ライブスチームの運転


251. OS製 T5ーSUPER   (その4)  (H30.2.17掲載)

  (その3の続きです)

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T5ーSUPERの下側です。軸動ポンプが見えます。2連です。 缶水容量が5リットルありますので、2連必要なのでしょう。


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サイドタンクの水は、この配管(← ↓ ↓)を通って、 軸動ポンプに送られます。さらに、この配管()を通って、 写真下側の軸動ポンプにも送られます。 そして、第2動輪(写真右側の動輪)のシャフトが回転すると(ボイラーに火が入っているか、いないかに関わらず)、 軸動ポンプの下側から取り込まれ(吸水され)、上側からボイラーに送水されます。


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非公式側のサイドタンクの下部です。内は、 軸動ポンプに送る水の、サイドタンクからの取水口です。


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取水口付近をアップしてみます。 この配管()の先が、 2つ前の写真のです。 は太い配管で、左右のサイドタンクを繋いでいます。


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軸動ポンプから送りだされた水は、 この配管(↑ ↑)の中を通って、運転室に向かいます(写真の右側から左方向へ)。


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運転室内です。 内にフィードバックバルブ給水逆止弁が見えます。


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前の写真の内をアップしてみます。 内がフィードバックバルブで、 内が給水逆止弁です。


フィードバックバルブを開けると
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フィードバックバルブ(内)を開けると、 軸動ポンプから送りだされた水は、 ↑ ← ↑ →を通って、サイドタンクに向かいます。 下から上がってきた水は、そのまま上に行けば、ボイラーに給水されるのですが、 給水逆止弁内のステンレスボールにはボイラーの蒸気圧がかかっていますので、上に行くことができず、 T字路を横に行く()ことになります。


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そして、前の写真のの先の、 このパイプ()から出てきて、サイドタンクに戻ります。


フィードバックバルブを閉めると
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次に、フィードバックバルブ(内)を閉めると、 軸動ポンプから送りだされた水は、 ↑ ↑ ←を通って、ボイラーに給水されます。 ボイラーへの給水方式には、軸動ポンプの他に、ハンドポンプ、ドンキーポンプ、インジェクタがありますが、 いずれの方式でも、ボイラーの蒸気圧に勝たないと、ボイラーの中に水を入れることができません。 以前、OSコッペルのハンドポンプにおいて、ボイラーに火が入っていないときは、給水できるのですが、 ボイラーに火が入って蒸気圧があるときは、給水できないことがありました。 原因は、ハンドポンプの出側から給水逆止弁方向に伸びている配管(銅パイプ)の付根部分に小さな亀裂があったためでした。 ボイラーに火が入っていないときは、蒸気圧がありませんので、給水逆止弁のステンレスボールを持ち上げて通過できたのですが、 ボイラーに火が入り蒸気圧があるときは、その圧力に勝てず、亀裂から漏水していたためでした。 ですので、ボイラーの蒸気圧が高ければ高いほど、水を押し込む力を要することになります。 ハンドポンプで給水してみると、蒸気圧により、操作に要する力が違うことを実感できると思います。


(その5に続きます)  


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