栄養豆知識

○特定の食品を食べてやせる方法は、やらない方がいい 08/09/27

先日、テレビの某番組でタレントの森久美子さんが朝食にバナナだけを食べる「バナナダイエット」でかなりの効果が出た実況を放映していましたが、放映後、一部スーパー・デパートでバナナ不足が発生しているとか。

この件に関する事だと思いますが、新潟大医学部の岡田正彦教授(予防医学)のコメントを一部。
「栄養には、炭水化物、たんぱく質、脂肪という3大要素があります。果物ばかり摂取すると、たんぱく質や脂肪が欠乏して、様々な病気にかかりやすくなります。体内細胞が弱って感染症になったり、ガンにさえなったりすることがあります。たんぱく質でできている抗体が減って、がんを防ぐ免疫機能が弱るからです。」

番組を過剰に信頼して栄養が偏る事を懸念したコメントだと思います。
バナナに限らず、リンゴ・コンニャク・納豆ダイエットとありますが、それだけ食べるダイエットは危険という認識を持った方が良いみたいです。

○コーヒーのダイエット効果を最大限にする方法 05/11/1

コーヒーに含まれる成分で有名なのが「カフェイン」「クロロゲン酸」。
この2つの成分がダイエットに関連性が高く、脂肪を燃焼効果のある褐色脂肪細胞をカフェインが刺激し、クロロゲン酸が機能を高める役割がある。ちなみに褐色脂肪細胞は加齢と共に働きが鈍くなる。

ダイエットに効果的な飲み方
・痩せる目的の場合、1日4〜5杯。
・ブラックでホットで飲む。砂糖入りは効果無し、アイスも腸の働きを鈍らせるので駄目。どうしてもブラックは飲めないと言う場合はカフェオレ等にして飲む。
・入れるお湯は80〜90度が良い、沸騰したてのお湯を使うのは良くない。
・浅煎りの方が、カフェイン・クロロゲン酸が多い。
・豆の種類は、ハワイコナ・マンデリンが良い。
・カフェインの効果は3時間程なので、3〜4時間おきに飲むのが良い。
・食後に飲む。但し、カフェインには食欲増進効果がある注意。
・飲むタイミングは「朝、昼、3時、夕、入浴前」がオススメ。
・運動前に飲むのも効果的。
・当然、飲みすぎには注意。妊娠・授乳中の方、消化器系の疾患のある方、10歳以下、貧血気味の方は飲まない方が良い。

(フジ健康情報番組より)

○有害重金属の体内蓄積がダイエット効果を妨害する 04/12/10

有害重金属(有害ミネラル)とは、水銀・ベリリウム・カドミウム・鉛・砒素などの事で、普段食べる食事の中に極微量に入ってしまっている為に、やむ終えず摂取している訳です。これらの成分は特に脂肪に蓄積され、有害重金属の混ざった脂肪とは非常に燃焼しにくい脂肪となっています。そこで排出するのに効果的な方法ですが、汗をかくのが良く、特に運動による発汗が望ましいようです。それ以外の方法ですと遠赤外線サウナは運動より有害ミネラルの排出作用が高いと言う実験結果があります。

こんな方法も推奨されています
・43〜44度の熱めのお湯に半身浴を2分程
・その後、40度程のぬるめのお湯で半身浴を20分程
 半身浴の深さはへその上、手の平1つ分位
(血圧の高い方・心臓に疾患のある方は控えて下さい)
・にがりを2〜3滴ほど加えた水を入浴前に飲む、お湯にもニガリを数滴たらす
 必要なミネラルを摂取することで、解毒作用を高めます。

(TBS健康情報番組より)

○ブーム加熱による「ニガリ」取り過ぎ注意、独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京) 2004/7/14

ダイエット効果があるとしてブームになっているニガリですが、痩せた例は数々ありますが、ニガリで痩せると言う根拠は無いとしている。ニガリの主成分は塩化マグネシウム。塩化マグネシウムが「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックする」「糖質代謝を促進する」などとして、ダイエット効果を紹介する例が目立つが、どれも確実な根拠や文献はない。マグネシウムは医薬品の世界では下剤に使われており、食品としても過剰に摂取すると下痢する可能性がある。下痢で痩せても一時的な体重減少にしか過ぎず、かえって健康を害する恐れがあり、下痢によりビタミン・ミネラルの吸収を妨げる事がある。

#マグネシウムは体に必要な栄養素、不足すると健康を害しますので、ニガリの摂取は基本的に良い事だと思いますが、過剰摂取に警告を発する意味で、こういった発表がされたのだと思います。

○コーヒーに血糖値を下げる効果がある 2003/03/10

某大学病院の調査結果による。コーヒーを良く飲む人は血糖値が低く抑えられているとの事、それにより糖尿病の予防や治療に役立つ可能性がある。ちなみに緑茶や紅茶などの他のカフェインの入っている飲み物では、血糖値に対する効果は見られなかった為にコーヒーに含まれる他の成分が血糖値を抑える効果をもっていると考えられています。

この事からもコーヒーのダイエット効果は確実なようです、但し飲み過ぎは注意。

○体に良いと言われる成分の有効性、基本栄養素の重要性

オリゴ糖などの腸内善玉細菌、魚に含まれる頭が良くなると言われるDHA、ビタミンや食物繊維など、これらは体に良いと言われていますが、どういった環境で効果を発揮するのか、人によっては取らない方が良いと言う場合もあるようです。

食べ物には、大きく役割を分けると「炭水化物・蛋白質・脂質」の生きる為に必要なエネルギー源、「ビタミン・ミネラル」などのエネルギーの代謝を円滑に行わせる為の物、「腸内善玉細菌・DHA・食物繊維」などの病気を予防し体を健康に保つ為の物の3段階に分ける事が出来ます。

  分類 役割 重要度
レベル1 炭水化物・蛋白質・脂質 生きる為に必要なエネルギー
レベル2 ビタミン・ミネラル エネルギーの代謝を円滑に行わせる
レベル3 腸内善玉細菌・DHA・食物繊維 病気を予防し体を健康に保つ

つまり、レベル3の物は炭水化物・蛋白質・脂質のレベル1の食物が満たされている状態で効果を出す物で、不足している状態で腸内善玉細菌・DHA・食物繊維などのレベル3の物やレベル2の物を意識して取ってもあまり意味が無く、かえって悪影響を与える可能性もあるそうです。ちなみにレベル1の食物でもビタミンなどレベル2にあたる成分は含まれています。

○便秘

大半の女性を悩ませている便秘、症状の酷さによっては健康にも悪影響がありますし太りやすい原因にもなりますが、様々な療法があるようですが、最近、注目されるいるのがマグネシウム水だそうです、マグネシウム水には便を柔らかくする効果があり便秘には効果大とか・・・。

作り方は、水1リットルに対して3.5cc(小さじで2/3)の苦汁(ニガリ)を混ぜた物を、1日500ml以上飲むだけ、この苦汁を混ぜた水がマグネシウム水になる訳です。苦汁が手に入りにくい等の方は、「こちら」の様なマグネシウムをろ材に使用したマグネシウム水を作り出す浄水器を使用する事でも、同様の効果を得られると思います。

○腸内細菌を増やす

腸の中は良い菌と悪い菌がバランスを取って成り立っています、当然悪い菌が良い菌より多くなれば健康に何らかの影響がある可能性が高くなります、幼児期は良い菌が多いのですが歳を取るにつれて良い菌はだんだん減る為に食事で意識的に取る必要があります。

基本的に発酵させた食品で菌が生きた状態の物を食べるのが良いとされています、味噌・納豆・ヨーグルトなどが該当します、ヤクルトなどもお勧め。

○大豆食品

日本食が注目される理由として、世界有数の長寿国であることが挙げられます、日本食の中でも着眼されるのは大豆です、体内で女性ホルモンと同じ働きをすると言う大豆イソフラボンを含み、良質なタンパク質、理想的にエネルギー源、他ビタミン・ミネラル・繊維質と最高の食品だと思います。豆腐、麻婆豆腐や豆腐の味噌汁など豆腐を使った料理は積極的に食べるべきでしょう。一日100g食べるのが理想。

○納豆

大豆と重なりますが栄養価かとても高いと評価を受けている納豆ですが、蛋白源として非常に優れているだけではなく、納豆菌が含まれる為に整腸効果も期待できます、好き嫌いがある食べ物ですが、是非毎日食べて頂きたい食品です。

また、大豆には大豆イソフラボンと言う女性ホルモンと同じ働きをする成分が含まれ、納豆菌にはイソフラボンを体内で利用しやすくする効果があるそうです。

○ポテトチップスに発ガン性物質、食べ過ぎは注意

ポテトチップスやフライドポテトなど、ジャガイモを高温の油で加工調理した食品から高濃度の発がん性物質「アクリルアミド」が検出される事が分かったそうです、アクリルアミドは、プラスチック原料や接着剤などに含まれる物質で、長期に摂取すると神経障害やがんを引き起こす可能性がある、どの程度摂取したら発症する危険性があるのかは分かっていなく、取りすぎに注意と言うだけで一般的な普通に食べる量でしたら問題はないと思います。


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