複雑な栄養知識

●炭水化物には2種類あるの

エネルギーとしてご飯やパンを食べる、でも砂糖菓子であるチョコレートやケーキ・まんじゅうなんかも炭水化物なのでご飯の変わりに食べても良いんじゃないかと思う、チョコレートやケーキを食べるとふとるなんて言われるけど、どうしてご飯やパンは同じ炭水化物なのにそういう事を言われないんだろう?という疑問があると思います。
炭水化物には、複合炭水化物と単一炭水化物と言う物があります、複合炭水化物は「米・パン・うどん・そば・いも類」などです単一炭水化物は砂糖、要するに「チョコレート・ケーキ・和菓子など」になります、この単一炭水化物がふとりやすいエネルギー源なのです。
どうしてふとりやすいエネルギーなのかと言いますと、複合炭水化物は体内にゆっくりと吸収されていきます、反対に単一炭水化物は体内に一気に吸収される特性を持っています、体は食べた物を体内に入れる事で血糖値を上げ、それに反応してホルモンが出てそのエネルギーを体内の各細胞へ送り込みます、一気に血糖値が上がればそれだけ体が貯えてしまう量が多くなりますので、太りやすいエネルギーと言われるのです。ちょっと難しいですね。
なお、この体内に吸収される速度を、「グリセミック指数」と言います、これが低ければ低いほど吸収はゆっくりになります、大抵の複合炭水化物は30〜40程度ですが単一炭水化物は70〜80程度のグリセミック指数があります。
ちなみに、大豆に含まれる炭水化物はグリセミック指数が15程度ですので最高のエネルギー源と言われています、でも大豆製品て主食にはなりませんよね。

●たん白質の動物性と植物性について

たん白質は日々生きていく為にとても大切な栄養素です、そのたん白質は大きく分けて動物性と植物性があります、動物性たん白は「卵・肉・魚・乳製品」、植物性たん白は「大豆製品・ナッツ類など」になります、植物性たん白の方が体には良いのですが、やはり動物性のたん白質も取らなければ補えないのです。
何故かと言いますと、植物性の物は体内利用率が低いのです、摂取量の30%程度、動物性の物は90%〜60%程度利用されます。特に卵のたん白質は90%以上と言われています、スポーツ選手が体作りの為にたくさん卵を飲んだりする事がありますが理由はここにあります。
動物性にはコレステロールが含まれる為、気にする方もいますが、コレステロールはある程度体に必要不可欠な栄養素なので極端に嫌う必要はありません。

脂肪分にも動物性と植物性があります、動物性の物は「ラード・バターなど」、植物性の物は「マーガリン・サラダ油・ごま油など」です、料理などは動物性の油を使った方が美味しいですがやはり体には植物性の方が良いです。

●最近の野菜とビタミン・ミネラル

最近の野菜って化学肥料や技術によって極端に言うと1年中どんな物でも取れるようになりました、そのせいか土壌の悪化によりビタミン・ミネラルの含有量が昔に比べて少なくなったと言われています、ビタミン剤等が必要になってきたのもこういう理由が有るからでしょう。

菜食主義の落とし穴

ベジタリアン、何とも体に良さそうな響きですが、肉を食べない人達の血管や血液年齢を調べると実際には実年齢よりも高くなっていると言う事が実証されています。ちなみに人間が見た目に若く見られる要因として血液の年齢は非常に密接に関係しているとの事。

植物性の脂肪は構造上不安定で体内に入ると過酸化脂質と言う悪性の油に代わる事が近年分かりはじめました。過酸化脂質とは細胞を攻撃してガン細胞を作り出したり活性酸素の発生と密接な関係のある物質です。活性酸素とは分子の欠けた不安定な酸素の事で、これもまた体を攻撃する悪玉物質と言われています、血管は本来新しいゴムの様に伸び縮み出来る様でなければならないのですが、血管年齢が高いと古いゴムの様に伸び縮みが悪く、無理に伸ばすと切れてしまうと言う物です、動物性脂肪やコレステロールは血管を丈夫にする上である程度必要な物となっています、決して植物性の脂肪が悪い訳ではなくバランスが大事と言う事で完全な菜食主義は避けた方が良いでしょう。


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