ライブスチームの運転


413. 令和元年6月OS法隆寺運転会でのOS製クラウスの走行と修理  (その1)  (R1.9.7掲載)

 平成31年4月のOS法隆寺レイアウトでの運転会において、 30数年ぶりに3.5インチゲージのOS製クラウスを持参し、走行にチャレンジしました。 見つかった不具合の一部を改善の上、令和元年6月23日(日)に開催されましたOS法隆寺運転会にて、 再度チャレンジしましたので、その模様をレポート致します。


クラウス
 令和元年5月下旬に引っ越しをしまして、はじめての運転会参加です。 引っ越し前は、長年溜まった不要品の廃棄などの準備作業に追われ、 引っ越し後は山のように積まれた荷物の入ったダンボールの整理に追われ、 運転会前日は、持参する物品の自宅内捜索に時間を要しました。 また、道順を前日までに確認し、以前より遠くなったため、15分程度早く出発するため、 朝4時50分に起床し、5時55分に出発し、8時40分に到着しました。 天気予報は降水確率70%で、午前中だけでも、もってくれないか、との思いで参加させていただきました。
 写真は、ターンテーブル周辺の4月と同じ場所に機関車等を運んだところです。 右隣りにはOS製コッペルが、 奥にはOS製クラウスが見えます。


乗用台車
地面と接触していた本線の数メートルの区間を乗用台車に乗って足でこいでみて、 前部のフットプレート()が地面と接触しないことを確認しました。 これで一つ問題解決しました。


乗用台車
ところが、乗用台車をひっくり返して、車輪やブレーキなどを点検したところ、 軸箱のカバーが一箇所破損していました()。 先日の引っ越し時に破損したものと思われます。修理を要します。 他の箇所は問題ありません()。


クラウス
 セットしにくい火格子は前回同様、 高架線路上に手で運んで、火室の下から手で支えながらセットしました。各部に注油し、ボイラーとサイドタンクに水を入れ、 電動ブロアをセットし、着火しました。前回同様、スチームアップ時は太平洋炭を焚きます。 所属している倶楽部のメンバーの方が来られて、話しこんでいたら、いきなり安全弁が噴きました。 まだ電動ブロアを回しているままでしたので、電動ブロアを取り外して、同時にブロアバルブを少し開けました。 3kgf/cmぐらいまで蒸気圧が上がると、電動ブロアから自ブロアに切り替えますが、 今回のように安全弁が噴くまで、電動ブロアで昇圧しても問題はありません。 自ブロアに切り替えるのが早過ぎると、 蒸気の発生量が、自ブロアでの使用量を上回れず、スチームアップがうまくいきませんので、 慣れるまでは、安全弁が噴くまで電動ブロアで昇圧する方が、確実だと思います。
 写真の奥は、OSエンジン創業者さまの生誕100周年を記念して、 コロラド セントラル レールロード仕様として再販された、 「ポーターモーガル」が本線を駆け抜けていくところです。


クラウス
 安全弁が噴いたところで、太平洋炭からウェールズ炭(ビーンズ)に切り替え、 しっかリと投炭し、火床を作っていきます。また、公式側サイドタンクの水漏れ修理は行っていませんので、 再度、水を給水してから出発します。ターンテーブル手前のポイントの切り替え方法が分からず、脱線してしまいました。 クラウスは軽いので容易に復旧できます。そのポイントは、スライドさせる方式のようでした。

 本線走行開始後は、ボイラー蒸気圧の低下はありませんが、水面計が見づらいです。 本線から側線に入り一旦停止し、乗用台車から降りて水面計を見ると、 ほぼ満水でしっかりと水を作れていました。”これならよし”と、再び本線に出ました。 本線走行中、後ろを見ると、同じクラウスが追走されていました。運転されているのはベテランの方です。 私が停車すると、その方も停車することになってしまいますので、 蒸気圧を下げないよう注意しながら、連続走行しました。走行を終えて、出発地点に戻り、 乗用台車から降りて水面計を見ると、かなり減った状態で、急いでハンドポンプで給水しました。 連続走行中、水面計が見づらく、確認できなかったのですが、先ほど側線で確認したとき、 ほぼ満水でしたので、たぶん大丈夫だろうと思ってしまいました。反省点です。

 教訓 : ”ボイラー水位が確認できないときは停車し、 乗用台車から降りて、水面計でしっかりと確認すること。 「たぶん大丈夫」は危険!!!。”

クラウス
 また、水面計のガラスパイプが汚れて見づらいのであれば、 ガラスパイプを新品と交換するなど、対処すべきでした。 今回は整備不良です。これも反省点です。クラウスは小さな機関車ですので、 走行中は上から下を見下ろすことになり、そもそも水面計が見づらいつくりです。 更にガラスパイプが汚れていたものですから、 輪をかけることになったものと思われます。


クラウス
 平成31年4月のOS法隆寺運転会での走行を終えて、 今後に向けた課題として掲げた「長時間運転に向けてのサイドタンクへの給水方法の検討」に関しては、 写真のように1.5リットルのペットボトルを満水にし、 乗用台車の私の後ろに積載しておきました(内)。 なお、ペットボトルは形状が丸いと乗用台車から落下してしまいますので、四角いものを使いました。 走行中、後ろに手を伸ばして掴んで、キャップを取り外して、 公式側のサイドタンク(非公式側のサイドタンクには、ハンドポンプがあるので、やりにくい)まで手を伸ばして、 給水しました。漏斗がないと、こぼれるかと思いましたが、おおむね大丈夫でした。 ただし、ペットボトルの水の残量が少なくなると軽くなり、乗用台車から落下しそうですので、 注意を要します。走行中、ペットボトルを落下させて、後続の列車走行に支障をきたしてはいけませんので、 まだまだ工夫を要します。


クラウス大集合!!!
クラウス クラウス
当日、クラウスが何と6輌参加しているとのことで、 11時45分からのミーティング時に、クラブハウス前に集合することとなり、 私のクラウス(前から3輌目)も集合しました。ミーティング終了後は、記念の撮影会になりました。


クラウス クラウス
一概にクラウスといっても、1輌ずつ違いが見られます。 車体の色()、煙突の形状、前照灯の有無など、 それぞれオーナーさまの好みがあるようで、面白いです。 それにしても、皆さまのクラウスは綺麗に磨かれています。 一番汚れている機関車は、私のクラウスのようで、お恥ずかしい限りです。


(その2に続きます)  


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