ライブスチームの運転


1040. OS製 T5ーSUPERの初運転 (その5)  (R8.9.19掲載)

 (その4の続きです)
 火を入れる前に給水装置が正常に動作するか、チェックします。まず、ハンドポンプをチェックします。ハンドルを前後に動かしてみると手応えがあり、水面計を見ると水位が上昇しました。正常です。もし、ハンドルを操作したところ、軽かったり、ラムを押し込んだときハンドルが自然と戻ったりしたら、正常ではありません。吸水側(下側)と送水側(上側)にあるステンレスボール(弁)のどちらか、あるいは両方が、弁座に固着している可能性があります。無火のときと有火(蒸気圧が上がっている)のときの、ハンドル操作の重さを理解しておくと、正常か異常かの判断の目安になると思います。


 
 次に軸動ポンプが正常に動作するか、チェックします。フィードバックバルブを開けて、手で機関車を前進または後進させて、サイドタンクの水槽に戻ってくるか、チェックします。左の画像の□内をアップして見たのが右の画像です。このパイプ(↓)から水が出てくるかをチェックします。水が勢いよく”ピッピッ”と出てきたら、正常です。
 しかし、水が出てきません。勢いよく機関車を動かしても出てきません。走行振動により、固着しているステンレスボールが動いて水が出てくるようになることを期待して、何度も何度も前進後進させたのですが、ダメです。

フィードバックバルブを開けている時の水の流れ
 オーナーさまが組立説明書を持参されていましたので、水の経路を確認します。ハンドル(↓ ステム(弁棒))を反時計回りに回して、フィードバックバルブを開けている状態では、正常であれば軸動ポンプから送り出された水は  ← ← ↑  と流れて、←と↑の2方向に分かれます。↑に向かった水は、給水逆止弁(チェックバルブ)に向かいますが、弁(ステンレスボール)(←)はボイラーの水により、弁座に押さえつけられていますので、行き止まりとなります。一方、←に向かった水は、フィードバックバルブが開いていますので、↑ ↑ ↑ → → と進み、→の先の、前の右の画像のこのパイプ(↓)から出てきます。

フィードバックバルブを閉めている時の水の流れ
 次に、ハンドル(↓ ステム(弁棒))を時計回りに回して、フィードバックバルブを全閉している状態では、正常であれば軸動ポンプから送り出された水は  ← ← ↑ と流れて、←と↑の2方向に分かれます。←に向かった水は、フィードバックバルブが閉まっていますので、行き止まりとなります。一方、↑に向かった水は、給水逆止弁(チェックバルブ)に入り、弁(ステンレスボール)(←)を押し上げて通り抜け、ボイラーに入ります(←)。なお、有火状態でボイラー蒸気圧が上がっているときは、その蒸気圧により、弁(ステンレスボール)(←)が弁座に押し下げられていますので、その力に勝って押し上げないと、ボイラーに給水することはできません。同様の理由で、ハンドポンプでボイラーに給水するとき、ボイラー蒸気圧が高いほど、ハンドルの操作が重くなります。


 
 原因個所を調べます。下流から上流方向に向かって、調べていきます。画像は、フィードバックバルブのステム(弁棒)のユニオンナットを緩めているところです。


この(↑)ユニオンナットです。


 水槽に戻る側のユニオンナット(←)も緩め、配管を切り離しました。前の画像のこの(←)ユニオンナットです。そして、再度、手で機関車を前進後進させてみましたが、水槽に戻る配管の接続口(↓)からも、フィードバックバルブのステム(弁棒)の取り付け口(←)からも、水は出てきません。


次に給水逆止弁(チェックバルブ)に接続するユニオンナットを緩めています。2つ前の画像の、この(→)ユニオンナットです。


 そして、給水逆止弁(チェックバルブ)(←)から配管を切り離しました。この状態で、再々度、手で機関車を前進後進させてみましたが、水槽に戻る配管の接続口(←)からも、フィードバックバルブのステム(弁棒)の取り付け口(←)からも、給水逆止弁(チェックバルブ)に向かう、ここから(↓)も水は出てきません。となると、軸動ポンプから送水されていないのかもしれません。

(その4へ戻ります)   (その6に続きます)  


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