ライブスチームの運転


249. OS製 T5ーSUPER   (その2)  (H30.2.10掲載)

  (その1の続きです)

T5ーSUPERの下側
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T5ーSUPERを下から見てみます。写真左側が機関車の前で、写真右側が後ろ方向です。


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左右のシリンダーより少し前の、 フレームの内側に機械式給油器が見えます(内)。


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機械式給油器は、軸動ポンプを駆動する、 エキセントリックタンブラーの前後動により駆動します(内)。 内は、エキセントリックタンブラーとの接続箇所で、 ↑↑↑は、ロッドです。


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エキセントリックタンブラーとの接続箇所です。 エキセントリック&エキセントリックタンブラーは、第2動輪のシャフトに付いており、 シャフトの回転運動により、エキセントリックタンブラーが前後動し、 機械式給油器が駆動します。


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2つ前の写真の内をアップしてみます。 エキセントリックタンブラーの前後動がロッドにより伝えられ、ラチェットの爪が一山ずつ進むものと思われます。 なお、第2動輪のシャフトの回転方向に関わらず(前進後進に関わらず)、ラチェットの爪が一山ずつ進む方向は同じです。


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機械式給油器のタンクの下から送り出された、スチームオイルは、 銅パイプ内()を通り、 分岐して(↑ ↓)、 左右の蒸気室→シリンダーに送られます。


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スチームオイルが、左右に分岐する箇所をアップしてみます。 T字路に見えますが、単なるT字路ではありません。スチームオイルは蒸気と混ざって、蒸気室/シリンダーに送られるのですが、 その蒸気が逆流しないように、 オイルチェックバルブ内)が付いています。 オイルチェックバルブの中には、何が入っているのでしょうか?。 OS製クラウスにおいては、オイルチェックバルブの中には、ステンレスボールが入っており、 ステンレスボールは、スプリングで下に押さえつけられています。 T5ーSUPERも同じ作りなのか分かりませんが、もし同じですと、 機械式給油器のタンクから送り出された、スチームオイル(前の写真の)は、  ”スプリングの下に押さえつける力 + 蒸気室に送られた蒸気の圧力” に勝って、 左右(前の写真の↑ ↓)に分かれていくと思います。 機械式給油器のタンク内のスチームオイルが、もし黄色っぽく変色していたら、 蒸気が逆流していると思われ、”オイルチェックバルブ”の不調が疑われます。


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オーナーさまが、機械式給油器のタンクにスチームオイルを入れておられます。


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”油さし”の口が細いと、なかなかスチームオイルが出てきません。タンクを満たすのに時間を要し、はがゆいです。 スチームオイルは、蜂蜜のようにドロッとしていますので(蜂蜜と同じような粘度?)、 ”油さし”より、口が太い、”蜂蜜の容器”の方が使い勝手が良いと思います。


S6 S6
写真はT5ーSUPERの後に発売された、OS製Super−6です。 ”蜂蜜の容器”で、スチームオイルを入れておられます。 駅でお客様が乗降りされる短時間に、補給することができます。


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T5ーSUPERに戻って、アップしてみます。 タンクの容量は52ccのようです。 なお、はじめて運転する時は、ホイル)を手で回して、 配管にスチームオイルを送り込んでおきます。


(その3に続きます)  


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