(その3の続きです) 運転室の右側です。焚口戸の穴から、火室内の火が見えます。 加減弁(→)です。
ネジ式です。何かの部品の流用のように見えますが、回しやすそうです。 運転室の中央には、ホイッスルバルブ(汽笛弁)(→)があります。
その右には、ブロアバルブ(通風弁)(←)があります。 水面計(←)です。
ボイラーに斜めに取付けられています。斜めでも、何ら問題はないと思います。 次位に連結した台車の左前部には、ハンドポンプ(↓)を装備しています。
ストロークが大きく、給水能力が高そうです。 ハンドポンプから送り出された水の配管は、今はコンプレッサーの圧縮空気を取り込んでいる、
ここに(←)接続します。
〇は、軸動ポンプのフィードバックバルブです。
今はコンプレッサーの圧縮空気が逃げないよう、全閉しています。
軸動ポンプからボイラーに給水する時と、ハンドポンプからボイラーに給水する時は、
このフィードバックバルブ(〇)を閉めます。
というのは、
一般的に給水機器(ハンドポンプ・軸動ポンプ・インジェクタ・ドンキーポンプ)一つにつき、給水逆止弁が一つ装備されることが多いのですが、
この機関車は、ハンドポンプと軸動ポンプが装備されていますが、給水逆止弁は一つで共用しています。
この給水逆止弁が故障したら、まったく給水できなくなる可能性があり、重要な機器です。 オーナーさまに、”給水逆止弁一つで、どうして給水できるのですか?”と、お尋ねしたところ、 ”軸動ポンプから給水する場合は、ハンドポンプの送水側のステンレスボールで行き止まりとなり、 フィードバックバルブで給水量を調整します。 また、ハンドポンプから給水する場合は、フィードバックバルブは全閉しておき、 軸動ポンプの送水側のステンレスボールで行き止まりとなりますので、ボイラーに給水されます。” と、教えていただきました。 配管を整理しますと、@はハンドポンプからの送水管です。
今はスチームアップ中ですので、写真ではコンプレッサーの圧縮空気を取り込んでいます。
Aは軸動ポンプへの送水管で、
Bは、その戻り(フィードバック)の配管です。 <給水経路> 〇ハンドポンプからの給水 ・水槽 → ハンドポンプ → 送水管(@) → 給水逆止弁(軸動ポンプと共用) → ボイラーへ 〇軸動ポンプからの給水 ・水槽 → 送水管(A)→ 軸動ポンプ → 送水管 → フィードバックバルブ(閉状態) → 給水逆止弁(ハンドポンプと共用) → ボイラーへ または、 ・水槽 → 送水管(A)→ 軸動ポンプ → 送水管 → フィードバックバルブ(開状態) → 水槽に戻る 水は、次位の台車(青色)と、次々位の水槽車(黒色)に積載しています。
石炭より水の方が多く要しますので。 次位の台車です。中央に水槽が見えます。 次々位の水槽車です。可愛らしいです。 (その5に続きます) |