議会で最終結論を出すようですが、経費の節減面等からして鉄道の
存続は非常に厳しくなってきており、来年3月廃止の公算が濃厚となってきたようです。 (テレビ和歌山 MEDIA90ニュ―スライブ6より) |
先日から 夕日に染まる 野鉄を撮影するため海南へ行っていますが、
残念ながら夕方のラッシュ時の運用も単行となってしまっており、
客足も遠のいているようです。
来年夏には和歌山、海南境のマリ―ナシティでリゾ―ト博もあることですし、
あと半年廃止が延びたら、大正ロマン漂う、現存する日本一古い鉄道を見学に来る人々で人気が出て、
観光鉄道化し廃止を免れたらと思うのは私一人だけなのでしょうか。
93−10−09 JA3PLB
Posted : 93/10/19 22:30
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Subject: 野鉄 廃止の危機 その5
和歌山県海南市にある野上電鉄に関する新しい情報をお知らせします
野鉄の廃止に反対する市民団体がきょう公共事業としての重要性を訴え、廃止に反対する
提言書を野上電鉄対策協議会に提出しました。
この提言書は海南市と野上町それに美里町の住民らでつくる「野鉄廃線に反対する会」が
野上電鉄対策協議会の会長である山本海南市長あてに提出したもので、
対策協議会はこれまでにも廃止反対の署名を集める運動を展開してきましたが、
野上電鉄は4億円以上の累積赤字を抱え来年3月に会社が解散される見込みとなっていますが、
野鉄廃線に反対する会では今後も野上電鉄を利用する住民運動を続けていきたいとしています。 (テレビ和歌山 MEDIA90ニュ―スライブ6より) |
先日、対策協議会が「電車での存続は不可能で今後バス転換でいくという方向で近々最終結論を出す」
という発表に対する意見のようです。
我々鉄道ファンとしても、大正ロマン漂うミニ鉄道をぜひ存続させて欲しいものです。
93−10−19 JA3PLB
Posted : 93/10/20 22:32
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Subject: 野鉄 廃止の危機 その6
野上電鉄に関する新しい情報が入りましたのでお知らせします。
中間報告が出るも足の確保に結論出ず!
経営難から来年3月末で廃業が決まっている野上電鉄の住民の足の確保を検討する
「野上電鉄対策協議会」が20日開催されましたが、コンサルタント会社の
「バス転換が経済的で望ましい」という資料を基にした中間報告をまとめました。
席上、依頼されたコンサルタント会社から次のような報告がありました。
「現状維持の場合 土木 電気工事等の施設改善費に約35億円必要な事やバス代替案で現在の 電車利用客の80%がバス利用すると赤字が出ない」
協議会ではコンサルタント会社が作成した初期投資や運行費用等の中間報告書を作成し、
それを各自治体が持ち帰り協議し、次回11月初旬に開かれる対策協議会で最終結論を出すという事に
なりました。
(テレビ和歌山 MEDIA90ニュ―スライブ6より) |
35億円という巨費を海南市他周辺自治体が集める事はかなり難しく、といって全面バスに代替すると
いっても、県道は狭く大型車の対向はかなり困難で、現在でも交通渋滞が生じている状態なので
隣の有田鉄道のようにラッシュ時のみ列車を走らせ、極力車両や線路を消耗させないという方法
でも取るか、それとも紀州鉄道のように大きな会社に買ってもらい、会社のイメ―ジアップに利用して
もらうのも一つの案です。
でも鉄道ファン皆が希望しているのは、古い貴重な車両(大正生まれの元阪神の5枚窓の電車や
ブリル27Eの台車、GEの電動機)や駅等をいかして、 観光保存鉄道として運営する
(誰が運営するかは難しい問題ですが)事を望んでいるのではないのでしょうか。
皆さん、名案があればお教え下さい お待ちしております。
93−10−20 JA3PLB