今回のテーマは、ボイラーの水圧試験です。今年2月にOSLSC(O.S. LIVE STEAM CLUB)に再入会させていただいたところ、
OSさまから、”会員証”と共に、”会則”が郵送されてきました。
会則には、”小型蒸気機関車製造者協会が定めるボイラーテストを2年に1回受けること”、
”ボイラーテストに合格していない機関車や期限切れの機関車は、運転会に参加できない”旨、記載されていました。 そこで、ボイラーの水圧試験を2年に1回行うことが推奨されていることを知っていたものの、 実施していなかった、これまでの姿勢をあらため、 この機会に”基本に忠実に行うこと”が大事と思い、水圧試験に取り組むこととしたのです。 ボイラーの水圧試験を行うには、ボイラーに送水するポンプが必要です。
これまでは、”機関車のハンドポンプを使えばいい”と思っていました。
が、そうではなく、テストポンプが必要です。
写真の所属している倶楽部が所有する、テストポンプを使用させていただくこととします。 テストポンプのメーカーは数社あるようです。
倶楽部が所有するテストポンプは、アサダ製のTP50Nです。 ダンボールを開封してみます。テストポンプ本体に、高圧ホースが接続されています。
ニップルが付属していて、必要に応じて高圧ホースに接続して使うようです。
取扱説明書には、高圧ホースPF1/4、ニップルPT1/2 と記載されています。
”PF”、”PT”は聞いたことがなく、調べてみると、
水道管などの配管類を接続するために用い、「管用ネジ」と言うようです。
読み方は、「くだようねじ」だそうです。
PTは、
管用テーパねじ(おねじ、めねじ)の旧JIS規格のようです。
PFは、
管用平行ねじ(おねじ、めねじ)の旧JIS規格のようです。
「T」は”テーパ”、「F」は”フラット”を意味するのでしょうか???。 今回、ボイラーの水圧試験を行う機関車は、私が所有する、
OSコッペルとOSクラウスです。
恥ずかしながら、これまで一度も水圧試験を行ったことがありません(→→→反省)。
写真は所属する倶楽部のメンバーの方が、
ご自身のOSコッペルのボイラーの水圧試験を行っておられるところです。 OSコッペルの場合、安全弁2つを外し、
一つには止め栓をし(→)、
もう一つにはテストポンプの高圧ホースを接続します(←)。 止め栓には、コッペルの注水口のプラグが、安全弁と同じ、M11×0.75なので、使えそうです。 問題は、「高圧ホースを、安全弁の口とを接続するアダプターをどうやって製作するか?」です。 <OSコッペル 水圧試験時の接続構成イメージ> 機関車側 安全弁の口は2つ ←----→ 一つは注水口のプラグで塞ぐ(OSさまから購入するので、製作不要)。 (M11×0.75) | | ---→ もう一つにはアダプターを接続する(製作を要する) ←--→ 高圧ホース(PF1/4 又は ニップルPT1/2) ←--→ テストポンプ アダプターの仕様 : 機関車側(安全弁の口)は、おねじM11×0.75で、 高圧ホース側は、おねじ1/4 又はニップルを使うと、めねじ1/2 <OSクラウス 水圧試験時の接続構成イメージ> 機関車側 安全弁の口は1つ ←----→アダプターを接続する(製作を要する) ←--→ 高圧ホース(PF1/4 又は ニップルPT1/2) ←--→ テストポンプ (M8×0.75) アダプターの仕様 : 機関車側(安全弁の口)は、おねじM8×0.75で、 高圧ホース側は、おねじ1/4 又はニップルを使うと、めねじ1/2 機関車側と高圧ホース側のそれぞれに合うネジ2つを組み合わせて製作しようと、 インターネットで使えそうなネジを探してみます。 サイズは、おねじM11×0.75、おねじM8×0.75、 おねじ1/4 又は めねじ1/2です(この時点では、単に径とピッチが合っていれば良いと思っていました)。 しかしながら、いまいち適合するネジが見つかりません。 そこで、製作技術にたけている、所属する倶楽部のメンバーの方にご指導していただくため、 電子メールをお送りしました。 最初にご指導していただいた、主なポイントは、@ニップルは使わず、PF1/4で繋いだ方が良いと思われること。 A高圧ホース側は、Oリング付きのネジなのか、Oリングが付いていないネジなのか明確にしておかないと、 繋いでも水漏れしてテストできない、とのことで、「高圧ホース側のめねじにOリングが付いているのか、いないのか?」、 問われたのですが、単に径とピッチが合っていれば良いと思っていまして、めねじの中を見ていなく、 分かりません。また、高圧ホースの写真を撮ってきたのですが、外見の写真ばかりで、 肝心な、めねじの中を写した写真が1枚もありません(上から1〜4枚目の写真参照)。 更にメンバーの方からは、「ホースの先端のPF・1/4メネジ側の奥にOリングが付いているのでしょうか? PFメネジとPFオネジのみの組み合わせでは、Oリング無しでは必ず漏れますし、 ホースの先端のPF・1/4メネジ側の奥にOリングが付いているのであれば、 変換ネジのPF・1/4オネジの先端でOリングを押さえ付けている事になりますが、 如何でしょうか?。そうだとすると、 製作する部品のPF・1/4オネジの長さが短いと、Oリングを押さえ付けられない事となります」 とのこと。 そして、「変換ネジ(ニップル)のPF・1/4オネジ側にOリングが付いているのか?」問われ、 Oリングは付いていない旨、お伝えすると、 「変換ネジ(ニップル)のPF・1/4オネジ側にOリングが付いていないのであれば、 ホースのテスト機器側のPF・1/4メネジ側にOリングが付いていないと漏れるので、 Oリングが付いている前提で、設計するしかない」との結論を導いていただきました。 変換ネジ(ニップル)
テストポンプに付属している、変換ネジ(ニップル)です。写真右側が高圧ホースと接続する側ですが、
Oリングが付いていません。よって、
高圧ホース側のPF・1/4メネジ側にOリングが付いているものと思われます。 変換ネジ(ニップル)を高圧ホースと接続した写真です。メンバーの方のご指導に従って、
この変換ネジは使用しません。 (その2に続きます) |