ライブスチームの運転


391. アスターホビー製 森林鉄道 B形タンク機関車   (その4)   (R1.6.22掲載)

  (その3の続きです)

Bタンク Bタンク
車軸受けに注油しています。車軸にE形止め輪(Eリング)がはめてあります。


Bタンク
前の左側の写真を見て、「おやっ!!!」と思いました。 これは別の写真ですが、 第一動輪とピストン棒を接続するクランクピン()は、 動輪のほぼ真下の位置にありますが、 第二動輪と連結棒を接続するクランクピン()は、 動輪の真下ではなく、90度ずれているのです!!!。


Bタンク Bタンク
この写真は、私が以前、横浜ライブスチームクラブさまの月例運転会にお邪魔させていただきとき、 アスターホビー社さまのショールームで撮影したものですが、 やはり、公式側の第一動輪と第二動輪のクランクピンは90度ずれています。 つまり、オーナーさまの機関車は誤って組み立てられたものではなく、 正しく組み立てられているものと思われます。


Bタンク
では、非公式側は、どうでしょうか。 第一動輪とピストン棒を接続するクランクピン()と、 第二動輪と連結棒を接続するクランクピン()は、 同じ位置に見えます。これが通常だと思うのですが、 なぜ公式側は、90度ずれているのでしょうか?。


非公式側の第二動輪            非公式側の第一動輪
Bタンク Bタンク
 更に、前の写真の第二動輪と第一動輪をアップして見ると、 カウンターウェイトの位置が微妙に異なっています()。 第二動輪のカウンターウェイト()は、 動輪に2つある穴のうち、右下の穴に近いですが、 第一動輪のカウンターウェイト()は、左上の穴に近いのです。


Bタンク
 では、公式側は、どうかというと、クランクピンの位置が90度ずれているためか、 カウンターウェイトの位置も90度ずれています()。


 疑問点を整理してみます。
 ・非公式側の第一動輪と第二動輪のクランクピンの位置は同じであるが、 なぜ、公式側の第一動輪と第二動輪のクランクピンの位置は、90度ずれているのか?。
 ・なぜ、非公式側の第一動輪と第二動輪のカウンターウェイトの位置が、微妙に異なっているのか?。



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横道にそれました。本題に戻ります。走行に向けて、準備をしています。 ボイラーに給水する前に、加減弁を閉めています。 なお、写真の左側が機関車の前方向です。


Bタンク Bタンク
 安全弁をチェックをしています。 ラジオペンチで弁押棒の先端をはさんで、持ち上げているのです。 長く走行していないと、バネで押し付けられているステンレスボールが弁座に固着する場合があるからです。 万一、固着していると、所定の圧力に達しても、安全弁が噴かなく、危険です。 特に、この機関車には、水面計や圧力計がありませんので、注意します。
 また、以前、私が所属している倶楽部のメンバーの方のOS製弁慶号を運転させていただいたとき、 ハンドポンプで給水すると、無火でボイラーに圧力がかかっていないにも関わらず、 安全弁から水が漏れ出てきました。 そのときは、万一、ステンレスボールと弁座との間に異物を噛んでいると、 ボイラーの中に異物が落ちて入ってしまいますので、 安全弁を取り外してから、ラジオペンチで弁押棒をはさんで持ち上げて、修復しました。


(その5に続きます)  


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