ライブスチームの運転


260.  5インチゲージ  ボールドウィンB1リアータンク   (その4)  (H30.3.21掲載)

  (その3の続きです)

Baldwin
運転室の右側です。焚口戸の穴から、火室内の火が見えます。


Baldwin
加減弁)です。 ネジ式です。何かの部品の流用のように見えますが、回しやすそうです。


Baldwin
運転室の中央には、ホイッスルバルブ(汽笛弁))があります。 その右には、ブロアバルブ(通風弁))があります。


Baldwin
水面計)です。 ボイラーに斜めに取付けられています。斜めでも、何ら問題はないと思います。


Baldwin
次位に連結した台車の左前部には、ハンドポンプ)を装備しています。 ストロークが大きく、給水能力が高そうです。


Baldwin
ハンドポンプから送り出された水の配管は、今はコンプレッサーの圧縮空気を取り込んでいる、 ここに()接続します。 は、軸動ポンプのフィードバックバルブです。 今はコンプレッサーの圧縮空気が逃げないよう、全閉しています。 軸動ポンプからボイラーに給水する時と、ハンドポンプからボイラーに給水する時は、 このフィードバックバルブ()を閉めます。 というのは、 一般的に給水機器(ハンドポンプ・軸動ポンプ・インジェクタ・ドンキーポンプ)一つにつき、給水逆止弁が一つ装備されることが多いのですが、 この機関車は、ハンドポンプと軸動ポンプが装備されていますが、給水逆止弁は一つで共用しています。 この給水逆止弁が故障したら、まったく給水できなくなる可能性があり、重要な機器です。

オーナーさまに、”給水逆止弁一つで、どうして給水できるのですか?”と、お尋ねしたところ、 ”軸動ポンプから給水する場合は、ハンドポンプの送水側のステンレスボールで行き止まりとなり、 フィードバックバルブで給水量を調整します。 また、ハンドポンプから給水する場合は、フィードバックバルブは全閉しておき、 軸動ポンプの送水側のステンレスボールで行き止まりとなりますので、ボイラーに給水されます。” と、教えていただきました。


Baldwin
配管を整理しますと、@はハンドポンプからの送水管です。 今はスチームアップ中ですので、写真ではコンプレッサーの圧縮空気を取り込んでいます。 Aは軸動ポンプへの送水管で、 Bは、その戻り(フィードバック)の配管です。

<給水経路>
 〇ハンドポンプからの給水
  ・水槽 → ハンドポンプ → 送水管(@) → 給水逆止弁(軸動ポンプと共用) → ボイラーへ

 〇軸動ポンプからの給水
  ・水槽 → 送水管(A)→ 軸動ポンプ → 送水管 → フィードバックバルブ(閉状態) → 給水逆止弁(ハンドポンプと共用) → ボイラーへ
   または、
  ・水槽 → 送水管(A)→ 軸動ポンプ → 送水管 → フィードバックバルブ(開状態) → 水槽に戻る


Baldwin
水は、次位の台車(青色)と、次々位の水槽車(黒色)に積載しています。 石炭より水の方が多く要しますので。


Baldwin
次位の台車です。中央に水槽が見えます。


Baldwin
次々位の水槽車です。可愛らしいです。


(その5に続きます)  


トップページへ戻る