ESCUDO SPEC

ESCUDO SPEC

HIGH-RESPONSE POWER UNIT

ドライバーの心に、素直にハイレスポンス。
パフォーマンスは、スペックを越えて感性の領域へ。

基本を磨くことに専念。新開発1600ccG16A型EPIエンジン。

全く新しいジャンルの4x4、エスクードのパワーユニットが身につけるべき能力として、SUZUKIは、何よりもシャープで クイックなレスポンスを追求した。オフロードを確実に走破する粘り強さだけではなく、高速道路をも含めたオンロードを快適に 滑らかに、そしてあくまでも俊敏にドライブできるポテンシャルを持つことこそ、SUZUKIが目指す新しい4x4の基本と確 信したからである。それも、すべてをハイテクノロジーやエレクトロニクスに頼るのではなく、ひとつひとつのメカニズムや機構 をじっくりと熟成していくことによって、人の気持ちに寄り添う味わい深い性能を獲得しようと考えた。そして、エスクードのた めにあらたに開発したパワーユニットが、1600ccG16A型水冷4気筒EPIエンジン。スペック的にも、最高出力82p s/5500rpm(ネット)、最大トルク13.1kg−m/3000rpmに代表される余裕のパフォーマンスを身につけて いるが、ドライバーの肌に伝わってくるトルクの豊かさとレスポンスのシャープさは、まさに、数値を超えた味わいを持つ。ひと たびアクセルペダルを踏めば、きわめてリニアに鋭い加速を見せるハイレスポンス。低速から高速まで、全域にわたってスムーズ に回る心地よい伸びと扱いやすさ。そして、4x4とは思えないすぐれた静粛性・・・・・・・・・。エスクードのパワーユニッ トが、スペックを越えてドライバーの感性にダイレクトに響くパフォーマンスを実現したのは、あくまでも基本に忠実に機能を磨 き込んでいった結果にならない。では、パワーユニットにおけるテクノロジーとパフォーマンスの詳細をご紹介しよう。

粘りのロングストロークと徹底した軽量・静粛設計。

ボアXストロークは、75.0mmX90.0mmのロングストローク。低中速域での粘り強さ、豊かなトルクなど、クロスカン トリー4x4のパワーユニットに求められるパフォーマンスの基本を、このロングストローク化によって確保している。そのうえ で、シリンダーヘッド&ブロック/ロッカーアーム/ピストンをアルミ製とし、中空カムシャフト、クランクシャフトの中空クラ ンクピン、アルミ製ラジエターなどを採用するなど、エンジンを補器類の軽量化を徹底追及。滑らかな回転特性、シャープな吹き 上がりによって、豪快なトライアルランにもドライバーの意志を忠実に応える鮮やかなハイレスポンスを実現している。また、エ ンジンブロックの強化リブやクローズドデッキによるエンジン自体の強化アップ、当たり音の小さなR歯形タイミングベルトの採 用など丹念な造り込みにより、ひときわの静粛性も同時に実現している。

最適の燃料供給を実現。EPI(電子制御燃料噴射)システム。

エスクードは、SUZUKIの電子制御燃料噴射装置としてすでに高い評価を得ているEPIシステムを搭載している。その核に なるのは、ECM(電子コントロールモジュール)という16キロバイトのマイクロコンピューター。このECMが、排気ガス中 のO2濃度、吸気温度、インテークマニホールド内圧力、エンジン回転数などを検知して、走行状態に即応した最適の空燃比(空 気と燃料の比率)を算出。その信号に応じて、EPIが燃料噴射量を正確かつ精密にコントロールするというもの。しかも燃料イ ンジェクターは、常に適切な燃料供給を行なうエスクード専用開発のシングルポイントタイプ。このように、EPIシステムを主 体とする高精度の燃料噴射システムによって、エスクードのパワーとハイレスポンス、すぐれた経済性を実現しているのある。

高い燃焼効率を実現。エアインダクションシステム。

燃焼室内に強力なスワール(渦巻)を生じさせ、混合気を一気にムラなく燃焼させるエアインダクションシステムを採用。ハイレ スポンスを生むエアロダイナミックなこの吸気システムと、吸排気ポートをクロスフロータイプとした特殊多球型燃焼室が相まっ て、低回転域から高回転域まで効率よく安定した燃焼を実現している。

安定したアイドリングを維持するISC。

ヘッドランプなど、電気負荷の大きな装置や機構を作動させると、エンジンのアイドル回転が、わずかだが低下する。この現象を 防止するため、エスクードには、きめ細かなコンピューター制御によってアイドリング回転数を安定させるISC(アイドル・ス ピード・コントローラー)を搭載した。さらに、エンジン回転数に応じてつねに適切な点火タイミングを維持するフルトランジス タ方式点火システムが、アクセルワークに即応するハイレスポンスと経済の向上に大きく貢献している。

燃焼効率をさらに高めるPTCヒーター(AT車)。

オートマチック車には、セラミックヒーターによって燃料の霧化を積極的に促す新機構、PTC(ポジティブ・テンベレジャー・ コーフェシェント)ヒーターを採用。これはEPIスロットボディと燃焼室を結ぶマニホールド内に配したセラミックヒーターを 加熱することにより、霧化の燃料をさらに微粒子化して燃焼しやすい混合ガズを作るというもの。極寒時のエンジンのイージース タートに貢献している。

1600cc G16A liquid-cooled inline EPI

Maximum Power 82ps/5500rpm(NET)

Maximum Torque 13.1Kg-m/3000rpm

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