ライブスチームの運転


36. 木曽森林鉄道 ボールドウィン(Baldwin)製 B1リアータンク機 (その2)(H28.1.23掲載)

 (その1の続き)

  5インチゲージ ボールドウィン製B1リアータンク機を見ていきます。

ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(前部)
ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(前部)
ボールドウィン製B1リアータンク機を下から見ていきます。 排障器(←)は木製です。堅そうな木です。種類は何でしょうか? は、機械式給油器を出たスチームオイルが通る銅管です。蒸気室に向かうのでしょう。 は、水が通る銅管で、軸動ポンプに接続されています。

ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(前部)
少しアップして見ます。


ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(中央部)
ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(中央部)
中央部の写真です。フレームの内側はご覧のとおり、スチーブンソン式弁装置と軸動ポンプがあり、 機器配置にご苦労されたのではないでしょうか。 は軸動ポンプです。OS製S6では軸動ポンプが2基付いていますが、こちらは1基です。 2基付けるスペースがなかったのかもしれません。その代わり、ポンプのストロークとボアはS6より大きいかもしれません。 3.5インチゲージ”RobRoy”もフレームの内側にスチーブンソン式弁装置があり、設置スペース上、軸動ポンプではなく、 クロスヘッドポンプとしたのかもしれません。こちらは5インチゲージなので、軸動ポンプ1基は配置できたのかもしれません。

ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(中央部)
はスチーブンソン式弁装置です。偏心輪2個で1組で2組付いています。 狭い空間に、どうやって製作・組立されたのでしょうか?。


ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(後部)
ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(後部)
灰箱と従輪が見えます。従輪が左右動する支点もよく分かります。


ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(連結部)
ボールドウィン製B1リアータンク機 下から見る(連結部)
朝顔形連結器で、左側のB1リアータンク機と、右側の運転者用の乗用台車が連結されています。 機関車と台車は金属板で連結することが多いですが、実物同様の朝顔形連結器が使われています。ここにも製作者のこだわりを感じます。 私は軽便鉄道・ナローゲージに興味を持っており、好ましいです。


ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室
ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室
 運転室を見ていきます。ご覧のとおり広々としています。どの機器にも手が届き、操作がし易いです。 狭い空間にいくつもの機器が付いていると他の機器に触れてしまい誤操作につながります。 運転準備中ですので、火格子はまだ火室内に入れてありません。
 左下にフィードバックバルブが見えます。圧力計と水面計を見て適宜開閉します。右に回すと閉まってボイラーに給水され、 左に回すと開いて水タンクに戻ってきます。 下側のはハンドポンプ用の逆止弁です。ここからボイラー内に入ります。 給水機能は軸動ポンプ1基とハンドポンプの2系統です。その向こうには機械式の給油器が見えます。大きなタンクです。 ボイラー上部のは、この先にボイラーの圧力計が付いています。 運転室の一部は跳ね上がりそこから中を覗くと圧力計が見えます。大きな圧力計で運転中も見やすいです。 は逆転機操作レバーです。逆転テコを前にすると前進し、後ろにすると後進します。右端にシリンダドレンレバーが見えます。前後動により、 シリンダドレンコックを開閉します。 中央部にはネジ式の加減弁(レギュレーターバルブ)、汽笛弁、水面計、通風弁(ブロアバルブ)が見えます。


(その3に続きます)


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