ライブスチームの運転


418. OS製5インチゲージ MOUNTAIN 4−8−2  (その3)  (R1.9.25掲載)

  (その2の続きです)

 引き続き、MOUNTAINの運転室の各機器を見ていきます。

OS製5インチゲージ MOUNTAINの運転室
マウンテン


 F : 焚口戸
       
      焚口戸です。右側の写真の通り、手前に開きます。 マウンテンの火室は広火室で、かなり広く、焚口もフォルテやコッペルに比べて、かなり大きいです。 よって、それに見合った、大きなショベルが必要です。


 G : ターボジェネレータグローブバルブ
       
      ターボジェネレータ(発電機)に蒸気を送るバルブです。 ブロアーバルブやインジェクターグローブバルブに比べて、小さいです。 どうして、小さいのでしょうか?。なお、ターボジェネレータ(右側の写真)は、 ボイラー上の安全弁の少し前、やや非公式側寄りに配置されています。


 H : 汽笛弁(ホイッスルバルブ)
       
      運転室の左下に汽笛弁がありますが、ここにもあるのです。 右側の写真は汽笛で、非公式側の運転室の下に配置されています。 公式側にある汽笛は、「ボーー」と、低い音で鳴りますが、 こちらの汽笛は「ピーー」と鳴ります。 つまり、高音と低音の2つの汽笛を装備しているのです。 ”どう使い分けるか?”は、運転する、機関士兼機関助士の方の好み?かと思います。 なお、右側の写真をよく見ると、汽笛の先端が高く、口側が低くなっています。 中に水が溜まるのを防止するためかと思います。


 I : ボイラーの圧力計
      
      ボイラーの圧力計です。水面計と共に、重要な機器です。 小さいゆえ、必ずしも正確とは限りませんので、ボイラーの水圧試験を行った折などに、 テストポンプの圧力計との差を確認しておくと、良いと思います。 おそらく、テストポンプの圧力計の方が、ボイラーの圧力計より、正確だと思われますので。


 J : ドンキーポンプグローブバルブ
       
      ドンキーポンプに蒸気を送るバルブです。右側の写真はドンキーポンプで、 非公式側の第3〜第4動輪近くに配置されています。 インジェクターと同様に作動させるには蒸気が必要ですが(つまり、蒸気圧がないと給水できない)、 水温が高くても(35℃超え)、給水可能な点が、インジェクターと違います。


 K : 水面計
      
      水面計です。ボイラーの圧力計と共に、重要な機器です。 ガラスパイプに、白を背景に赤線が入っていると見易いです。


 L : 逆転機
      
      逆転機です。テコ式で、前進2歯、後進2歯です。出発時はフルギアにし、 勢いがついたら、テコハンドルを1歯ミッドギア方向に倒すと、蒸気の締め切りが早くなり、 蒸気の節約になります。上り坂で力を要するときは、フルギアにします。 なお、運転操作に余裕ができるまでは、フルギアのままで走行した方が、無難だと思います。 逆転機の操作に気をとられて、水面計とボイラー圧力計の注視、投炭、 前方の安全確認などを怠っては、いけませんので。


 M : シリンダードレンコックのレバー
      
      左の写真が、シリンダードレンコック(シリンダー排水弁)を開閉するレバー()です。 シリンダーが冷えているときはコックを開いて、シリンダー内に溜まった、 凝水(ぎょうすい)を排出します。 レバー()を上下動させると、 開閉棒()が前後動して、コックが開き、 ここ()から排出します。


 N : フィードバックバルブ
       
      ボイラーの下にある軸動ポンプからの給水量を調整するバルブです。 バルブを閉めるとボイラーに給水され、 バルブを開けるとテンダーの左前方のここ()に戻ってきます。 走行中、ここから()見て、 軸動ポンプが正常に動作しているか、確認することができます。 バルブを開けていると、戻りの配管の先端から水が出てきて、バルブを閉めると水が出てこなければ、 正常に動作しているものと思われます。また、バルブはネジ式ですので、 給水量を微調整することが可能です。
 なお、このマウンテンは、ハンドポンプ、インジェクター、 ドンキーポンプ、 軸動ポンプの4つの給水装置を装備しています。


(その4に続きます)  


トップページへ戻る