ライブスチームの運転


258.  5インチゲージ  ボールドウィンB1リアータンク   (その2)  (H30.3.14掲載)

  (その1の続きです)

Baldwin
オーナーさまが走行に向けて、準備を進めておられます。 左手に持っておられるのは、コンプレッサーから圧縮空気を機関車に取り込むホースです。 スチームアップ時、通風を得るため電動ブロアを使うことが多いですが、オーナーさまは、 電動ブロアの代わりに、圧縮空気を機関車のボイラー内に取り込み、ブロアバルブを開いて、 通風を効かせるのです。


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圧縮空気は、↓ → ↑の順に機関車に送られます。


Baldwin
前の写真のが、 ここ()です。ここから機関車に圧縮空気を取込みます。 ここは、ハンドポンプから送られてきた水の接続箇所で、コンプレッサーからのホースに付け替えるだけで、 機関車には、何ら機器等を追加しなくてもよいことが利点です。


Baldwin
コンプレッサーから送られてきた、圧縮空気は、↑ ↑を通って、 この逆止弁(内)からボイラーの中に送り込まれます。


Baldwin
 こちらは、5インチゲージのC12のスチームアップ時の写真です。 非公式側最後部から圧縮空気を取り込んでいます()。 ボイラーの中に送り込んでいるのではなく、通風管(運転室内のブロアバルブから、煙室内のブロアに至るまでの配管)に取り込む方式です。 圧縮空気をボイラーの中に取り込む方式では、圧縮空気によりボイラー圧力計が振れるので(圧縮空気の圧力を指す)、 スチームアップにより、蒸気圧が0.0MPaから徐々に上がっていくことが確認困難ですが、こちらの場合は、 電動ブロア使用時と同様に、ボイラー蒸気圧の上昇状況が確認できる利点があります。 ブロアバルブを閉め、圧縮空気の取り込み用バルブを開けておいて、 コンプレッサーを始動します。 煙室内のブロア(通風器)から圧縮空気が噴き出て、通風を効かせます。

 〇本テーマのボールドウィンB1リアータンク → 圧縮空気をボイラーの中に取り込んでから、ブロアに送る方式
  <圧縮空気の流れ>
   コンプレッサー → 取入れ口 → 逆止弁 → ボイラー → ブロアバルブ(開く) → 通風管 → ブロア(通風器)から噴出

 〇写真のC12 → 圧縮空気をボイラーを通さず、ブロアに送る方式
  <圧縮空気の流れ>  *ブロアバルブは全閉。
   コンプレッサー → 取入れ口 → 取り込み用バルブ(開く) → 通風管 → ブロア(通風器)から噴出

 どちらの場合も、商用電源とコンプレッサーが必要ですが、乾電池とモーターで動く、電動ブロアに比べて、 強力そうで、大型蒸気機関車(例えば、5インチゲージのC12、C56、C57、8620などの国鉄機)のスチームアップ時に効果大だと思います。


Baldwin
ボイラーには給水されていて、着火に向けて、 軽油?が浸み込んだ木片を火室内に入れられているようです。


Baldwin
ボイラーに火が入る前に煙突の中を見てみます。 実機は木材を焚く時があったようなので、もしかして、火の粉止めのための装置が装備されているのではないかと思って、 見てみたのですが、よく分かりません。勉強不足です。


Baldwin
火が入れられました。ワクワクしてきます。


Baldwin
真っ赤?に燃えています。焚口はご覧の通り長方形で、焚口戸は横に開きます。


Baldwin
木片を追加投入されているようです。


Baldwin
火室の中をアップしてみます。どのように燃えているのか、 もし燃焼状態を常に(走行中も)見ることができたら、ボイラー蒸気圧の低下と水位の低下に、神経をとがらすことなく、 気持ちを楽にして、運転することができるのではないかと思うのですが・・・。


(その3に続きます)  


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