(その1の続きです) T5ーSUPERの下側
T5ーSUPERを下から見てみます。写真左側が機関車の前で、写真右側が後ろ方向です。 左右のシリンダーより少し前の、
フレームの内側に機械式給油器が見えます(□内)。 機械式給油器は、軸動ポンプを駆動する、
エキセントリックタンブラーの前後動により駆動します(〇内)。
〇内は、エキセントリックタンブラーとの接続箇所で、
↑↑↑は、ロッドです。 エキセントリックタンブラーとの接続箇所です。
エキセントリック&エキセントリックタンブラーは、第2動輪のシャフトに付いており、
シャフトの回転運動により、エキセントリックタンブラーが前後動し、
機械式給油器が駆動します。 2つ前の写真の〇内をアップしてみます。
エキセントリックタンブラーの前後動がロッドにより伝えられ、ラチェットの爪が一山ずつ進むものと思われます。
なお、第2動輪のシャフトの回転方向に関わらず(前進後進に関わらず)、ラチェットの爪が一山ずつ進む方向は同じです。 機械式給油器のタンクの下から送り出された、スチームオイルは、
銅パイプ内(→)を通り、
分岐して(↑ ↓)、
左右の蒸気室→シリンダーに送られます。 スチームオイルが、左右に分岐する箇所をアップしてみます。
T字路に見えますが、単なるT字路ではありません。スチームオイルは蒸気と混ざって、蒸気室/シリンダーに送られるのですが、
その蒸気が逆流しないように、
オイルチェックバルブ(□内)が付いています。
オイルチェックバルブの中には、何が入っているのでしょうか?。
OS製クラウスにおいては、オイルチェックバルブの中には、ステンレスボールが入っており、
ステンレスボールは、スプリングで下に押さえつけられています。
T5ーSUPERも同じ作りなのか分かりませんが、もし同じですと、
機械式給油器のタンクから送り出された、スチームオイル(前の写真の→)は、
”スプリングの下に押さえつける力 + 蒸気室に送られた蒸気の圧力” に勝って、
左右(前の写真の↑ ↓)に分かれていくと思います。
機械式給油器のタンク内のスチームオイルが、もし黄色っぽく変色していたら、
蒸気が逆流していると思われ、”オイルチェックバルブ”の不調が疑われます。 オーナーさまが、機械式給油器のタンクにスチームオイルを入れておられます。 ”油さし”の口が細いと、なかなかスチームオイルが出てきません。タンクを満たすのに時間を要し、はがゆいです。
スチームオイルは、蜂蜜のようにドロッとしていますので(蜂蜜と同じような粘度?)、
”油さし”より、口が太い、”蜂蜜の容器”の方が使い勝手が良いと思います。 写真はT5ーSUPERの後に発売された、OS製Super−6です。
”蜂蜜の容器”で、スチームオイルを入れておられます。
駅でお客様が乗降りされる短時間に、補給することができます。 T5ーSUPERに戻って、アップしてみます。
タンクの容量は52ccのようです。
なお、はじめて運転する時は、ホイル(→)を手で回して、
配管にスチームオイルを送り込んでおきます。 (その3に続きます) |