野鉄廃止までの経緯 3


Posted : 93/11/11 19:36
From : JA3PLB
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Subject: 野鉄の廃止決定される

廃止の危機に瀕していた野上電気鉄道がついに来春廃止、バスに転換される事が10日開かれた 野鉄対策協議会で正式に決定されました。

それによると野上電鉄は来年3月31日まで運行され、4月1日からは代替バスが運行される事となり 和歌山バスに委託される模様です。

(テレビ和歌山 MEDIA90ニュ―スライブ6より) 

野上電気鉄道は大正5年(1916)に日方(ひかた)―野上間を野上軽便鉄道として開業、 昭和3年に生石口(現、登山口)までが全通しました。

昭和47〜48年には廃止寸前まで立ち至ったが、 地元の反対や国からの欠損補助、それに折からの オイルショック等で今日まで細々と運行されてきたが、 国の欠損補助打ち切りをきっかけに今回は 大きな住民の廃止運動も無く廃止が決定されてしまい78年の生涯を閉じようとしています。

野鉄は現在単線600V電化で11.4Kmを運行しており使用車両は元阪神の物が9両、 元富山地鉄が3両、元阪急が1両となっています。

そのなかでも現23号は阪急の前身箕面有馬電軌1形26号で大正3年生、24号も元阪神601形 604で全面5枚窓の大正13年生まれ、最近は明治製菓のCMに出演したため残念ながらその時の 衣装のままになっています。

その他の阪神勢も昭和7〜11年生の小型車で、なかには側面に明かり窓のついた車両も残っています。

ただ残念な事に、至るところに「構内、車内での写真撮影禁止」の立て札があり野鉄の姿を 記録しづらくなってきました。


先日もVAP−NET RAILボードの方々と、野上電鉄、有田鉄道、南海貴志川線の 「和歌山のロ―カル鉄道」3社に乗車してきました。

93−11−11 JA3PLB


Posted : 94/02/11 20:18
From : JA3PLB
To : RAIL
Subject: 野上電鉄に存続の動き

RAIL各局さんこんにちは、3月末で廃線が決まっている和歌山県海南市の 野上電鉄を一転、存続させようという動きが出ているという記事が11日の毎日新聞和歌山県版に掲載 されましたのでお知らせします。

10日 筆頭株主(約20万株)の小竹林二・明光タクシ―の代理人が野鉄対策協議会長の 山本有造・海南市長に
「沿線住民と関係自治体の理解と協力が得られるのなら、野鉄存続のため 運用資金なども含めて協力したい」と口答で伝えました。

これに対して山本市長は「やるとなれば応援するのはやぶさかではない、小竹さんの署名入りの文書を 早急に提出して欲しい」と述べ、野鉄対策協議会へ諮問、検討することを約束し15日に開かれる 野鉄対策協議会に諮られる予定です。

 野鉄存続のためには運用資金だけでも毎月1千万〜1千500万円が必要で、野上電鉄は先月17日の 臨時株主総会で「3月末で解散・廃線」を議決、今月16日にも近畿運輸局へ「鉄道廃線に対する申請書」 を提出することになっています。

( 毎日新聞朝刊 和歌山県版より)

 廃止まで秒読み段階に入っていた野鉄も日本有数のお金持ちのバックアップがあれば、急転直下廃止を 免れられる可能性も出てきました。

94−02−11 JA3PLB


Posted : 94/02/15 23:40
From : JA3PLB
To : RAIL
Subject: 野上電鉄に存続の動き 2

RAIL各局こんにちは、野上電鉄の新しい情報が入りましたので お知らせします。

今日15日に開かれた野鉄対策協議会で、先日筆頭株主から提出された自筆署名入りの書面に対して、 内容を確認するためあす16日係員が筆頭株主と会うと言う事になりました。

そのため本日決定しあす16日に近畿運輸局に提出される予定の「鉄道 廃線に対する申請書」は 提出できなくなり、3月31日廃止のタイムリミットであると言われているあす2月16日までに 申請書の提出が間に合わなくなってきたようです。

(テレビ和歌山 MEDIA90ニュ―スライブ6より) 

その後、新しい情報が入りましたらお知らせします。

94−02−15 JA3PLB


Posted : 94/02/17 23:42
From : JA3PLB
To : RAIL
Subject: 野上電鉄 買収され存続か

野上電鉄の新しいニュ―スが入りましたのでお知らせします。

毎日新聞2月17日付の朝刊の3面に大きく取り上げられていたのでご存じの方もおられると 思いますが

「来月末廃線の野上電鉄買収し存続・筆頭株主が住民の心大切に」
と大きく掲載されました。

小竹さんはこの日協議会に対し、
会社解散後の施設の買収と鉄道の存続を正式に伝えました。
つまり解散後に新会社を発足させるとの事です。

又、別の地方紙は「対策協議会事務局と和歌山県交通政策課は小竹さんと会見し、
鉄道存続のため資金援助をしてもらえるのか、
沿線自治体にはどの程度の協力を求めるのか等、最終的な意思確認をした」。

会見した事務局長は
「今はまだ発表できない、18日に開かれる次回の対策協議会にかけたい」との事、

 なお、野上電鉄は今月10日に沿線1市2町の同意書(意見書)を添付せず近畿運輸局へ 解散認可申請書を提出、同意書はなるだけ早急に出したいとしています。

(和歌山新報より) 

ここ当分、目の離せない野上電鉄のニュ―スでした。

94−02−17 JA3PLB


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