(その1の続きです) 5インチゲージ C56
機関助士席側の前扉が開いています。扉を開けないかぎり、開くように作ってあると分かりません。
ここまで実機通りに作り込んであるとは思いませんでした。びっくりしました。 汽笛と安全弁をアップしてみます。蒸気が噴き出すところを見たくなります。 インジェクター(〇)をアップしてみます。テンダー積載の水を下部から取り込み、
写真左側から蒸気を取り込み、水を誘って、写真右方向に出て、逆止弁を経てボイラーに給水されます。
→は、外部のコンプレッサーから圧縮空気を取り込む口です。
スチームアップ時、電動ブロアの代わりにします。 シリンダーをアップしてみます。〇は、シリンダー安全弁です。
実際に動作するように作ってあるとのことです。
↑↑↑は、シリンダー排水弁の保護カバーです。
実機には付いていませんが、シリンダー排水弁を損傷すると修理が大変ですので、取り付けられたようです。 後方から見てみます。テンダーに乗って運転します。座席のクッションは、硬いとお尻が痛くなりますし、
軟らかいとカーブで振り落とされそうになりますので、適度な硬さ加減がよいようです。 C56の運転室
C56の運転室を見ていきます。 @:フィードバックバルブ(軸動ポンプからボイラーへの給水量の調整弁) 右に回して閉めると、テンダーの水タンクに戻らずボイラーに入ります。 走行中、ボイラー圧力計と水面計を見て、適宜操作(開閉)します。窓から手を入れられそうで、 操作しやすいように工夫されています。 A:ネジ式逆転機 実機と同様のネジ式です。クルクルと回します。 操作し易いよう、少し横にずらした上、ハンドルは運転室の外に出してあります。 B:目盛板 指針(目盛計)が上方にあると後進で、下方にあると前進でしょうか。 C:ブレーキ用の蒸気バルブのようです。 D:水面計 ガラス管の径が太いほど、水位が見易いと思います。 E:軸動ポンプの圧力計 これを装備している機関車はあまりないと思います。フィードバックバルブを閉めると針が振れます。 F:ブレーキ弁 実機同様のようです。 G:ドンキーポンプ(蒸気駆動の給水ポンプ)の作用コック H:通風弁(ブロアーバルブ) 使用する石炭によりますが、走行中も少し開けておいた方が蒸気圧を維持する上で好ましいと思います。 I:インジェクターの作用コック インジェクターを使うと、すばやくボイラーに給水できます。 短時間に大量に給水されますので、開けている時間に注意します。 J:シリンダー圧力計 公式側(機関士席側)のシリンダーの圧力計です。 K:(テコ式)加減弁ハンドル 実機同様のテコ式です。”グッと引く”と発車します。緊張の瞬間です。 L:焚口戸 手動式です。 M:汽笛弁 N:ボイラー圧力計 水面計と同様に重要な機器です。常に監視します。圧力計の針が上がっていきそうなのか、 下がりそうなのか、よく見ていると分かってきます。 O:汽笛のハンドル 実機同様に機関助手席側に付いています。形状が実機と良く似ています。 下方に引くと鳴動するのでしょう。 P:発電機用の蒸気バルブかと思われます。 Q:圧縮空気の取り込み用バルブ 外部のコンプレッサーより圧縮空気を取り込む時に開けます。その時以外は閉めておきます。 R:給油ポンプの圧力計 シリンダーに給油する圧力を表示します。左右のシリンダー用にそれぞれ1個、計2個付いています。 S:ハンドポンプのレバー 給油ポンプの圧力計の下方にハンドポンプ本体が見えます。普段使うことはあまりないかと思いますが、 緊急時に使用しますので、ちゃんと動作することを火を入れる前に確認しておきます。 (その3に続きます) |