(その3の続きです) T5ーSUPERの下側です。軸動ポンプが見えます。2連です。
缶水容量が5リットルありますので、2連必要なのでしょう。 サイドタンクの水は、この配管(← ↓ ↓)を通って、
軸動ポンプに送られます。さらに、この配管(→)を通って、
写真下側の軸動ポンプにも送られます。
そして、第2動輪(写真右側の動輪)のシャフトが回転すると(ボイラーに火が入っているか、いないかに関わらず)、
軸動ポンプの下側から取り込まれ(吸水され)、上側からボイラーに送水されます。 非公式側のサイドタンクの下部です。□内は、
軸動ポンプに送る水の、サイドタンクからの取水口です。 取水口付近をアップしてみます。
この配管(↑)の先が、
2つ前の写真の←です。
↓は太い配管で、左右のサイドタンクを繋いでいます。 軸動ポンプから送りだされた水は、
この配管(↑ ↑)の中を通って、運転室に向かいます(写真の右側から左方向へ)。 運転室内です。
□内にフィードバックバルブと給水逆止弁が見えます。 前の写真の□内をアップしてみます。
〇内がフィードバックバルブで、
□内が給水逆止弁です。 フィードバックバルブを開けると
フィードバックバルブ(〇内)を開けると、
軸動ポンプから送りだされた水は、
↑ ← ↑ →を通って、サイドタンクに向かいます。
下から上がってきた水は、そのまま上に行けば、ボイラーに給水されるのですが、
給水逆止弁内のステンレスボールにはボイラーの蒸気圧がかかっていますので、上に行くことができず、
T字路を横に行く(←)ことになります。 そして、前の写真の→の先の、
このパイプ(↓)から出てきて、サイドタンクに戻ります。 フィードバックバルブを閉めると
次に、フィードバックバルブ(〇内)を閉めると、
軸動ポンプから送りだされた水は、
↑ ↑ ←を通って、ボイラーに給水されます。
ボイラーへの給水方式には、軸動ポンプの他に、ハンドポンプ、ドンキーポンプ、インジェクタがありますが、
いずれの方式でも、ボイラーの蒸気圧に勝たないと、ボイラーの中に水を入れることができません。
以前、OSコッペルのハンドポンプにおいて、ボイラーに火が入っていないときは、給水できるのですが、
ボイラーに火が入って蒸気圧があるときは、給水できないことがありました。
原因は、ハンドポンプの出側から給水逆止弁方向に伸びている配管(銅パイプ)の付根部分に小さな亀裂があったためでした。
ボイラーに火が入っていないときは、蒸気圧がありませんので、給水逆止弁のステンレスボールを持ち上げて通過できたのですが、
ボイラーに火が入り蒸気圧があるときは、その圧力に勝てず、亀裂から漏水していたためでした。
ですので、ボイラーの蒸気圧が高ければ高いほど、水を押し込む力を要することになります。
ハンドポンプで給水してみると、蒸気圧により、操作に要する力が違うことを実感できると思います。 (その5に続きます) |