三十数年前、OSより完成ボイラー付きの鋳放しのキットを購入しました。ライブスチームの盛んな英国の機関車で、
3.5インチゲージ 軸配置0-6-0 タンク機関車 ”RobRoy”です。メーカーはREEVES社のようです。
製作方法が以前、モデル エンジニア誌に連載されたようです。
OSから購入した後、偶然にも製作方法が書かれた本を入手することができました。 3 1/2 inch gauge RobRoy steam locomotiveの製作本
RobRoyはCALEDONIAN RAILWAYのタンク機関車のようです。 <3 1/2 inch gauge ”RobRoy”の仕様> 全長 約533mm(21インチ) 高さ 約254mm(10インチ) 幅 約181mm(7 1/8インチ) 重量 不明(二十数Kgか???) 動輪直径 約83mm(3 1/4インチ) シリンダー ボア:約23.8mm(15/16インチ) ストローク:約34.9mm(1 1/8インチ) 弁装置 スチーブンソン式弁装置 給水 クロスヘッドポンプ、ハンドポンプ 給油 機械式 ボイラー 過熱式 大煙管2本(内径約17mm) 小煙管7本(内径約8mm) 水容量は不明 火格子 長さ:87.3mm(3 7/16インチ) 幅:46.0mm(1 13/16インチ) 面積4016mm2 (注)OSクラウスは5400mm2 ”RobRoy”の全体図
キットには原寸の図面が付いていました。 ”RobRoy”の前面
”RobRoy”の動輪
C形ですので、キットに6個付いていました。
動輪直径は約83mm(3 1/4インチ)です。図面をよく見るとフランジの高さを含んだ値です。
レール接触面までだと76mm(3インチ)です。一般に動輪直径といった場合、フランジを含むのでしょうか?
D51の動輪直径は1400mmと言われていますが、フランジを含んでいるのでしょうか? 疑問がわきました。 動輪の表面です。かなり形がついているように思います。 動輪の裏面です。こちらも形がかなりついているように思いますが、
この程度で普通の鋳物なのでしょうか? 動輪の上面です。フランジも少しついています。 ”RobRoy”の蒸気室・シリンダ
真ん中上から、蒸気室カバー、蒸気室(STEAM CHEST)、シリンダ(CYLINDER)、
左はシリンダカバーの前側で、右はシリンダカバーの後側です。RobRoyは89mmゲージの小型機ですが、
シリンダの鋳物はけっこう重いです。所有するミニ旋盤では回せそうにありません。
シリンダの上から撮影していますが、こちらが実際にも上側で、蒸気室はシリンダの上ではなく、横側、
フレームの内側になります。 RobRoyの弁装置はスチーブンソン式です。OS製クラウスのスチーブンソン式弁装置はフレームの外側にありますが、 RobRoyのスチーブンソン式弁装置はフレームの内側にあります。それゆえ、蒸気室もフレームの内側になります。 弁装置がフレームの内側にあると動輪周りがすっきりしますが、弁装置のメカニカルな動きが見えにくいし、 エキセントリックへの給油がしづらいかもしれません。 また、軸動ポンプではなく、クロスヘッドポンプを備えています。89mmゲージのためフレームの内側は狭く、 しかもフレームの内側には弁装置がありますので、軸動ポンプを設置するスペースがないためなのかもしれません。 クロスヘッドポンプは右側シリンダの上あたりに付き、クロスヘッドの前後動で、ポンプを駆動させます。 ボア:約4.8mm(3/16インチ) ストローク:約34.9mm(1 1/8インチ) 軸動ポンプと違って外側にありますので、故障時の修理はやり易いと思われます。 なお、給水機能はクロスヘッドポンプとハンドポンプの2系統です。 ”RobRoy”のエキセントリック
右側の4個あるのが、エキセントリックタンブラーで前進後進用の2個で1組かと思います。
左側の円柱(丸棒)は何でしょうか? ピストン?、エキセントリックカム?の生材料かもしれません。 ”RobRoy”のMAIN HORN
C形ですので、6個ついていました。 ”RobRoy”のスモークボックス周辺
左側から、スモークボックスサドル、スモークボックスドアリング、スモークボックスドアです。 ”RobRoy”のチムニー、ドーム 他
左側から、チムニー、ドーム、右の2つは何でしょうか? (その2に続きます) |