ライブスチームの運転


303.  ボイラーの水圧試験    (その8)  (H30.8.18掲載)

  (その7の続きです)

コッペル
水が漏れている箇所を調べています。 煙室戸を外して、煙室内を見てみます。


コッペル
「あれっ!」。 煙室の下部に水が溜まっています。


コッペル
どこから漏れているのでしょうか?。 写真上部の、シリンダーから排出され、ブラストノズルに至る配管や、 ブロアーノズル/ブラストノズル付近が濡れています。 また、奥にある、主蒸気管から漏れているのかもしれません。


コッペル
運転室の右下にある汽笛からも、 水が漏れています。


コッペル
 汽笛をアップしてみてみます。 水がポタポタと落ちています(← ←)。 スチームアップ時、蒸気圧が上がりはじめると、ここから、やや蒸気が漏れることは、 以前から承知していたのですが、思っていた以上に漏れが著しいです。 よくこんな状態で、運転していたものだと思うくらい、大きな漏れが見つかりました。 こんな状態では「合格」とは言えません。 漏れている箇所を特定して、修理する必要があります。 水圧試験がうまくいったら、火をいれて、お客様にご乗車していただこうと思っていましたが、 断念します。


 帰宅後、接続アダプターを製作していただいた、倶楽部のメンバーの方に、水圧試験結果を報告しました。

  <報告内容>
   ・高圧ホースのPF・1/4めねじ内に、Oリングが付いていたこと
(接続アダプターと高圧ホースとの接続箇所において、 水漏れがなかったので、Oリングが付いているものと判断。写真を添付して送付)。
   ・PF・1/4おねじは、十分な長さがあったこと。
   ・製作していただいた接続アダプターは、何ら問題はなく、水圧をかけても、 全く水漏れしなかったこと
(後日、ちょっと違うことが判明するのですが、この時点では、問題はないと思っていました)。
   ・水圧試験の結果、汽笛から水が漏れ出てきて、汽笛弁から漏れているようであること。
   ・煙室内からも漏れがあり、テストポンプのハンドルを上下して、 0.5MPaぐらいまで上げて手を休めると、すぐに圧力計の針が下がりはじめること。
   ・不具合が発見できるので、ボイラーの水圧試験の必要性を感じたこと。


 以上を報告したところ、次のコメントをいただきました。

  ・高圧ホースのPF・1/4めねじ内の写真を見て驚かれ、「上手く接続できたものだな〜」とのこと。
  ・「PF・1/4のめねじ部の中央にパイプ状のもの(下の写真の)が付いているなんて想像していなかった」こと。 →→→ この指摘で、私はパイプ状のものの存在に気がついた次第でして、 現物やデジカメを通して見ていたにも関わらず、全く気づいてなく、お恥ずかしくて・・・。
  ・中央のパイプ状のもの(下の写真のについては、 「製作した接続アダプターにも凹状にして、凹んだ中にOリングを入れているのと同じ事で、 Oリングの逃げ場が無いようにしているものと思われる」、とのこと。
高圧ホース


 その後、テストポンプが欲しくなり、倶楽部で所有しているものと同じ、アサダ製のテストポンプTP50N を購入しました。そして、製作していただいた接続アダプターと、テストポンプを、倶楽部のメンバーの方にお預けして、 調べていただくこととしました。


 そして、私が水圧試験をした時、 「接続アダプターからの漏れが無かったのは、 コッペルの漏れの方が激しかったので、接続アダプターに水圧の掛かりが少なかったので、 漏れが無かった気がしています。」とのこと。どうやら、これが真相のようです。


コッペル
テストポンプと接続アダプターをお預けして、2週間後、OSコッペル/クラウスを持参して、再度、 倶楽部のメンバー宅にお邪魔して、2回目のボイラーの水圧試験に臨むこととしました。 写真は、OSコッペルの水圧試験を行おうとしているところです。


ニップル ニップル
テストポンプに付属している、ニップルです。 高圧ホースのPF・1/4めねじにねじ込む側(左右の写真共に、写真左側)は、 すり鉢状になっています()。


接続アダプター 接続アダプター
OSコッペル用の接続アダプターです。 ニップルと同様に、高圧ホースのPF・1/4めねじにねじ込む側(左右の写真共に、写真左側)をよく見てみると、 すり鉢状になっています()。お預けしていた間に、削っていただいたようです。


(その9に続きます)  


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