(その2の続きです)
下側からバーナーを見てみます。燃料は、燃料用アルコールです。
バーナーと燃料タンクを取り外した写真です。
この写真を見て、驚きました。てっきりボイラーは、
あぶり缶型(ポット型)だと思っていたのですが、
湾曲煙管式なのです。
ちょうどバーナーの上あたりに、湾曲した煙管が3本、口を開けているのです。
スチームアップ時において、あぶり缶型なら、電動ブロアーは不要と思っていたので、
オーナーさまに電動ブロアーが必要な旨、訂正メールをお送りしました。
取り外した、バーナー&燃料タンクです。
バーナー芯が劣化していたら、交換を要します。
なお、当時と違って(この機関車は1976年に発売されたと思います)、
現在は、セラミックヤーンの糸芯を使うようです。
バーナーの燃焼具合いを確認しています。
炎が見えにくいので、火傷をしないよう、注意します。
写真では僅かに赤くなっていて、左になびいています。
なお、私が保有している、8550などでは、テンダーに燃料タンクを積載しており、
バーナーより高い位置にありますので、バーナーから燃料が溢れ出ないよう、
工夫されています(サンプを設け、バーナーにアルコールが入りうる高さを、自動的に調整する)。
この機関車の場合、燃料タンク(□)の高さは、
バーナーより高くないようなので、特段の工夫は要しないと思われます。
それでは、ここからは、運転準備〜走行〜終了点検まで、
オーナーさまから寄せていただいた文章を基に紹介します。
この写真は、必要な用具類です。レンチ、ライター(チャッカマン)、電動ブロアー、
給水容器などがあります。
革手袋です。火傷を防止する上で必要です。
軍手だと熱湯が中に浸み込んできますので、革手袋の方が良いと思います。
バーナー&燃料タンクを取り外しています。
前の写真の左上をアップしてみます。
(その2)において、
「左右の動輪のクランク位置の位相差は何度なのでしょうか?。」と書きましたが、
この写真を見ると、公式側の動輪との連結部は最下位置にあり(←)、
非公式側の動輪との連結部は見えませんが、
シリンダーの傾き具合いから(↑)、
最上位置にあるように思われます。
そうだとすると、位相差は180度となります。
また、公式側のシリンダーは、蒸気分配板の上側のポートに繋がっていて、
非公式側のシリンダーは、蒸気分配板の下側のポートに繋がっていて、
つまり、一方のシリンダーは給気の位置であり、
他方のシリンダーは排気の位置だと思われます。
摺動部に注油します。
写真では、シリンダーと蒸気分配板との摺動部に注油しています。
(その4に続きます)
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